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質問に関する大きな勘違い

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約4分

昨日は伊勢丹に車で行きました。
人生で初めて。

伊勢丹という百貨店に
初めて足を踏み入れたのが、
今から30年前の1992年のこと。

新人研修で色々な業務をして、
その一つに『お回し』という
業務がありました。

お買い物をされたお客様が
「これ駐車場に回しておいて」

そんな依頼を受けて、
お買い上げ商品を指定時間までに
駐車場の担当者に届けることを
『お回し』と呼んでました。

実際僕は、練習でしか
これをしたことが
ありませんでしたが、

今日初めてお客として
『お回し』を体験して、
その便利さに感動しました。

手ぶらで買い物できるってすごい。

元々は15年僕の髪の毛を
男前にしてくれた
スタイリストさんが、

出産で休職されるというので
休職前の最後の一太刀!と
お世話になったお礼に、
お土産を買うのに、
伊勢丹を選んだだけでした。

結果的に、余計なものもいろいろ
買ってしまいました。

何をするのが目的かは、
とても大事ですが、
ついついその瞬間
のめり込んでしまうと、
色々とやってしまいますね。

一昨日から申し込みを始めた
質問のウェビナー。

おかげさまで70名の方に
お申し込みいただいてます。

さて、目的を持ちながらも、
目先のことにのめり込んでしまい、
余計なことを色々してしまう。

これは質問も一緒です。

ワンコイン期間が終わったら
参加者のあなたに、
アンケートを配信する予定です。

質問力を高める!

ということに関して
いったいどんなことを

よりよくしたいのか?

うまくできたらいいのか?

改善したいのか?

そんな問題意識と、
このウェビナーでどんなことを
知れたらいいか?

これを教えて
もらうつもりです。

僕の知っている限り、

質問を高めたいと思っている時、
往々にして、『堂々巡り』が起きる。

何を質問して良いか。

どんな順序で質問したら良いか?

効果的な質問とは?

これらのことがわからないから
コーチングがうまくいかない。

そう考えている人が多いです。

それは確かにそうなのですが、

それに対して僕は、
『正解なんてない。』

万人に当てはまる正しい順序は、
人が千差万別である以上、
その問い自体が誤解されている。

そう思います。

「じゃぁ、テンプレって何?」

いつも言ってるでしょ!

そんな声が聞こえてきそうです。

もちろん、
冒頭、どんなふうに始めるか?

クライアントの思考を組織化する。

そういうことに役立つ質問はあります。

これを話すことで、
クライアントの思考が
無意識的に組織化を始める。

優先順位をつけて、
曖昧になった頭の中を整理し始める。

そういう話し方はあります。

価値観を引き出すとき、
ある程度は普遍化できる
テンプレートはあります。

でも、それだって万人に使えるか、
それはわからない。

僕はテンプレートと
呼ばれるものを、

トレーニング用に
10種類程度用意がありますが、
それはあくまでトレーニング。

武道の型が実践とは違うように、

型では勝負にならないように
質問のテンプレートは、
一連の流れを自分の身に
落とし込んで、
臨機応変に対応できるように、
練習用に作られたもの。

ジャズのフレーズ集や
色々なスケール(音階)だと言えます。

スケールだけを引いたら
オリジナルの音楽になりませんが、
スケールなしでは、
上達するのに膨大な時間がかかる。

そしてそもそも
『ジャズっぽくならない』

『っぽくなる』には
テンプレートが一番ですが、
それで実践が全てできるようには
ならないんです。

ではどうやって先を読むのか?

神さんはいったい何手先
みてるのですか?

それもよく聞かれる質問です。

数手先を読んだ質問術…

実はこれも大きな勘違いです。

質問はチェスや囲碁ではない。

その大きな違いは、私のゴール
クライアントのゴールか、
という違いにあります。

それはまた、明日書きますね。

しかし、
伊勢丹の駐車場は、さながら
スーパーカーのモデルルームでした。

すごい世界があるものですね。

ちょっといい気分になって、
30数年ぶりに香水を
買ってしまいました。

販売員さんのセールスが
すごかった。

「ちょっと他のことしてきます。」

そう言って距離を
空けようとした時に、

彼女はこう言いました。

「ぜひ、トムフォード(香水)と
 歩かれることがどんなものか、
 体験なさってください。」

全ての用事が終わった時、
僕はトムフォードの新作の香水を
買ってました。

でも素敵な経験でした。

『良質な質問とともに
 クライアントと歩くのは
 どんな体験なのか?』

次回のウェビナーも、
そうしたいですね。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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