『変化の言語』NLPが有名にしたエリクソンの言語パターン(ミルトンモデルを学ぶ)【東京】

このワークショップの概要

このワークショップでは、エリクソンがどのような考え方を持って、
人と接していたのかを理解した上で、ワークを進めていきます。

人の変容を内側から喚起する上において欠かせないエリクソンが使っていた変化の言語のパターンを学び、
それを日常生活に応用できるようなステップに落とし込まれた実践的なプロセスを経験します。

このような方にオススメです

  • クライアントに内在するリソース(資源)を、会話を使って活性化する言葉のパターンに興味をお持ちの方
  • 問題や困難な状況を、それまでとは異なる方法で経験するように方向付けをしていくことに興味をお持ちの方
  • 「ミルトンモデル」の実践的な使い方を学び、他者に良い影響を与える関わり方を身に付けたい方

必要な対人関係において影響を与えるスキル

エリクソンがやっていたことというのは、相手の内的地図を包含するような曖昧さの言葉を使いました。
それと同様に相手の内的地図にフィットする言葉をそのまま使うということもしました。

そして相手が受容できる状態になったときに、
今まで持っていた内的地図に対してその地図に詳細が書かれていない全く新しい紙だけを用意して、
新たにそのクライアントの内的地図を書き直すということを共にプロセスとして行っていました。

つまり、「地図」というメタファーでいうならば、
既にその人の人生経験が書き込まれた地図があるとするならば、 相手に受け入れてもらうならば、
以下の4種類の関わり方ができると思います。

①相手と同じようにトレースした地図を用いて相手に関わる
②その地図を包含するあいまいな輪郭だけを渡す
③もう一度地図を書き直す為の白紙の紙を渡す
④自分の中にある全く別の地図を渡す

催眠誘導の入口では、 相手と違う地図を渡してしまうと、それを受け取れなくなってしまいます。そもそも受け取ろうという気がないため、押し付けになってしまいます。

なので、そういうことをしない為に、
相手と同じ地図、あるいは相手の地図の輪郭がかかれた曖昧なものということを様々な形で提供することによって、
相手の世界観にとけ込んでいくことができるようになっていきます。
そうすることで、相手と違う地図だったり、あるいは相手に新しく地図を書き直してもらうための白紙を用意することが出来るようになります。

こうしたことは、催眠誘導というプロセスでは非常に重要になってきます。
また、通常の関係においても、目的を持って文脈を設定するような状況の場合、
例えば、販売、コーチ、営業、コンサルタント、カウンセラーなどのようにゴールがあるものは全て、
まずは相手の地図に合わせて、その後、新しい地図を提供していくというプロセスというのは、
相手の心理的な警戒心とか懐疑心というものを取り払っていくような、あるいはそういう気持ちが起きないようにするという意味において、非常にコミュニケーションに有効だと言えます。

エリクソンを有名にしたもの

エリクソンのことを一躍有名にしたのは70年代に出版されたいくつかの本でした。
book1そのうちの1冊はジェイ・ヘイリーが書いた「アンコモンセラピー」(1973年)です。この本が出たことによって、エリクソンは世界中に知られることになりました。
当時の心理学の潮流に疑問を持っていた多くの人が興味を持つこととなりました。

そして、エリクソンから学びたいと旅をした人達がいます。1人はカリフォルニア大学サンタクルーズ校の言語学者で、もう1人はコンピュータープログラミングを学んで、そしてゲシュタルト療法に通じた大学生でした。その2人の名前はジョン・グリンダー、リチャード・バンドラーです。

彼らは後に「NLP」を作ります。1973-74年当時は「ゲシュタルトグループ」と言われたり、「メタ・モデルグループ」と呼ばれていました。

彼らは当時、他者と関わる言語は「メタモデル」という言語を詳細に捉えて、相手の問題の焦点を絞ることを意識したセラピーを得意としていました。ですので、問題は曖昧な状態から詳細かつ明確になっていく訳です。従って、言語も詳細かつ具体的なものになっていくのです。

つまり、全体から部分にして、その部分を再び肯定的な形で全体に統合していくというやり方を得意としていました。

その元祖というのは、フリッツパールズです。

トップドックとアンダードックと言われる
「パート」というものを会話によって行うのがゲシュタルト・セラピーでした。

そして、ヴァージニア・サティア。
家族療法の生みの親と言われている彼女も得意としていたのが「パーツパーティー」という、身体の中にあるパーツをたくさん出して、パーツを擬人化して会話を行うということをしていました。

リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーは、
エリクソンはどんなことをするのだろうなと興味を持って会いに行ったそうです。

そして、グリンダーはビックリしたそうです!

