「あ~素敵な文化にいるんだな。」
普段とは違う視点で
僕たちの暮らしを見たときに、
日本語はたくさんの
美しい言葉に溢れている。
そんなことに気づかせてくれる瞬間に度々出逢います。
今週のテーマはヒーローズジャーニー。
なので何度も
ジョー・キャンベルの話が出てきます。
僕は音響ブースにいるので、
広いテーブルにパソコン2台とipad、
追加のモニターとともにいますので、
セミナー中でも、自由に調べ物をできたりします。
*もちろん、
キーボードをコツコツ打ったりはしませんが…
今日、スティーブが
ジョークについて話していた時、
『パンチライン』という
言葉が出たんです。
パンチラインとは、
パンチの効いた言い回し。
聞き手に印象付ける
言い回しの意味で、
日本語でいうところの『オチ』
にあたります。
そこで興味を持つわけです。
パンチラインとオチ
ずいぶん違う言葉だと思いません?
パンチライン…
パンチの効いた言い回し=
つまり伝え手の意図についての表現
オチとは、
聞き手が『腑に落ちる』
納得するプロセスを指すそうです。
つまり『相手のこと』
落語とは『オチ』を語る…
つまり
聞き手が「あ~そういうことね!」と
思わせるように語りを進めることのようです。
『自分の思いを伝える』を
中心に考えるか、
『相手の納得を』考えて
伝え方を工夫するか…
大きな違いがありますね。
僕たちの西洋の文化的な違いは、
どれだけ西洋化されたとしても
言葉の中に残ってる。
それは思った以上に
『言葉の前提』として
横たわってるんです。
こういう環境にいると、
ことさら日本語に
意識的になっていくんですが、
Good Byeと“さようなら“
お別れの言葉ですが、
調べると
“さようなら”って
本当に素敵な言葉ですね。
さようならとは
左様なら、これで…の略だそうで、
左様とは然様が変化したもの。
つまり、
この様(状態)が然るべきものなら、
これを受け入れましょう。
という言葉だと捉えることができます。
一つの経験が終わりを告げ、
それが自然なことであるなら、
次へ進みましょう。
福島県の白河市の市長のブログに
とても興味深い引用があります。
一方は、古い「こと」が終わった時、そこに立ち止まり「さようであるならば」と確認し、訣別しつつ新しい「こと」に立ち向かう心の構えをさす。一方は「そうならねばならぬのなら」と、その別れを何かしら、不可避の定めとして受け止める。そこには無常観が漂う。
新しいことに向かう心構え…
なんとも美しい言葉ですね。
不覚にも、
これを書きながら
さようならの意味と
五感の美しさに
涙してしまいました。
美しい言葉の国に生まれ、
それを愛でることができる。
それは本当に素晴らしいことですね。
昨日の夕陽です。
池にうつる夕陽がまた美しいですね。
では!