朝8時からザイク博士。
エヴォカティブコーチングの
エッセンシャルクラス(基礎)でした。
ズーム会議システムでの開催。
当社堀くんが、大活躍でしたが、
途中で堀くんのP Cに異変が…
結果僕がブレイクアウトルームを
作成することに…
堀くんと同じ時間あるいは、
それ以上にズームを使っていますが、
ズームを使っている時の意図、
それが堀くんの場合は、
スムーズな講座運営。
でも僕の場合は、
満足度と学びの深さが意図。
なので、僕にとっては
どれだけ長くやっていても
ブレイクアウトルームの
細かな仕様は、
わかっちゃいるけど
スムーズにできるわけではない。
結果、少しマゴついて、
時間のロスを生んでしまいました。
どんな『意図』を持って
経験を重ねるか。
これが重要です。
コーチングも一緒。
もちろん、
権威性という観点からは、
1万人やってる人。
と100人やってる人
では、当たり前ですが、
ぱっと見で10万人の方が
すごく見えますよね。
1万人…
1日5人セッションし続けて、
2,000日かかります。
一年365日休みなく
コーチングし続けたとしても
6年弱かかります!!!
でも、その6年間、
最初に学んだ自分のやり方のまま
一つ一つの会話、フレーズ、
言葉のチョイス…
これらに意図を持たず
気ままにやり続けていたら…
天才でない限り、
多様な問題を持つクライアントに
対応できないままになるでしょう。
一方で100人をコーチング。
1日5人セッションしたら
20日で達成しますが…
そのセッションごとに、
毎回『意図』を持った
振る舞いをしていたら。
そしてセッションが
終わるたびごとに
意図と結果を振り返って
より良いやり方を
イメージして次につなげる…
そういうやり方をしていたなら。
間違いなく100人セッションした
ルーキーの方が良い結果を
引き出せるでしょう。
『意図』が重要なんです。
そして『意図』が
あったとして、
その意図は、相手に
伝わる必要があるのです。
そのためには
伝わる『表現』の技術が必要です。
僕が提供している
ワンコインのテーマは、
全てあなたの表現の
バリエーションを広げる。
そういう目的で開催しています。
今回の『伝え返し』のアート。
これはボクシングで言うとジャブ。
派手さはない代わりに
『何を目的にするか』を
明確にした言葉を使うので、
少しずつ、少しずつ
聴き続けることで
心に効いてくる。
これ単体のフレーズだけでは、
180度の変化は起こさないけど、
0.5度とか1度の変化を
小さく起こすことができる。
例えば、
「どうせ私は、何をやっても
上手くいかない。」
そういう考えを持った
クライアントに関わる時…
そしてクライアントが
その考え方を変えたい、
と思っているなら
バックトラッキングで、
相手の言葉を正確に返すと、
「あなたは何をやっても
上手くいかないんですね。」
と言葉通り返すでしょう。
上手くいかないんですね。
こちらがそう伝えることは、
ひょっとしたら
目の前の人を二重に
苦しめることになるかもしれない。
でも、
正確に伝え返しているんです。
または、要約したり
言い換えたりするならば、
例えば、
「上手くいかないから、
やる気が出ないんですね。」
と『上手くいかない』ことが
原因となってもたらす結果に
言及したりします。
それがピッタリハマるなら、
良いかもしれませんが、
やはりセッションにおいては、
『解釈』はリスクが高い。
そんな時、僕ならどう言うか…
「そうでしたか、
あなたはこれまでの人生の中で、
『望んでいた結果』を
手にすることにならない…
そう感じる経験を
幾度とされてきた…。
だから、
まだ始めていない
このことについても、
そうなるかもしれない…
とあらかじめ
考えていらっしゃる。
でも、できることなら、
そうではない結果を
手に入れられたら良い。
そう思うからこそ、
この過去の経験に基づいて
あなたが考えてきたやり方を
違うものにしたい、
そう思われて、
この場の話題に出されたのですね?」
僕ならこう言います。
中には、「長い!」と
感じる人もいるでしょう。
でも、実際に僕と
セッションをした人は、
このような表現で自分の話を
伝え返された時、
「あぁ分かってくれている。」
そう感じてくれるようです。
なぜなら、
上手くいかないことを
強化するような返しでもなく、
因果を先読みした解釈でもない。
そして
「そんなふうに考えちゃダメ!」
みたいな押し付けもない。
単に、
それに至った流れを抽象化して、
そして過度な一般化である
時間、場面、受け取りの
3つの側面をほんの少し
「ずらす」という意図を持って
フレーズが作られています。
あのザイク博士の
セッションの逐語録を見返すと、
本当に重要なポイントでは、
かなり一つのフレーズに
時間をかけて、
丹念に『意図』を持って
話されていることが分かります。
そして先ほどのフレーズ…
あれには、『伝え返し』の
3つの構成要素である、
時制の転換、限定化、知覚化の
全てが含まれています。
相手が「分かってもらえてる」
と感じるように言葉を作る。
こんな伝え返しが
セッションの場面場面で、
できるようになったら
あなたのコーチングは、
支援のあり方は、
どのように今とは違うものに
なるでしょうか?
そしてあの言い回しが
自分で自由自在に
できるようになるとしたら。
そんな探究の入り口になる
『伝え返し』のアートを
今度お伝えしたいと思います。
では!