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W杯ホーム初戦敗北 日本はどうする?

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約4分

デジャブを見ているようでした。

5年前も同じような光景を。

当時はこう言われていました。

W杯アジア最終予選の
ホーム戦を落とした国が
W杯本戦に出場できたことはない。

だから無理。

そういう意見が
たくさん聞かれました。

今回もきっと、監督の進退とか
色々言われるでしょうね。

『ジンクス』…

ミルトン・エリクソンは、
この事例を同一化と呼びました。

かつてエリクソンの元に、
自分の未来について心配する
患者がやってきました。

その患者の曽祖母は22歳で
心疾患で亡くなりました。

そして祖母も22歳で心疾患で死去

同じく母親も
22歳の心疾患で亡くなった。

そしてその患者本人も心臓に
遺伝的な疾患がある。

そして彼女は2ヶ月後に来る、
22歳の誕生日を、
自分がどう受け止めたらいいか、

それがエリクソンの元を訪ねた、
彼女の目的
でした。

エリクソンはどのように
彼女に接したと思いますか?

家族がそうだったからと言って
未来はわからないですよ。

そんな考えを持っても仕方ない、
前向きにしましょう。

ポジティブになるように
伝えるでしょうか?

エリクソンは、
彼女にこう訪ねました。

「あなたは自分の死に、
 どう向き合うつもりですか?」

もちろんエリクソンは、
彼女の家族に、
そういう質問をすることに
許可をもらってました。

すると彼女は、

「私は生きている間に、
 全てのことを精算します。
 お金のこともそうです。
 だから今日までに私に来た
 全ての請求書の支払いは
 終わらせました。」

「そしてエリクソン先生、
 あなたの請求書もお願いします。
 それを支払わない限り、
 死ぬつもりはありません。」

それを聞いたエリクソンは、
すかさず彼女にこう聞きました。

「あなたはビジネスを
 よく知っていますね。
 会社にはそれぞれ
 決まった締め日があって、
 月の初めの会社もあれば、
 月の終わりの会社もある。

 それを知っていますね?

 そして、支払いには期日がある。
 それぞれの会社に
 それぞれの期日。

 翌月払う会社もあれば、
 15ヶ月後に支払う会社や
 翌々月の会社もある。

 一つの会社、一つの締め日、
 一つの支払いの期間…

 誰もが自由にそれを
 決めることができるのですよ。」

「あなたはそれをご存知ですよね。」

「ええ、もちろん。」

彼女はそれに頷く以外
ありませんでした。

するとエリクソンは、
こんなことを言ったのです。

「ところであなたは、
 うちの請求書の出し方を
 ご存知ですか?」

もうお分かりですよね。

エリクソンは、
カレンダーをチラっと見て、

「私の支払いは、今日から
 かっちり14ヶ月後

 お願いしますよ。」

そう言ったんです。

もちろん彼女は
14ヶ月後にやってきて、
きっちりとその支払いをしました。

実はエリクソンは彼女に、
催眠状態に導いて、
こんな会話をしていました。

「あなたもご存知のように、
 祖母や曽祖母、母親が
 23歳まで生きていたら
 彼女たちの運命として、
 彼女たちももっと
 長生きしてたでしょう。

 そうは思いませんか?

「おそらくそうなったでしょうね。」

彼女はトランス状態で、
こう返していたそうです。

彼女はエリクソンの
ダブルバインドの中にいたのです。

彼女は世代を超えた
同じ運命であると信じている。

彼女は運命の担い手である。

そして彼女は
自分自身の在り方として
支払いを終わらせなければ
死ぬことはできない。

運命と在り方。

彼女はその狭間の中で、
自分で立つやり方を見つけた

彼女は催眠の中で、
エリクソンに言われたこと
先祖が23歳まで生きてたなら、
もっと先まで生きられただろうと。

それが運命なのだと。

このバインドの中で
彼女はさらに
生きることを決めた。

エリクソンの同一化への対処。

治療的ダブルバインド。

色々な逸話がありますが、
いつもそのアイデアに感動します。

10月から始まる長期講座、
エリクソン催眠

マスタークラスでは
ダブルバインドの作りかたも
探求したいと思ってます。

では!

追伸:
9月29日のマンスリーウェビナー

『魔法の種明かし』
変化の下仕込みとしての問い

まもなく募集開始です!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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