いよいよ明日から、
ジェフ先生の指導を受けてきます。

セッションのスーパービジョン、
昨日も書きましたが、
僕は2019年にこれを受けてから、
自分自身のあり方が変わりました。
あれから6年、僕も成長して…
ジェフ先生は円熟味を増した。
今日、仲間がほぼ全員で揃いました。
台湾は現在は入国が厳しいらしくて、
中国本土からビザが取れなかったために
何人かの仲間が、マスタークラスへの
参加をあきらめたと聞きました。
政治、そして暴力の影が、
こんなところにも現れています。
そんな中でも仲間の一人、
ゾーイはしっかり参加できるようです。
どうやら彼女がぼくのセラピスト役。
今回の会場は、
これまでと違って、台湾の国立大学、
その中にある行動で、セッションが行われます。
聞くところによると、
ウェイカイを始め、
メンバーの多くが、
この大学の出身だそうです。
大学だけに、スクーターがすごい…

僕たちは、ある小さなきっかけで、
時間を自由に旅行することができる。
マルセルプルーストが言ったように、
マドレーヌの匂いを嗅ぐと、
自分をあの頃に連れ戻してくれる。
ある音楽を聞いたら、あの頃を思い出す。
ある香りをかいだら、誰かのことを思い出す。
そんな経験があなたにも
あるのではないでしょうか?
興味深いことに大学に近づくにつれて
心なしか、ウェイカイが子供っぽく見えた。
これも同じことなのかもしれない。
これを“退行”と言います。
これは僕たちの中にある、自然な現象。
多くの人たちは退行というのを
自然な形でやっていますが、
自発的にコントロールすることはできません、
ですが、催眠を学ぶと、
コントロールできる。
思い出したい時へ、
思い出したい場所へ、
僕たちは旅をする、
クライアントに
旅してもらうことができる。
とても安全な形で。
それはミルトンエリクソンが、
催眠という技術を磨き上げて、
この時間の動きというものを
自由自在に操る術を開発したから。
僕たちは、その恩恵を受けています。
ネオエリクソニアンという言葉は
聞き慣れないかもしれませんが、
エリクソンのレガシーを受け継いだ人たち。
単なるコピーではなく。
ミルトン、エリクソンの関わり方を
受け継ぎながら、
それぞれが探求している
別のものと統合して、
エリクソンのレガシーを
次世代にバトンタッチしよう。
そういうマインドを持った人たちを
ネオエリクソニアン
と呼んでいます。
今の僕達からは想像つきませんが、
ミルトン・エリクソンが
“無意識を信頼せよ”といった時代は、
無意識は、邪悪な存在だった。
無意識は過去のトラウマと、
そしてコンプレックスと欲望が
閉じ込められて、
ぐずぐずと煮えたぎる釜のようなものだ。
そんな風に言われていた時代に、
エリクソンは真逆のことを言ったんです。
無意識は『経験のジュークボックス』だと。
リソースの宝庫だと。
人はどのように問題を生み出すのか、
どのように問題の存在になっていくのか
ということを探求した精神医学の世界で、
ただひとり、
人間には、どんな可能性があるのか?
問題があっても、
どのようにして人間は回復して行くのか?
過去ではなく、未来に生きるためには
何をすればいいのか?
今から80年も前に探求していた。
ただひとり、
学問としてではなく、
人助けのために。
そのひたむきな情熱に頭が下がります。
僕たちは彼がいるから
ここに集うことができた。

そして、お弟子さんとなった
ジェフ先生がいたからこそ、
今の人生を選ぶことができた。
僕はこの可能性を、
次の世代に…
そして、自分たちの周りに広げていこう、
そう思っています。
その一つの試みが、
今回のネオエリクソニアンです。
痛みをとるということに
フォーカスをするわけでもありません。
ただ人間の可能性について、
それを芽吹かせるために何ができるのか?
僕自身がずっと探求してきた
その真髄についてお話すると思います。
これまでと違うやり方で。
ストーリーを使って、
逸話を語りながら…
あなたに体験的な発見を
してもらうつもりです。
しかも、僕自身が精神的な変容を遂げた、
スーパービジョンから戻ってすぐのライブ。
ぜひ楽しみにしてください。
では!