今までは物事を小さくして部分に分けて、具体的にどうなんだと特定していこうという方向だったのが、エリクソンは全然違うことをやっていたからです。

その後彼らは、徹底的にビデオやテープをひたすら観て聴いて、何が起こっているのかを研究しました。

そこで彼らが気づいたことは、

治療者が肯定的な意図を持って、他者と関わること。

そして、言葉遣いは曖昧な方が他者の世界観は、肯定的な形で組み替えが可能だということに気づいたのです。
ミルトン・エリクソンは、非常に曖昧で受け取りやすい言葉遣いをすることで、
相手の世界観にフィットして、相手の世界観の中に落ちていくような言葉を使っていたことにグリンダーは気づきました。

リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーは
Patterns of the Hypnotic Techniques of Milton H. Erickson, Volumes I & II (1975, 1977)
という本を出します。

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NLPのこの2冊が世界中にミルトン・エリクソンという人を知らしめました。
エリクソンの時代というのは精神分析が主流だったので、治療に何年もかかるのは当たり前でしたが、

エリクソンは人の世界を何か洞察をしたり、何か向き合ったり、乗り越えたりする必要があるのか?ということを考えました。

それよりも、行きたい方向、望ましい生き方、いま今日を少しでも楽に生きる為に治療者は何が出来るか?ということをエリクソンは考えたのです。

そして当時、医学の世界では受け入れがたかった催眠というものを活用して、
人が受容的になれるような状態と、世界観を作れるような言葉を使ったのです。

それは、人の中には変化のための能力というのは既に持ち合わせているという信頼を持って、それをどのようにその人自身が開くようなプロセスを支えられるのかとエリクソンは考えたのです。

エリクソンの使っていた言葉のパターンをNLPではミルトンモデルと言います。

この講座では、このミルトンモデルの持つ影響力を学んでいきます。

この講座で学べること

メタモデルとミルトンモデルの違いを理解する

メタモデルとミルトンモデル

基本的なミルトンモデルのパターンにおいて、私たちが使う言語は、メタモデルとは正反対の「曖昧さ」を求めます。
メタモデルの場合は、相手の固定した世界観を緩めるために、話し手の言明には、①削除された部分 がある、②数少ない情報をもとにしたパターンが作られている、③判断には選択肢がある、ということに話し手自身が気づく機会を、質問によって提供します。
その目的を果たすために、メタモデルは、 相手の発話を「詳細」にしていくことが重要になります。
一方、ミルトンモデルは、既に緩んだ世界観、あるいは新たに設定された望ましいゴールに向けて、自己の内的リソースを結集した新しい世界観 を作り出す段階において使われます。
他者の古い世界が緩んだり、崩壊した後の新しい世界を作り出すための効果的な話法がミルトンモデルなのです。

メタモデルとミルトンモデルの使いどころを理解する

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上の図は、チェンジワークのプロセスですが、メタモデルの使いどころが、「世界を知る」ための情報収集や、「世界を緩める」ための限界拡張であるのに対して、ミルトンモデルは、変化への介入、つまり相手の古い世界観が緩んだところに、新たな世界観を作り出す段階において使われます。
ミルトンモデルは、変化を必要とする人に他者から「言葉」を通して投げかけられます。ミルトン・モデルでは、外部(他者)から投げかけられた言葉 が、聞き手の言語構造の深層部(D構造)や感覚体験から最大限の選択肢やリソースを収集できるように「意図的」に漠然とした曖昧な表層構造を生成します。

ワークショップを通じて神が伝えたいこと

image1人と関わる上で技術はとても重要です。
そして、それを支える姿勢や原則も同様に重要です。

なぜなら”技”というのは、手で支えると書くように、
技術や方法論というのは、 その人の信念体系や、
人との関わり方の基本的な姿勢や原則を
忠実に再現するためにあるからです。

それはマニュアルや公式で表せるものではありません。
特にミルトン・エリクソンは理論化を嫌い、体系化することを頑に拒んでいたと言われています。

「私はその都度、その人に合わせた心理療法を開発するのです。」

この言葉は、さまざまな表現方法で、彼の元に訪れる弟子達に彼らに必要な形で届けられた一文です。

対人援助においては、誰かの役に立つと信じている自分の考え方やビジョンが関わり方や原則となり、
それらは必ず何らかの表現方法を伴って振る舞いとして顕されます。
技術は、その関わり方や原則の表現手段と言えます。

エリクソンの関わり方を実践しようと思うのであれば、
エリクソンの考え方を知っておくことが大切だと思うのです。

わたしはエリクソンの技術を探求する中で、エリクソンの生き方や考え方に興味を持って、それを深く探求するようになりました。
わたしは日本語で書籍化されているものだけではなく、海外のエリクソンについての文献を数多くあたって、エリクソンについて探求をしてきました。このワークショップでは技術と共に、エリクソンの関わり方や原則などもお伝えしていきます。

