神崇仁 公式サイト

美味いけど遅いイタリア料理屋

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約3分

この週末は撮影でした。

現在進行中のプロジェクトの撮影。

僕がメインではなく、
ナビゲートする側を
初めて体験
しました。

逆の立場になると、
同じ撮影でも、
異なる世界が見えてきます。

同じ言葉であっても、

何を、
どのように、
いつ

言うのが効果的か、

それが客観的に
知ることができる。

表現者としても
自分の普段の活動を
客観的に見ることができました。

逆の立場に立つ。

すんごい重要ですね。

そしてそのあと、
夕食を取りにイタリア料理
お店に行ったんです。

オフィスから
約10分のところにあるお店は、

シェフとそのお母さんらしい人が
給仕をする、
アットホームなところでした。

お店の雰囲気は、
かつて海外で訪れた
下町のこじんまりとした
素敵なしつらえでした。

その上お母さんは
とっても丁寧で、お話上手。

そして肝心の料理は…

すごく美味しかった。

しかもリーズナブル。

だから大満足でした。

たったひとつのことを除いて。

それが決定的すぎて…

だから、
もう一度行くことは
ないんじゃないかな。

そう思います。

残念なことですよね、
素敵なお店、
親しみのある接客、

そして

美味しくて、リーズナブル

なのに
たったひとつのことで、
全ての努力がひっくり返る。

僕にとって
何がそんなにダメだったか。

それは時間です。

素晴らしいお店だったのですが、
ひとつひとつの料理が
出てくる時間がとっても長い。

しかも忙しかったわけではない。

お店には僕たちひと組だけ。

料理が遅れる理由は見当たらない。

たったひとつ…

『親子のおしゃべり』

でした。

ほんとよく喋る

たわいもない話を延々と…

そこに僕たちが
いないかのように。

そして自分が
想定している時間を
1時間もオーバーして
食事がおわった。

「夕食ぐらいゆっくり
食べればいいのに。」

そういう声が
聞こえてきそうです。

でも、そうじゃない。

「ゆっくりする」と
自分で決めた夕食は、
何時間でも楽しく過ごせる。

でも、仕事の合間、
気分転換にする食事には、
そこまで『時間』をかけたくない。

かつて伊勢丹の
買い付けチームに同行して、
パリ、ミラノを回っていた時のこと

ミラノの夜の食事は長かった。

「イタリア人はこうやって
親交を深めるのよ。」

そう当時の駐在員に教えられた。

そうなんだ!と
感激したことを覚えています。

あれからもう25年

今日のことでふと、
あの頃から随分と
時がたったなぁと。

思い返しました。

そして25年前の、あれから一度も
思い出したことのない記憶
あっという間に思い出させる
無意識の心の記憶力に感動しました。

人の心は記憶のジュークボックスです。

ミルトン・エリクソンが
そう言ってます。

何かのきっかけで、
あっという間にあの記憶が蘇る。

偶然に、ではなく、
これを自然と、必然に行う
エリクソン催眠をもっと探究しよう。

そう思いました。

いよいよ来月から、
エリクソン催眠マスタークラスが
開講します。

長期講座です。

楽しみ!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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