遅くなってしまいました。
今日は
仕事で遅くなったのではなく、
しばし音に浸っておりました。
思えば、J R西日本伊勢丹の
社員として初めて、
海外出張を任命されて、
本社伊勢丹チームに合流して
買い付けをした24年前。
チーム伊勢丹は総勢15名の大所帯。
そして僕はたった一人。
しかも、
チーム伊勢丹が買い付けと
商談を終えて、
取引先と談笑したり、
タクシーを待っているほんの10分
この10分で、
全ての買い付けを
終わらせなければならない。
結構過酷でした。
予算は伊勢丹の20分の1。
先輩の藤巻さんから
アン・ウノバイヤーと
バカにされてました。
アンはフランス語、
ウノはイタリア語。
オーダーしても、
一つの商品につき1点か2点ほど。
だから、アンウノと
バカにされてたんです。
でも10分で商品を決めて、
オーダーシートに全部記入して、
そして商品の写真を収める。
出張前から何度も何度も
シミュレートして…
結論は、絶対無理。
そこで、僕が出した解決は、
「オーダーをホテルに
戻ってからする。」でした。
当時は、誰も考えもしなかった。
何故なら、
デジカメがなかったから。
あったかもしれないけど
性能も酷かったし、
高かったので
誰も使わなかった。
画質もイマイチ、
そして高価だったけど、
一人で買い付けする
僕にとっては絶対必要。
だから買った。
初めて買ったのは、
多分、Sonyのサイバーショット、
初代モデル。
35万画素。
今、ウェビナーで使っている、
シグマのFp Lが6100万画素だから、
その違いは明らかです。
でも、
応援してくれる仲間がいない僕には、
レッツノートと、サイバーショットだけ。
でもめちゃくちゃ強力な仲間だった。
そしてすごく役に立った。
時間の節約だけでなく、
『なんかカッコイイ』
だって、
世界中のトップバイヤーの中で
デジカメ使ってバイイングしてたの、
僕と、香港のジョイスという
高級ブティックのバイヤーだけ。
だったらしい。
ポール&ジョーのアトリエで、
誰も手伝ってくれない中、
一人でせっせと商品をえらんで
写真をサイバーショットで
とっているときに、
ポール&ジョーのデザイナーさん
名前忘れちゃいましたけど、
彼女が手伝ってくれて、
あなたとジョイスの人だけよ、
かっこいい!って
言ってくれたこと
今日、オフィスに仲間入りした
スピーカーから流れる音を聞いて、
思い出しました。
今や200分の1程度の画質、
でも当時最新だったあのサイバーショット。
ホテルに帰ったら、
本来なら記憶に頼るところ、
ノートパソコンに
20~30分かけて取り込んで、
そしてエクセルでオーダーして、
写真を貼り付けた
完璧なオーダーシート。
あの時から、
ガジェットは人生を
明るくしてくれる。
そして、
本来ならないものを
その場に取り出してくれる。
そんな意味が僕にはあるんです。
だから、
ガジェットには惜しみなく
注ぎ込みます。
今日のスピーカー
これ、衝撃です。
これまで何度も聞いてるのに、
聴こえてこなかった音が
そこにある。
楽器だけじゃない。
宇多田ヒカルの唇を
合わせる音とか、
玉置浩二の喉の音。
ダニーハザウェイの
息を吐き出した後の声。
これらにはメロディには
なんの関係もない。
でも、これがあるから、
生々しさや、
生き生きとした感じが生まれる。
コード進行はパターン。
メロディはテンプレート。
そして
それだけじゃないものが、
音楽、人生に生命を吹き込む。
それだけじゃなく、
こんな昔の思い出も
懐かしく思い出させてくれる。
周辺が人生を豊かにする。
そこにあるのに、意識には上がらない。
無意識の中に存在して、
意識的になる『意味』に強く影響する。
このスピーカーは、
無意識にある存在を、
意識的にする。
エリクソン的スピーカーや!!
すごいなぁと。
僕が目指すコーチングはこれ。
まさに
無意識にある存在を、
その人に役立つ形で
意識にあげる。
次回7/18のマンスリーでは、
そんなセッションをお見せします。
エリクソン催眠セッション。
お楽しみに。