今日は一日Kindle出版のために
頑張ってキーボードを叩いてました。
ようやく1万文字まで来ました。
あと少しです。
さて、
あなたは遅刻をやめさせる
効果的な方法をご存知ですか?
僕がクライアントの関わり方で
いつも感服する方法で、
関わる人がいます。
その人の名前は鈴木俊隆。
アメリカに禅を広めた
第一人者として知られています。
『禅・マインドビギナーズ』という
有名な書籍を聞いたことがあるかも知れません。
ミルトン・エリクソン…
そしてその継承者である
ジェフリーザイク博士。
彼らは、直接的なやり方でなく、
間接的で、『喚起的』な方法で
相手の心のうちに『観念』を
生き生きと芽吹かせることを
心理療法の中でやってきました。
非常に柔らかいやり方で。
ザイク博士は、エリクソンは、
ベルベットの手袋の下に
鉄の拳を持っていた、
と言いますが、
アーキタイプでいうところの、
『戦士』を感じさせるものは
それほどないんです。
でも、
この鈴木という人は、
瞬間的な『激情』があり、
それが相手をハッとさせる。
ある意味『昭和』の日本人なんです。
そこがとても僕たちにあっている。
それでいて、極めて間接的。
だから厳しく接しても、
相手が自分を失うことはない。
こんな逸話があります。
あるアメリカ人僧侶が、
合宿の朝に遅刻しました。
このアメリカ人は、
鈴木老師がアメリカにやってきて、
アメリカ人に初めて
僧侶の証である袈裟を
身につけることを許した
最も信頼をおく弟子でした。
鈴木老師は朝食の後、
その弟子を部屋に呼んで
手厳しく叱りました。
「僧侶は約束は守らねばならん、
遅刻などもってのほかじゃ。
約束すら守れぬお前は、
僧侶ではない。
袈裟を着る資格もないわ!」
そう厳しく言いました。
随分と恥いったその弟子は、
その場で衣を脱ぎはじめました。
それを見た老師は、
さらに厳しくこう言います。
「何をしておるのだ?
誰もお前に袈裟を脱げ、
という資格はないのだ!」
すんごいエヴォカティブだな。
そう思います。
こんな関わりをされたら、
二度と遅刻なんてしないですよね。
『遅刻をしてはいけないぞ!』
という命令を伝えるのは簡単です。
でも、それに従うかどうか、は
相手の人の心にそれが『重要だ』と
届くかどうかです。
自らが『遅刻しないぞ』と
決心するための関わりを
決定的なものにするのが、
『エヴォカティブ』
です。
こんなアイデアをいろんな場面で
色々な表現で使えたら、
とっても良いと思いませんか?
では!