そして、これまでに3000時間を超えるトレーニングを実施してきています。
その中でたくさんご支持をいただいて、受講生の方から評価をいただいていることの1つというのは、
出来るようになるためのステップに落とし込んでいく、その構造を楽しみながら学べることにあると思っています。
そして、同様に今までとの”違い”「できたこと」にフォーカスして、
それを
日常生活の実践の場に落とし込んでいけるような、
そして学びを探求しつづけるような好奇心を学びの中で手に入れてもらう
ということに
神 崇仁のコースは定評があります。

このワークショップはあなたの中にある、
人に何かを伝える時に使って来た言葉の使い方をほんの少し変えることで あなたらしいやり方で、
今までとは異なるコミュニケーションの取り方が出来るようになる…そんなワークショップなのです。

可能性を開くことに興味を持たれた方、この内容に響くものを感じられた方、探求の時間をご一緒しませんか?

お客様の声

【Uさん(保健師)】

メッセージを抽象化する。
ソリューションフォーカストアプローチの部分は、日々口慣れさせていき、無意識に使えるようになると、相手の選択肢の広がり・気づきにつながると思います。
ソリューション・フォーカストアプローチを自分に、相手に、その場に用いていくことでリソースを感じやすく、気分が穏やかになると感じます。
ネガティブを見ないようにするのでも、ポジティブにならなくちゃいけないわけでもなく、すでにある可能性やリソースに気づいて進んでいける学びが得られます。
ありがとうございます。ALL OKと感じさせて頂ける毎回があり、有り難いです。

【Kさん(僧侶)】

・信徒のグリーフケアの為
・エリクソンに感心があったので
参加しました。
SFAに関心があり、本を読んでいましたが、今ひとつピンと来なかったので今回の学びで理解が進みました。
日々、人との関わり(特に身内を亡くした人)なので、即活用いたします。
ありがとうございました。
こちら側のニーズに応じていただき助かります。合掌。

【Hさん(教育心理カウンセラー)】

知人からの紹介と、お名前が「神」さんだったので参加を決めました。
そして・・・・そして  でも   だから    は、すぐに使ってみます。
「重要・大切」が相手から引き出す言葉。
相手の中にある全ての答えは私の知識ではなく、相手の中にある。
これらのことを改めて気づきを得ました。
すぐにクレーム研修で使ってみます。保護者からのカウンセリングでも使います。
神先生独特の引き込まれる魅力。そしてもっと学びたいと思います。
久々の研修でしたが実践に活かせる。とても有効な時間でした。ありがとうございました。

【Aさん(団体職員/セラピスト)】

具体的な言葉の使い方、流れを学びたかったため参加しました。
”そして”で話を繋げていくこと。
“でも”が与える印象、最初にゴールを設定することが役に立つと感じます。
クライアントや相手が重要(大切)にしていることを、もっと意識して関わっていきたいと思いました。
具体的でわかりやすかったです。タイムライン・セラピーに参加してみたいと思っています。

【Fさん(自営業)】

ミルトン・モデルの日常での使い方が今ひとつ掴めなかったので参加しました。
言葉をかける前に「コンテキストを作れ!」というのが役に立つと感じました。
また、前のセミナーとも結びついたことが多くて勉強になりました。
セミナーの最初の目標設定で使ってみたいと思います。
4時間の中で内容が圧縮されていて、勉強になりました。
ミルトン・モデルの有効性と限界、本当に重要なことは何かまで説明があり、エリクソンの理解に大いに示唆的な内容であったと思いました。

【Sさん(社労士)】

仕事と子供との接し方について役立つと思ったので参加しました。
相手の言葉を使うということは、仕事においても、子供と接するときにも一番大切だという事に気づきました。
子供とのコミュニケーションで活かしてみたいと思います。
今日は、大変勉強になりました。ありがとうございます。

【Iさん(僧侶)】

普段の相談・電話相談で役立てるために参加しました。
相手の言葉を使って尊重して伝え返すことが役立てることが出来ると感じました。
子供に勉強へのやる気を出させるために使いたいと思います。
具体例が多く、分かりやすかったです。

開催情報

東京開催

日時
参加費 15,000円(+税)
※再受講は半額
開催場所 新宿文化センター
講師 神 崇仁(こうたかひと)プロフィール
お申し込みはこちら

2014年10月号の対人援助専門雑誌「セラピスト」様にて、神 崇仁のメソッドが紹介されました。

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