今日は不思議な1日でした。
そしてなんとも言えない
懐かしい気持ちにもなりました。
今、
これを読んでくれている方も
そうですが、
今日、時間を共にしてくださって
ありがとうございます。
昼間は、原田さんと打ち合わせ、
今月末ワンコインで
開催しようと思ってる
1on1のアイデアについて
話していた時に、
テレビ司会者の『質問力』の
話題になりました。
それで『ミヤネ屋』とゴゴスマの
M C比較をしようと…
とても興味深かったです。
ミヤネ屋の宮根さんは、
『切れる』印象で、
相手によって、
質問のやり方を変えていました。
そして、
ゴゴスマの石井さんは、
穏やかな『庶民的』なムードで
コメンテーターに質問を
振っていました。
今日、会見があった
日本医師会の会長の
釈明会見を受けて…
宮根さんの質問は、
「アンミカさん、
僕らの知り合いでも
パーティー自粛して
キャンセル料を
自腹で払っている人、
一人や二人じゃないんです、
それなのに医師会の人が
パーティーって、
おかしいんじゃないって
思うんです」
と意見してからアンミカさんに。
いわゆる『前置き』質問です。
石井さんは、別のニュースで、
タレントコメンテーターに、
「この事件、どう思います?」
とざっくりの
オープン質問でした。
当たり前ですが、
アンミカさんは、
宮根さんの期待した通りの
方向のコメントが来て、
石井さんに振られた
タレントさんは、グダグダに。
これ、どっちがいいのでしょうか?
時間の節約と、
期待通りのコメント、
その観点からは、
圧倒的に宮根さんです。
ただ、
これを1on1に持ち込むと
全く逆に見えてきます。
自分の意見を前において、
その後質問することを
『前置き質問』と呼んでいますが、
これは自由な発想を砕く、
制限的な質問となってしまいます。
特に、質問する側に、
『立場』の力がある時、
これは『強制』と同じ力を持ちます。
1on1で質問するときには
使ってはいけないやり方です。
そして石井さんの質問は、
テレビにおいては
あまりにも的を絞らないので
何を言っていいのか迷う、
コメンテーター泣かせの
質問ですが、
コーチングの文脈では、
『オープンクエスチョン』として
重宝されます。
もちろん、
時間の有効利用が求められる
1on1においては
意見をつけた前置き質問ではなく、
『前提Q』と呼んでいる、
意見ではなく
『自明の理』を前につけて
質問することで、
クライアントの内面探索に
役に立つ形での方向づけが
可能になる質問に変わります。
自明の理とは、
話し手も聞き手もYesと言う
共通認識のできる事実を
言葉にすること。
それを使うことで、
意見ではなく、
中立で事実に基づきながら
聞きたい方向での自由な
意見を引き出すことができるのです。
例えば、
宮根さんのケースだと、
この会長がどのように
振る舞うことができたか
を聞き出したい場合は、
「緊急事態宣言が
出される前とはいえ、
蔓延防止措置の期間中です。
後援会会長としての立場、
日医会長としての立場、
その折り合いを
つけることについて
どのような選択ができたと
考えますか?」
と聞きたい内容を含んだ事実を
前において、質問を作ることで
聞きたい内容ではなく、
引き出したい方向を示して
質問を作り出すことができます。
質問の作り方と使い場所。
それによって
どんな質問も価値が変わる。
そんなことを
学んだ瞬間でした。
昨日から想定を超えた
問い合わせをもらっている
1on1のワンコイン、
楽しみにしておいてくださいね!
ではまた!