神崇仁 公式サイト

催眠言語で書いたサンキューレター

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約5分

痛い、

痛い、痛い、

奥歯が痛い!

金曜日に始まった歯痛。

家の近くの歯医者さん、
今日の朝まで予約が取れず、
やっと行ってきました。

結果は…

虫歯ではなかった。

一番奥の歯茎からちょこっと
顔を出している(らしい)親知らず。

疲れが出ると、
ちょいちょい痛むのが、
久々にやってきたのだと分かり、
安心しました。

そしてどういう対処を
すればいいか、
が明確になった
ので、

今日から始めることにします。

自分が分からないことを、
ちゃんと説明してもらえるって
嬉しいですね。

施術家さんのところの
患者さんの気持ちがよくわかった。

そして今日は一日中、
セミナー、グルコン、コミュニティ

やっと終わりです。

それぞれ異なるグループなので、
気持ちが切り替わって
面白いですね。

今日、施術家さんとコーチたちの
ビジネスコミュニティの
グルコンで、こんな結果報告が。

ある施術家さん、
これまでリピートを
続けてくれていた患者さんが、
その日の施術の後、予約も取らず、

「しばらく忙しくなるから、
 また行けるようになったら来るわ」

と曖昧な言葉を残して帰ってしまった。

常連さんだから、
何か悪いことをしてしまったのかと
とても心配になった。

そんな話を1月末に
受けました。

その時に、僕はその施術家さんに
サンキューレターの書き方を実演、
その場で文章を口にしました。

今日はその報告をもらったんです。

それは、

「戻ってきてくれました!」
(パチパチパチーヒュー!!!)です。

「偉い心のこもった手紙を頂いて、
 これはお礼にこやんとあかん。」

そう言ってきてくださったそうです。

僕はどういう内容を書いたのか?

プライバシーもあるので、
全てをここに出すことはできませんが、

ここでお伝えしたいのは、
何を書いたのか、ではなく、

どのように書いたのか?
なんです。

それはずばり、
『催眠言語』を使った。

「さ、さいみん??」

「患者さんを眠らせちゃったの?」

「洗脳したの?」

そんな声が聞こえてきそうです。

全然違います。

そもそも催眠って、
洗脳でも
マインドコントロールでもない。

というか、人の意に反して
眠らせる、なんてできないし、

洗脳なども起きません。

催眠に限らず、言葉とは、
相手の人の望みに触れた時、
その言葉が心に落ちてゆきます。

そういうものです。

だから、
相手をどうのこうのする、
っていうのが催眠だという人は、

残念ですが、
催眠を真面目に
探求していない。

まぁ僕はまだ10数年ですが、
これは、催眠の探究が、
およそ50年になる、
エリクソンのお弟子さんたち、

ジェフリー・ザイク博士
スティーブン・ギリガン博士
マイケル・ヤプコ博士
異口同音にそう言ってますから、
間違いない事実でしょう。

じゃぁ催眠って、
いったいどうやって相手の人の
変化を作り出すきっかけになるのか?

それは、『モチベーション』

です。

卓越した表現で催眠言葉を
用いたならば、

人は、自分の中にある
価値観にアクセスし、
それを行動することで
手に入れよう
とする
動機付けが生まれるのです。

つまり、
催眠をただ、使うのではなく、
『動機付け』を引き出す目的で
催眠言語を活用するのです。

そしてこのことは、
状況=使う場面と、
『目的』が変わると、

途端に『催眠』とは
呼べなくなります。

例えば、
集中を生むために、
今ここにいる感覚に気づきを向ける
という目的を持ったら、
それは同じ目的であっても

エリクソン催眠のセッションをする、
という文脈で使うと『催眠』だし、

エグゼクティブ・コーチングの中で、
Googleも取り入れた、
意識集中とリラックスの方法を
ガイドして実践してもらう。

そういう場面、つまり文脈で使うと、

途端にガイデッド『マインドフルネス』
(マインドフルネス誘導)に
なるわけです。

だから僕が
サンキューレターという文脈
催眠言語を使ったのは、
正確にいうと、『催眠』ではなく、
『言葉を催眠的に使った』なりますが、

何のために使ったか、
という目的で言うと、

『返報性』と施術家さんへの『好意』
を読み手の患者さんに強く感じてもらい、

その人が施術家さんに対して
『お礼』を言うために
来店を自ら決断する。

そんなモチベーションを
読み手が文章を読む進める中で
生み出すように意図して
書いたんです。

『返報性』を感じると、
人は相手が何を望んでいるのかを
探るようになり、

文章の『意図』を察知して
それを行動でお返ししようとします。

これが返報性の原理です。

それはもちろん、
普通のサンキューレターとは
全く違う内容であったことは
言うまでもありません。

なぜならその施術家さん当人が、

「本当にこれで出しても
 大丈夫だろうか?」

そう心配する内容だったから。

でも、最悪の結果になったとしても、
出しても、出さなくても、

『来院しない』と言う判断よりも
ひどいことにはならないと
確信した彼は、出すことを決意し、

その結果がリピートにつながった。

言葉の持つ力。

高めたいですよね。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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