神崇仁 公式サイト

白洲次郎が愛した鮨屋

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約4分

今日は
23時からの打ち合わせ以外は
自分だけで仕事の日。

セッションやら
コンサルやら講座といった
相手先がない日は、

比較的時間の自由がききます。

数ヶ月に一度顔を出す
お鮨屋さんに
ランチを食べに行ってきました。

あの白洲次郎、正子夫妻をはじめ、
あまたの作家たちが通い詰めた鮨屋。

今はもう4代目となり、
随分と変わったそうですが、

通うたびに自分のありように
刺激をいただいています。

決して安くはありませんが、
舌を楽しみ、
腹を満たすだけでなく、

心を満たす体験をさせてくれます。

ちょっとしたセミナーです。

・店主のありよう
・お弟子さんの成長
・基本のネタの仕込み方
・季節のネタの選び方
などなど…

こういったことの
一つひとつを知ることが
僕のありように刺激を与えてくれます。

もちろん食を通しても
インスピレーション
得ることが多くあります。

ネタのあり方…

3つの柱(こだわり)を持つ。
この寿司屋では、

アワビ・マグロ、
そして白須正子さんが
大好物だった
穴子。

羽田空港はその昔
穴子の聖地だった。

顔が違う…
初代の店主がそう言ってたそう。

東京アクアラインの工事の後
めっきり取れなくなったそう。

「橋はいらないから、穴子の方がいい」

正子さんはそう言ったとか。

あるいは
こんなことも。

完璧でなくても良い。

こだわる気持ちを表現すること。

今日のマグロは、
僕ら素人にとっては絶品。

でも店主にとっては
後一日時間が欲しい…

もう一日寝かせれば、
完全な姿になる。

「そうは言っても、
 お客は待ってくれませんからね。
 自然には勝てませんよ。」

 完璧ではないが、
 それでも最善になるよう
 素晴らしいものを出すだけ。

人はさまざまなところで
学ぶことができるんですよね。

そしてさらに重要なのは、
こんなお店でも、

クチコミではバッシングされる。

口に合わない。

コスパが悪い。

店主の態度が…

などなど。

僕にとっては学びでも、
他の人にとっては
経済性の悪い失敗作。

人それぞれ。

そして自分に合う人を
見つける人の大切さを
教えてくれます。

人が学ぶのは、
知識からではない。

知識はそのまま
拝借することはできても

人によっては、
僕の講座で学んだ知識を、

あたかも
自分が開発したかのように

『明日から使える技術』

として語る人もいます。

でも、同じ知識でも
僕が表現するときには
僕の表現と歴史が顔を出す。

借り物の知識にはそれがない。

これが『薄っぺらさ』の本性です。

人が学ぶのは、
その場で語られるストーリーや
自らがする実体験。

そこから得ることこそ
『学び』の本質です。

あのエリクソンがすごいのは、
心理療法の世界に、

この『学び方』を取り入れたこと。

物語から学ぶ。
他の人の経験を通して学ぶ。

ザイク博士のライブセッションも
同じです。

体験から学ぶ。

単なる知識ではなく、
自らが体験したもの、

だから心に残る。

そんなことを思うにつけ、
エリクソンのセミナーを
一日も早く紹介したいと、
気持ちが流行ります。

その前に、
明日は質問のワークショップ。
質問がどのように
セッションに役立つか。

それを実演でお伝えしようと思います。

そして美味しいお鮨。
その瞬間は満腹になっても

不思議とまたお腹が空く。

学びもそういうものだと思います

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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