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エリクソンの癒しの中心にあるもの

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約3分

現在、エリクソンについての本を
書いています。

基本は昨年行った、
エリクソンについてのトークライブ。

でも、どうせ書くなら…

そう思って、いろいろ調べてます。

特にここ数日調べているのが、

『傷ついたヒーラー』
(Wounded Healer)

これは、ユングが概念化した、
『元型』(アーキタイプ)の一つ。

ユングはこう言います。

“もはや分析家の率直さや
 心の健康や知識が重要な決定要素ではない。
 むしろ分析かに癒しの力を与えるのは、
 分析家自身の傷つきなのである。“

つまり、癒しの力をもたらすのは、
傷を負ったことであると。

その意味において
ミルトン・エリクソンは、
色盲、音痴、学習障害…

ポリオ、不整脈と

さまざまな困難を持ち、
それと共に生きた人。

僕のメンターの、
スティーブン・ギリガンは、

この傷ついたヒーラーの側面が、
多くのエリクソンの研究者たちが
見落とされている点である。

と述べます。

そしてエリクソンの
癒しの力の中心にあるものを
こう表現します。

『患者への愛と深い思いやり』

と。

今から12年前、

僕が出会ったエリクソンの
初めての印象がまさにそれ。

当時は詳しい年齢も
知らなかったけど、

「こんなおじいちゃんに、
 こんな目で見つめられたら
 なんでも話しちゃうよ。」

実際、その映像は、
セッションの映像だった
にもかかわらず、

僕は、
始まって数分で目を閉じ

そして目が覚めたときには、

ビデオテープは止まり、

僕の頬には、涙が流れた跡が…

何度見ても似たようなことが起きます。

涙が出るんです。

そしてあるとき、
頑張って、落ちないように、
立ったままビデオを見た。

そのときに入ってきた言葉…

これが僕の人生を変えました。

『人は指紋のよう』

誰一人として同じものはない。

この言葉が、僕を貫きました。

これを実現させる関わりを
どうやっておこすのか?

思えばこれがこの後続く、
エリクソン探求の始まりでした。

そのビデオは、
今、テープでも保存していますが、

カラー映像のデータとして
保管されています。

“The Artistry of Milton H. Erickson”
ミルトン・エリクソン催眠の芸術。

あなたが涙するかどうかはともかく、

エリクソソンの眼差しを見て
何かを経験するに違いありません

あぁこれが支援者のあるべき姿だ。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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