今日は午後から仕事をする予定で、
午前中はゆっくりしようと、
思っていたのですが、
突然メッセンジャーで
起こされました。
堀くんから、
「腰がピキっとなりました。
動けませんので、
治療院に行ってきます。」
ここのところ、
撮影のための諸々で
重い機材を持ちすぎたのか…
ぎっくり腰の辛さは、
よくわかります。
施術家の言語学に事務局として
参加している堀くんには、
もはや病院という
選択肢はありません。
真っ直ぐ日曜日営業の
治療院を探して電話したそう。
そこでこう言われたと。
「○時からなら空いてます。」
そう言われて、
「じゃぁ行きます。」
そう伝えたら、忙しいのか、
そのままガチャ。
一言あったら嬉しいのになぁ。
痛いながらもそんな
モヤモヤを感じながら
治療院の地図を探して
行ったところ、
受付の人に
「当院は予約優先ですから。」
と言われ、
1時間近く待たされる羽目に。
『私の電話は予約じゃないの??』
痛みを堪えながら、
そんな思いを持って
ひたすら順番が来るのを待つ。
相当辛かったと思います。
そしてやっとのこと
自分の番が回ってきて…
「どうしました?」
「あれれ…
お待たせしました、とか
道は分かりましたか?とか、
ないの??」
堀くんのイライラは
ますます募ります。
というのも、
最寄駅から徒歩2分、
とありましたが、
実際はもっと遠くて、
さらに腰痛の身だと、
10分くらいかかったそう。
そんな状態にもかかわらず、
いきなり不調の部位に対する
『問診』が始まるんです。
言語学を学んでいる
堀くんは、
すでに施術家さんに
信用を無くしています。
「でも、
この後施術されるので、
余計なことは言わないでおこう。」
そう決めたそうです。
どれだけ手技が良くても、
態度が最初から『先生』だと、
技術で信用されても、
人間として信頼されないでしょう。
なぜなら『信頼』というのは
体の問題ではなく、
心の問題だから。
でもその施術家さんからすると、
当然なのかもしれません。
施術家さんからすると、
患者は『不調の部位』を
良くしてもらいたいから
来院しているから。
そう思うでしょうから。
でも、
洋服を買いに行った時
店員さんの態度に不快な思いをして、
「この店で買うのやめた!」
そう思ったことありませんか?
整体でも同じ気持ちを味わいます。
決定的に違うのは、
「痛みを取りたい。」ということが
最優先になっているので、
それ以外のことは我慢する。
患者さんはそんな気持ちを
持っているのです。
だから、不遜な態度、上から目線。
それでも許されるのです。
医者や施術家さんなど、
体の不調を扱うところは、
患者さんが往々にして
そういう我慢を強いられることに
慣れていますし、
提供者側は、そのことに
気づくこともありません。
何故なら、
誰も教えてくれないから。
堀くんは、
施術代の7,000円が、
随分と高く感じたそうです。
そして受付で、
「次回予約はいつにしますか?」と
当たり前のように聞かれたことに
「いいえ、結構です。」
そう答えました。
「少し良くなったので、
これ以上行く価値がない。」
そう思ったとのこと。
本当にもったいないですよね。
どれだけ腕が良くても。
それだけ。
施術が終わる頃には、
その施術家に嫌気がさしている。
それに気づかないのは、
とても残念なことです。
大切なこと、それは
患者さんは『お客さん』です。
関わるのは『部位』ではなく『人』。
この視点を持っているかどうか。
ここが支援者として
次のステージに上がる分岐点です。
そしてこの視点を持っていると、
ある意味で『不幸』です。
何故かというと、
『人』に関わる。
つまり相手と心を通わせる。
これにはあるスキルが
不可欠になるからです。
このスキルを身につけないと、
患者、クライアントと
接するのが苦手になって、
ますます会話がなくなって、
患者との関係が悪循環に陥るのです。
それを楽にして、
手技に集中しながらも、
患者の感動を最大限に高め、
再び自ら治療院を訪ねる。
そんな行動を引き起こすのが、
今僕たちがお伝えしている
【施術家の言語学】です。
施術家だけでなく、
支援者なら必須のマインドセット
そして不可欠な戦略プロセス
『伝わる』言葉の技術。
来週2回のFacebookライブを
予定しています。
5月25日…言語学の受講生との対談
5月26日…矢場田さんとの対談
ぜひご覧になってください。
では!