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特殊部隊の軍人が泣きだす恐怖の訓練

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約4分

あなたは、『特殊部隊の軍人』と聞いて、
何をイメージしますか?

グリーベレー(米)、ネイビーシールズ(米)、
レイダース(米)、スペツナズ(露)、
G I G N(仏)、S A S(英)などなど、
アクション映画ではお馴染みの
名前ですね

あ、少なくとも僕にとっては。

屈曲な肉体と強靭な精神を持つ。

逆境にも屈せず、
過酷な状況でも生き延びる。

僕は、そんなイメージを
持っています。

でもそんなイメージが
ひっくり返されました。

それは精神科医のモーガン博士が
目撃した実験です。

モーガン博士はP T S Dの専門家です

博士は、軍の上官に誘われて、
ある訓練に半年ほど同席することに。

その訓練で博士が目撃したことは、
毎回の訓練の後、屈強な軍人が、
泣き崩れる場面でした。

それは理解に苦しむ、
驚くべき場面だったと
博士は述懐しています。

では、
どんな訓練だったのでしょう。

拷問?

脅迫?

それはちょっとした
シミュレーションゲームでした。

どんなゲームか?

それは

敵の捕虜となり『尋問』される、
というものです。

もちろん訓練ですから、
尋問と言っても所詮は訓練。

時間は30分。
言わばロールプレイ。
研修のようなものです。

なので終わってから
仲間と食事をしたり
ビールを飲むこともできます。

でも、

彼らは、肉体的圧力ではなく、
ロールプレイ上の精神的な
『尋問』によって身体的に
厳しい状態に置かれたのです。

コルチゾールの急激な分泌、
テストステロンや
甲状腺ホルモンの深刻な
変化が見られたそうです。

これは、大手術や戦闘など、
強烈なストレス因子に晒された時に
体内で記録される変化と
同等なものであった。

架空の尋問。

たった30分。

それだけで
この戦闘と同じ反応が起きる。

しかもそれだけではありません。
認知機能にも
大きな変化を与えたのです。

博士はたちに
『図形の記憶テスト』を行いました。

いつテストを行ったか、
博士は二度テストを行いました。

最初は尋問訓練の前、
そして2回目は尋問訓練直後
でした。

その結果は、驚くべきものでした。

尋問訓練前のテストは、
飛び抜けて優秀。

認知の処理の方法は、
当然ですが、
成人の認知プロセスを使っています。

成人の認知プロセスとは、
全体像を把握して、
そこから詳細を記述していく、

という認知スタイル
です。

でも、

その優秀な軍人が、尋問訓練の後、
受けたテストでは、
残円すぎる結果となったのです。

彼らが使ったのは、
断片的認知スタイル
と呼ばれるもので、

思春期以下の子供が
行うやり方です。

そしてその結果は
散々なものでした。

同じ人間が、訓練であるはずの
『尋問』を通して、
成人の能力から、
思春期の能力に下がってしまう。

さらにひどいことには、
記憶を失い、半数以上の軍人が、
虚偽の記憶を持ってしまったのです。

ここから学べることがあります。

ストレスは能力を著しく下げる。

それが架空のものであっても、
『記憶』として思い出した
ものだったとしても

だからこそ

ストレスを受けにくくする体質が
重要になるということ。

心を肯定的に保つ、ガイド瞑想や
マインドフルネスが大切なわけです。

そして、『尋問』。

つまり質問です。

そして大きな違いは、
尋問とは、
相手のためにすることではない。

敵から必要な情報を引き出すために
問を投げる、という方法です。

でも質問と尋問の共通項は、
『問を投げる』ということ

問いの投げ方、
問いの投げる人の心の持ちよう。

これによって
かなりのストレスを
生み出すことになる。

だからこそ、
僕たちは
適切な質問の仕方。

これを知る必要があるのです

あなたは質問をしていますか?

それとも
尋問になっていませんか?

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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