今日はオリジナルコンテンツの
“ヒプノナッジ会話術“2日目でした。
トランスコーチや
ヒプノメンタリングと違い、
心の内側に深く
入り込んでいくワークではなく、
会話のスキルとして
人が自然な形で能動的に動く。
そんなやり方を学びます。
それは
無意識の領域にある会話の世界。
相手に
『教える』
という様式ではなく、
『気づかせる』
という押し付けがましい
方略でもない。
相手の内側から、
発見を喚起する。
という内的な経験を通した
実感を生み出す言葉遣いについて
探求を深めていきます。
難しく聞こえる
かもしれませんが、
僕たち日本人にとっては
実は馴染みのある会話術。
『忖度』とか『察する』
相手を慮る(おもんばかる)能力を
相手のために使うのではなく、
その能力を自分のために使う。
そんな会話の仕方。
意図や目的の違いはあれ
その能力はすでに持ち合わせている。
あとは、
僕たちの習慣化された
言葉の使い方を脱して、
意図した方向に、
相手の応答を引き出せるような
コミュニケーションの方法を
学んでいくわけです。
そこで重要になってくるのが、
“コアニーズ“です。
“コアニーズ“という
人が生きていく上で、
食べ物や生活の安全空間だけでない
不可欠な要素のことで、
それは次の3つに集約されます。
・自律性
・有能感
・関係性
です。
別の言い方をすると
・自由な存在としての自分
・環境に適応する能力を持つ実感
・他者との有意義な関係性
人が持つこれらのことについて
聞き取り、活用するのです。
僕たちが何かを話すとき、
それがどれほど
たわいのないことであったとしても
この3つのどれかについて
話しているんです。
その人が潜在的に意識している
3つのうちの一つが際立って
聞こえてくることが多い。
突き詰めていうと
人が問題にすることって、
ディテールは様々ですが、
3つのコアニーズについて
話していると言っても良いくらいです。
それがコアニーズ。
もちろん僕がこれを
発見したのではありません。
エドワード・デシという
社会学者が研究してきたものを
支援の文脈に応用したもの。
シンプルですが、
応用範囲は広いです。
例えば今日、
参加者の一人が、
『グーグル嫌いなんです…』
そんな話をしてくれました。
そしてそれを
ほんの1~2分聴くと、
それがコアニーズの関係性に
繋がっていることがわかる。
グーグルとの関係性…笑
かつてはその人Googleの
アルゴリズムを解析して、
自身のビシネスにおいて
素晴らしい結果を出してきた。
でもそれがいつしか
当たり前になって、
最近変化したGoogle側の
アルゴリズムの変更により
上手くいかなくなった。
それが故に
Google嫌いなんだそう。
だから、
Googleを擬人化して
対応することに。
これまでは
最初から知っていたわけではなく、
Googleに気に入ってもらうために、
まるで、
彼女の好みを調べて
それにあったお店を予約するように
アルゴリズムに合わせてきた。
そして、
今や彼女の好みが変わって、
これまでと同じようには
反応してくれなくなった。
もしもそうなら、
あなたはどうしますか?
これまでと同じように、
あるいはそれ以上の
良好で、親密な関係性を
築き上げるために、
あなたは相手をなじる代わりに
何ができるでしょうか?
「好みに合わせる」
あ、そうだ。
そんな発見を自らするわけです。
「アルゴリズムを調べたら?」
というのは簡単です。
でも、
それがどれほど理にかなっていても
人はその気になりません。
理解したところで
行動を産まないのです。
その人が、
自ら決断して、
行動に起こす。
そのためには
こちらからのアドバイスよりも
自らが発見して、
可能性を実感することが必要。
行動を起こし、
それを維持するための
心の活動を引き起こす
コミュニケーションが
必要になるんです。
それがヒプノナッジ。
相手をツンツンして、
行動を引き起こすきっかけを作る。
Google嫌いな人も、
好みに合わせようとしていた頃の
自分を思い出し、
再びトライする。
そんな気持ちになっていました。
ほんの数分でそれが可能になる。
そんな学びをしてきました。
あなたも人のやる気を喚起する
コミュニケーションに
興味はありませんか?
来月のマンスリーは、
質問やろうかな?
では!