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ストーリーよりも大事なこと

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約4分

博多に行ってきました。

朝からあいにくの大雨…

なので、
エグゼクティブサロンと
ホテルの部屋を行ったり来たりしながら

気分を変えて仕事していました。

ホテルの部屋では机の正面に
巨大なテレビがあるので、

テレビをつけっぱなしにして
仕事をします。

「今どきテレビ???」

『マスゴミ』

とか

『オールドメディア』

とか

『フェイク』と揶揄されますが、

僕はそうは思わないし、
むしろ自分の知らない情報や

SNSが決して教えてくれない
僕が興味を持ってない情報考え方
提供してくれるので、

要は使い方だと思います。

その日は、

トランプ大統領夫人の書籍

『メラニア』という自叙伝が

1冊6,000円だけど
バカ売れしてる…とか

それと興味深いのが
兵庫県知事選の後日談。

知事のSNS戦略を担当した!

と告白したPR会社の社長の投稿が
公職選挙法に抵触するのでは??
というニュース。

ワイドショーの
コメンテーターたちの
視点と表現がとても興味深いです。

このPR会社の社長さんが
叩かれているのは気の毒ですが…

SNSを使って、
民意をリードした方法が

ブーメランとして
自分の投稿について帰ってくる…

一瞬の成功が、一気に奈落の底…

しかも自分の投稿によって…

そんな皮肉な現状を、今
本人はどのように思っているのか。

そんなことに思いを馳せている時、

ある選挙コンサルタントが、

今の選挙で大事なことは

『ストーリー性』

そう言ってました。

『事実』なんてないわけです。

ある出来事を

『どのような視点』
で捉えるか?

それによって
出来事の解釈が違ってきます。

よく、

客観的に事実見よ

ファクトフルネス

と言われたりしますが、

僕たちは、
ある出来事を『判断なく』
受け取るなんてできない。

その出来事に
意味をつけることで初めて
価値があるものになる。

そして
意味の付け方の基本となるのが、

『ストーリー』。

そしてすごく面白いのが、

現代はVUCAとか多様性の時代って
言われますよね。

それじゃ、
ストーリーに
ドラマが生まれない。

いろんな考え方があっていい!

そりゃ正論なわけです。

でも、
人間の心は
もっとシンプルなものを求めます。

何が善で何が悪か…

敵か味方

巨大なパワーに立ち向かう英雄

つまり

『二項対立』

『乗り越え、打ち勝つ』

『孤高の存在が巨悪を糺す』

こういった
わかりやすい構図を
作り上げることが

聞き手の没入を引き起こすんです。

没入はすごいことでもあり
恐ろしいことでもある。

ストーリーの前提にある
この対立の真実味
孤高の存在の人間像などの評価

こう言ったものをすっ飛ばして

人はドラマの『構図』
引き込まれる。

さらに、
恐ろしいことがあります。

哲学者のサム・キーンは、
『敵の顔』という

戦争における僕たちがしがちな
敵の『非人間化』について
警鐘を鳴らしていますが、

相手を『敵』とみなすと、
僕たちは即時に相手の中にある
『人間』を消去してしまう。

『私たち』は人間で
相手を『ヤツら』と決めた瞬間に

モノになる。

攻撃して、傷つけて、破壊して
気にしなくなる。

ナチのホロコーストや
戦後すぐに行われれた

ヨーロッパ全域における
ドイツ人への酷い暴力

アメリカ政府による
日系人への排斥、
財産の没収や強制収容所。

ひいては原爆の投下

こう言ったものは、

『敵化』によって生まれます。

僕たち自身も、
自分の内側に、

『敵』とみなす

いらないもの

いてほしくないもの

不要なもの

そういうラベルを貼った時に、
『敵化』が生まれます。

対人関係でも、
自己間関係でも

これを超えていくには、

対立を超えた『連帯』
統合こそが重要になる。

テレビを見てて
そんな思いに耽ってました。

あなたは自分の中で
『敵化』を作ってませんか?

では!

この記事を書いた人

一般社団法人 変化と成長のコミュニケーション推進協会代表理事神 崇仁
言葉を通してあなたの存在感を
6.6倍にする【影響力の専門家】

クライアントに変化を生み出せず、
悩み苦しんでいるコーチ、コンサル、
セラピストなどの起業家に、
クライアントの『潜在意識』を覚醒させる
『伝え方』のスキルを教える活動をしている。
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