神崇仁 公式サイト

2-1-3-2の法則

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約4分

今日は、月に一度のコミュニティ、
Re:NLPのウェビナーでした。

僕はもっぱら、動画の提供。
共同講師の原田さんが
素材となるテーマを出してくれます。

原田さんの出すテーマは、
さすが日本No.1
N L Pトレーナーだけあって、
N L Pのスキルが実践に
落とし込まれる内容で、
いつも新しい発見があります。

今日は『知覚位置』がテーマ。

『知覚位置』というのは、
N L Pに数ある
情報の捉え方(視点)
の一つで、

『関係性の視点』
言われたりします。

出来事を見るとき、
誰の目線で見るか、
というものに人それぞれ
個性があるんです。

その人がどの視点で
情報を捉えて(処理して)、
文章にしているか。

別の言い方をすると、
発話の際の主語の使い方から
その人の特徴が見て取れます。

それは3つの異なる主語、
私、あなた、それ
この3つの使い方でわかります。

自分の立場で捉える…
私…という主語で文章が語られます。
N L Pでは第1の位置と呼んだりします。

相手(他者)の立場で捉える
あなた…という主語。
N L Pでは第2の位置と呼んだりします。

そして
客観的(傍観者)の立場で捉える
それ…という主語で語られます。
N L Pでは第3の位置と呼んだりします。

これは主観的、客観的、
主張的、共感的
、といった
人それぞれの個性に大きく
関わる特性です。

もちろん
たった一つの主語だけで、
人生を生きる人なんて
いないでしょう。

でも、
その使われ方の頻度や、
使いどころによって、

『オレオレ』とか
『ジコチュ~』とか、

『流されやすい』とか、
『気にしすぎ』

『他人ごと』
『冷たい』

当人にその意識がないのに、
望まないラベルを
貼られてしまいます。

夫婦会話あるあるも、
知覚位置の不適切な
使い方によって起こります。

例えば、
「ねぇ、聞いて、 
 今日学校の面談で、
 先生に崇仁(息子)のこと
 言われて、すごく嫌だったのよね。」

感情的なことがあった、
それをきいてあなたは
なんと応えるでしょうか?

例えば、事情を聞いた後で、
こういう言葉が返ってきたら
どうでしょう。

「それは、お前の態度にも
 問題があるんじゃないか?」

こう言われたら…

あなたが家で待つ側で
子供のことを学校で
言われたとしたら、

この答えに納得する人は
少ないのではないでしょうか?

納得ではなく、悪い気分が
さらに悪くなる。

もしくは、冷たい人だ。
と思うかもしれません。

「あなた」の話を
「それ」でかわしたからです。

別の言い方をすると、
人として受け止めて
もらいたかったのに、

「状況」の判断を
されたからです。

良い悪いではなく、
相手のニーズに答えず、
期待から大きく逸れた
応答だったのです。

ビジネスの場面においても
同様のことがあるでしょう。

失敗やトラブルで
感情を乱されている部下に、

上司がどんな言葉を
かけたら良いのか?

そこには
正論や、一般論から導かれた
アドバイスは、逆効果でしょう。

その気持ちや、本心、
行動の良き動機などに
関わる必要があるでしょう。

そしてもっと重要なことは、

今は、まだ、その関わりさえ、
受け取る必要がないんだよ。

そう言葉にすることかもしれませんね。

「話せば楽になるぞ!」と
お節介して、
傷口に塩を塗り込むことは
したくありませんよね。

でも、残念なのは、

誰もこの『知覚位置』の
適切な活用の仕方や、

承認や安全な言葉がけを
体系立てて学んでない
ということなんです。

でも、
エリクソン流1on1なら
簡単にできる
『知覚位置』の活用法を
お伝えすることができます。

それは
2-1-3-2の法則
僕が呼んでいるものです。

相手をおもんばかり、(2)

それに対する
自分の気持ちを伝える(1)

具体的ではない、
自明の理を伝え(3)

相手の気持ちの変化を聞く(2)

もちろん、この法則は
万能ではなく、
相手によりけりですが、
これを心がけることで、
自分だけの視点に
固定されなくなります。

ぜひ試してみてください。

エリクソン流1on1
提供しようと決めてから、
さまざまなことが
これまでと違う1on1に
役立つことが
わかってきました。

5月28日には、
その全容をお伝えできると
楽しみにしています。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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