さて今日は、
あのメンタリストDaigoが、
ご自身のyoutubeで発した言葉で
謝罪を余儀なくされたことについて
非常に厳しく
批判されていることについて
あることに気がついたので
それをシェアしますね。
Daigoの謝罪は謝罪じゃない!
そういうコメントが
多かったようです。
確かに謝罪動画を見ましたか、
「謝っている」感じはゼロでした。
謝罪という文脈で、
謝罪していないように見えるのは、
致命的ですね。
同じ言葉で
「申し訳ありません。」
というのでも、
ぶっきらぼうに、
そっぽを向いて、
口から出る「薄い」
声のトーンで、
「申し訳ありません。」と
言われたら、
「それ、謝ってないやん!」と
ツッコミを入れたくなりますよね。
多くのコメントで
言葉の内容について揶揄する声が
多くありましたが、
彼を見て「ムカつく」と感じた人は、
言葉ではなく、「しぐさ」から
それを受けたのだと思います。
かつて勤めていた百貨店で
賞味期限の偽装が発覚した時、
真相究明のプロジェクトの
リーダーを任された時のこと。
親会社の一つは、迅速に
危機管理のコンサルらしき人と
記者会見のコーディネーターを
京都に呼び寄せ、
「どのように」謝罪するか、
を徹底的に練習させていました。
詳細を見ていなかったので
どのようにトレーニングしたかを
描写することはできませんが、
謝罪の記者会見を
何度も見るうちに、
「申し訳ない」
と感じさせるには、
どんな非言語が相応しいのか、
について気づいたのです。
そして興味深いことに
Daigoにはその非言語がなかった。
さらにDaigoは、
マイクロエクスプレッション、
『微表情』と言われる
ほんのコンマ数秒だけ現れる
ある特定の表情がありました。
顔の片側の口角だけが上がり、
視線がほんの少し横を向く
いわゆる「すかし笑い」が
あらわれていたのです。
ほんの一瞬ですが。
微表情は、意識的には
見逃してしまうことが
多いほんの一瞬の表情ですが、
観察眼が鋭くなっていくと、
見えるようになります。
その人の言行「不一致」が
とてもよく現れます。
この不一致こそが、
「謝ってない」
「薄っぺらい」
「本心は違う」
そう思われてしまう元になります。
Daigの場合、その不一致は、
微表情だけではありませんでした。
一つ目は冒頭の謝罪のシーン。
頭は下げているのですが、
終わった後の、
頭の戻りがめちゃくちゃ早い!!
非言語の基本中の基本、
「戻りはゆっくり」
これができていませんでした。
ジェスチャーで
最も重要なことは、
『止め』と『戻り』です。
日本的には余韻とか
残心という人もいます。
これがDaigoにはなかった。
頭を下げたらささっと元に戻す。
それを見た人の多くは、
彼の頭のなかのセリフを
勝手に作り出すのです。
「はいはい、謝りましたよ!」
「これでいいんでしょう」
とシャンシャン!でしょ。
そんな言葉を作り出して、
不愉快な気持ちになるんです。
そして彼の意図が
明らかに出たのは、
「目線」でした。
年間10億を超える
収入があるのに、
きっと謝罪会見に強い人の
人脈ネットワークも
あるだろうに…
残念ながら
あのカメラ目線は、
謝罪の目線ではない。
あのカメラ目線は、
Daigoがレンズを
下に見おろす視線。
演者が上、視聴者が下の構図。
いわゆる上から目線、
あるいは見下す、
そういう視線なんです。
しかも時折視線を横に、
斜めに動かす。
本心で謝罪したのなら、
本当にもったいない
受け取られ方をしたと思います。
もちろん、
それを無意識的に
しているのでしたら、
本心では謝罪するつもりがない。
ということになるのでしょうけど。
非言語の持つ力。
とても大切ですね。
追伸:
プレゼンにおいて
瞬間的な印象を与えるのが
非言語だとするならば、
「聞き進めよう」と
決断するには、
始め方が重要です。
「ダイジェスト」された
オープニング…
これからの時間、
何が話されていくのか。
その全体観を話すために
押さえておくべき
8つの要素があります。
その要素を
ある決まった順序で
話すことで、
聴衆は安心して、前のめりになる。
それを作り出せるのです。
そんなオープニングと
行動を引き出す締めくくり方を
学ぶ講座を用意しました。
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