神崇仁 公式サイト

経験不足と嘆く前に…

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約5分

7月のマンスリーウェビナーは
エリクソン催眠について
話そうと思います。

よくよく振り返ると、
僕自身が最も深く探究している
分野にもかかわらず、

今年に入って、花粉症の
ワンコインウェビナーで
言葉の持つ
『錬金術』性について話しただけ。

さらに、
参加者の皆さんからの
アンケートを見ると、

『やっぱりデモが好き』

そうですよね。

どれだけ理屈で凄さを伝えても、

体験者の成果を言葉にしても、

本当にそんなことが起きるのか?

自分の目で確かめたい。

そう思うのは当然ですよね。

だから僕は、
自分が提案したいことの
価値を示したいとき、

必ず実演を見せるようにします。

よく聞かれます。

「こんなすごいセッションを
 できるようになるために
 これまでどれだけの人と
 セッションしてきたんですか?
 私はまだまだ経験不足で…」

これを聞かれるとき、
必ず、先にこう聞き返します。

「それ聞いてどうするの?」

というのも、
どれだけ数をこなしたところで、
うまくいかないやり方を
どれだけ効果的に生み出すか
を練習しているに過ぎないから。

当たり前ですが、
もし長くやっていることや
経験値が全てならば、

困ったら、おじいちゃん、
おばあちゃんに聞けばいい。

かつてはそうしてたんです。

むかしむかし、僕たちが
小さな部族として
集団生活をしていたとき、

困ったことは
年長者に聞いていた。

なぜなら、
世界とは変わらないものだった。

日が登り、作業をして、
日が暮れたら終わる。

その繰り返し。

その日常での問題は、
経験がものをいう。

経験でどうしようもなくなると、
長老たちは、シャーマンに聞く。

シャーマンとは簡単にいうと
魔法使いであり、占い師でもある。

神とつながり、
超自然の力を扱って、
不確実な未来を予言する。

でも、世界が広がって、
あっという間に流れていく
変化の激しい時代において、

単に実践経験をするだけでは、
加速的な成長にはつながらない。

たまに、
100人をセッションします、
って頑張る人を見ます。

その気持ちは価値があると思う。

でも、コーチングやセラピーを
始めたての人がそれをするのは、
成長につながるどころか、
単に疲弊するだけ。

僕ならではなく、
を追いかけた方がいい。

そうお伝えするでしょう。

あのコーチは、
これまでに10万人と
セッションをしてきたからスゴイ…

とかいう人もいます。

それは単にセッションをした
延べ人数を語っただけ。

それをすごい、
と感じてしまうのは、

「大きなことは良いこと」
という大量生産時代の
普遍性を誤って
自己適用しているだけ。

はっきり言います。
人数なんて関係ないですよ。

だから、
私はまだまだ経験不足とか

嘆く必要はない。

あの人類最強と言われた
マイクタイソン、

生涯行った試合は、
たったの58試合です。

イチローは、28年間で
3600試合。

58試合でも
3600試合でも、

すごい人はすごい。

でも、この人たち、
その試合をするために

練習試合ではなく、
『稽古』、ルーティンワークを
めっちゃしてる。

型や一つの動作
より良くするための研究や
鍛錬を試合の数倍している。

これが大事なんですよね。

実践よりも稽古です。

嘆くなら、
セッション経験ではなく、
稽古不足を嘆くことです。

『量より質』

100人独力でセッションするより、
すごい人のセッションを
何度も集中してみた方が
圧倒的に成長します。

何人も実践するより、
自分がすごいと思う先生から
1時間スーパービジョン
(即時指導)を
受けた方が劇的に
変化するでしょう。

実際僕は、
ミルトン・エリクソン、
スティーブン・ギリガン博士、
ジェフリーザイク博士の動画を
何回も、何回も見ました。

そして何年にもわたって、
一年に一度だけ、
大先生に直接稽古をつけてもらう。

そして、それを元に
自分の『道場』
仲間達と稽古に励む。

そんな機会を作ってきました。

クライアントさんとの経験ではなく、
良い見本と稽古です。

これが経験を作るんだと思います。

そして、それでも
うまくいかない時がある。

そんな時に助けになる存在が
僕らの中にはすでにあります。

『無意識』というシャーマン。

あなたの中にいる
あなたのメンター的存在。

そこにつながることで、
これまでの稽古、学びが
ひらめきとなって立ち現れます。

セッションがうまくいくか、

実は、
何人と練習したか、ではなく、

あなたの内側にいる
メンターと、
どのようにしてつながるか。

クライアントの中にいる、
彼らのメンターとクライアントが、
どうやったらつながるか、

これが大事だと思うんです。

だから僕は
セッションをたくさんしなくても、

うちなるメンターと繋がる。

これができたらいいんです。

次回のマンスリーウェビナーは

『うちなるメンターと繋がる』
エリクソン催眠セッションの実際

をお届けします。

申し込みは7/8(木) 20:00~から!
今回も3日間だけワンコインです!

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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