神崇仁 公式サイト

神話と無意識的メタファー

783 views
約5分

できないものごとを諦める代わりに、
『興味深い』マインド、
好奇心を持って世界を見る。

そしてそこにいつも存在する、
何かが『可能になる』きっかけ…

その兆しを見つけて、
そこから変化を生み出す
手助けとなることを
ミッションにしています。

今週末は、あるところにこもって
自分と向き合う時間をとっていました。

この数ヶ月ずっと自分の中で悶々としてた、
自分が本当にしたいことって何?
一つの答えを出したかったからです。

そして…

でました。

ちょっと自分でも驚いてます。
と言うのも、
普段の自分では考えられない形で
「それ」がやってきたからです。

こういう経験したことありますか?

今まで考えてもみなかったアイデアが、
突然自分の中に、降りてくる…
自分の深いところから…

というよりも、

なにかこう…
自分の体と思考を通して、
別のところ、より大きな存在から、
メッセージがやってくるような感じ…

昨日はそんな神秘的とも言える
経験をしました。

その場所とは、天岩戸神社
古事記の言い伝えでは、
この世界を照らす太陽神ともいえる天照大神が、
兄弟神が起こす諸々の出来事に怒って、
自分の身を隠し、世界は闇に覆われた。

その言い伝えの場所が、
宮崎県高千穂にある『天岩戸』です。

その天岩戸をご神体として祀っているのが、
天岩戸神社です。

昨日は七五三で、朝から
ものすごい人が訪れていました。

そんな忙しい中、
神主さんが僕を含めた観光客に、
神社とご神体の由来を拝殿だけでなく、
普段見られない拝殿裏まで案内して
説明してくれます。

『啓示』がやってきたのは、
神主さんがどのように天照大神が、
天岩戸を開いたのか、の寓話を
話しているときのことでした。

話を聴きながら、
僕はふと5年ほど前のこと…

僕が一人起業家として
一歩を踏み出した頃のことを思い出しました。

あの頃も今も、
本当に多くの人達に
お世話になっています。

そのひとりに、
今だに僕をサポートしてくれる、
原田幸治さんという人がいます。

彼は僕よりも10歳ほど年下ですが、
僕のメンターのひとりであり、
ブレーンであり、サポーターでもあります。

その彼が、かつてこう教えてくれたんです。

「神さんのワークショップは、
 スキルとか、自己肯定感のアップとか、
 そういうものはもちろんあるのだけど、
 とにかく、端から見て、
 『楽しそう!』に思えること、
 『そのコミュニティに入りたい!』 

 
「そしてスキルを学んでいるはずなのに、
 その人がひとりでに癒やされて、
 自分の存在を許せるようになっている。」

「そう感じてもらえることが、
 他の講師やワークショップと
 決定的に違うところなんですよねぇ。

そんなことを教えてもらったことを思い出して、
「楽しい!」と思ってもらうために、
プランすることの楽しさを思い出しました。

隠れた天照大神が、頑強な岩戸を開いたのも、
神々のアイデアで、岩戸の前で、
楽しそうに宴をすることでした。

自分がいなくて闇夜になっているはずなのに、
闇夜で楽しそうにしているなんて何ごと?
と不思議に思って、
岩戸をそぉっと開けたことが始まり。

神主さんの話が、僕の無意識とつながって、
5年前の原田さんのストーリーを思い出させた。
まさにセラピーにおけるメタファーです。

そしてさらに、驚いたのは、
それが自分以外の声
=言葉としてやって来たこと。

その言葉がこれ…

『人の内にある岩戸の奥に隠れた
「輝き」を自然に引き出す、
 楽しい「コト」を表現しなさい!』

もちろん最初は、
こんな明確な言葉ではなかったけど、
帰りの車の中で、どんどん形になっていきました。

よくよく考えたら、
ひょっとしたら、場所が場所だけに
そう感じたのかも、そう思いました。

神々の里と呼ばれる高千穂…

朝5時からの自然の中での瞑想…
雲海に包まれた見晴らしの良い丘の上で、
雲間に顕れた神々しいご来光…
そんな環境だったからかもしれません。

いつもよりもクリアな自分がいた。
だから、自ら自分の可能性を、
神主のメタファーに引き出されることを選んだ。

僕たちは、普段から
より大きなものとつながっている。

ただ、そこから聞こえてくる声は、
普段のものと比べて、
あまりにも小さく、精妙…

だから自分の内側でおこる、
自分をジャッジしたり、
批判したりする声に
かき消されてしまっている。

心を鎮めて、内側の英知に耳を傾けることは、
時に何かの手助けを借りないと、
できないこともある。

今回の高千穂は、
僕にとってそんな助けになったようです。

時には、と言わず、
自分を通してやってくる、
耳を澄ます時間をとってみては
いかがでしょうか?

『あなた自身の世界(Universe)を思い描き、
 それを創り、 信じれば、
 あなたの周りに世界ができあがる。』

ザッポスの創業者、トニーシェイが、
友人から言われた忘れられない言葉。

そんな言葉があなたの心の内にも
あるかもしれませんね!

では、

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
FacebookでシェアTwitterでシェア