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アートを感性と勘違いするのはバカ

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約4分

先週水曜日に開催した
マンスリーウェビナー、
『聴き方のアート』

大好評でした。

『聴く』について
エリクソンを探求してきた視点から

これまでにない聴き方を提唱しています。

『量から質への転換』

これまで世間でいわれている『聴く』は、
いわば実体のない精神論

寄り添うことや
共感すること。

とても大事なことですが、

それをどのように実現するのか。

そういう視点に欠けています。

傾聴に関わらず、
よくあることなのですが、

『あり方重視』

もっと言うと

ありかた至上主義

対人支援において、
『ありかた』『傾聴』は、

原理主義ともいえます。

傾聴が主張されると、
『話す』にされます。

あり方が主張されるとき、
一方でスキル技術揶揄されます。

「小手先のスキル」…

こんな表現を
聞いたことがないでしょうか?

このあり方至上主義は
BeingDoing, Havingの文脈でも
同じように語られます。

Beingこそ大事。

これって真実なの?

不思議に思います。

もちろん、僕のメンターである

スティーブン・ギリガン
同じようにいうでしょう。

かつて、スティーブが
セッションでクライアントの
秘密をピタリと言い当てたことがあって、

僕とウェイカイは大興奮でした。

「なんであれがわかるの??」

その日終わってから、
3人で食事に行くタクシーの中で

「先生、どうやったらあれが
 わかるようになるんですか?」

そう聞いたら、あっさり…

「Boys(少年たちよ)…
 大切なのはそこじゃないんだよ。笑」

「大切なのは、クライアントとのつながりだよ」

そういわれました。

「でしょ!」

と思った人もいると思うんです。

でも、スティーブはその後に、
こう付け加えてくれました。

「僕が成長していく
 プロセスの中にはいつも、
 エリクソンについての理解があった。」

「一冊目の本を書いたとき、
 僕は誰よりもエリクソンのことを
 わかったと思ったんだ。」

「もう、彼のことは理解できた。

 彼のスキル、
 彼の方法は僕自身も手に入れた。
 次は何?」

「そう思ってしばらくしていると、

 またわからなくなる… 
 気がつけば、
 エリクソンのしていることが
 全くわかってない自分がいたんだよ。」

「再び探究を始めるわけさ。
 間接誘導とかユーティライゼーション、とかね。」

「そしたら、理解できた気になる。」

「自分が一番理解してるな。
 そんな具合にね。」

「でもやがて、それを知ることよりも
 もっと大きなことに気がつくんだ。
 エリクソンのしていることは、
 僕が知っていることよりも
 もっともっと深いんだってね。」

「そしてあの探究があるからこそ
 今こうして自分の道をBoysたちに
 伝えられる自分になれている。」

「これを聴くことは、役に立つかな?」

ザイク博士も、

「コウ先生は、
 スキルを知りたいだろうけど、
 僕が伝えられるのは方向性だよ
 ステイト(心の状態)といってもいい。」

そういわれます。

これって、その通りだと思う。

でもね、そこに至る道のりにおいて、
必ずスキルの探求がある。

なぜなら、
スキルのないあり方は、
ただの押し付けだし、

あり方のないスキルは、
ただの支配になるから。

マーチンルーサーキング牧師
素晴らしい言葉に、

『愛のないパワーは暴力である。』

っていうのがあります。

まさにあり方です。

だけどね、

その後にこう続くんです。

『パワーのない愛は、ウブで無力なのだ』

と。

僕たちはあり方を適切に届けるために
スキルを深く学ぶ必要がある。

僕の提唱している聞き方は『スキル』です。

何を、どのように聴くか。

ノウハウをお伝えしたのが、
今回のライブでした。

多分、他の誰も意識的にしていない
マルチレベル聴き方です。

聴き方アートです。

感性だけではなく、

感性がモノを言う世界ですが、
そこにはスキルがある。

ピカソも、

ジャクソンポロックも、

ダリも、ミロも…

みんな独自の表現技術を
身につける前に、

基礎的なものを学んでいた。

だからアートというのは
『技術』を含んだものなのです。

表現できる技術があって初めて
価値ある芸術となるのです。


では!

この記事を書いた人

一般社団法人 変化と成長のコミュニケーション推進協会代表理事神 崇仁
言葉を通してあなたの存在感を
6.6倍にする【影響力の専門家】

クライアントに変化を生み出せず、
悩み苦しんでいるコーチ、コンサル、
セラピストなどの起業家に、
クライアントの『潜在意識』を覚醒させる
『伝え方』のスキルを教える活動をしている。
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