世界で一番わかりにくい本。
なんだと思います?
ホワイトヘッド?
ベイトソン?
はたまたゲーテの色彩論?
ではありません。
本の天地があべこべの本…
今日届いた本
『ポライトネス』入門。
ポライトネス…
面白い概念です。
これから学ぶ概念なので、
詳しくはお伝えしませんが、
その本をいつものように、
パラパラ読書から始めようと
めくっていくと…
あれ…
あれ…
あべこべ…
そうなんです
118ページの次が、
なぜか134ページ。
しかも天地が逆…
読めないです。
あなたはこんな経験ありますか?
これ、読書できないです。
どれだけ本の内容が良くても、
順序がめちゃめちゃでは。
どれだけ内容が良くても、
天地が逆じゃ。
学べないんです。
コミュニケーションも一緒。
伝わる順序があるのです。
その順序を学ばないままだと
どれだけ素晴らしい
セッション技法を持っていても、
どれだけ良い思いを持っていても
素晴らしいアドバイスや、
相手の問題の解決策を持っていても
聞き手が受け取ろうという気にならない。
順序はとても大事なんです。
あなたの友人が、
誰かにプロポーズをしようとしてて、
それについてアドバイスを
もらいたいと言われたとして…
あなたは、
「次に会った時、それがどこであっても
真っ先にプロポーズしなさい。」
とか、
「結婚指輪は、投げて渡しなさい」とか
言わないでしょう。
なぜなら、相手が受け取る準備や
受け取ろうとするやり方じゃないから。
それに相応しい場を設定して
それとなく雰囲気を作ってから
相手が受け取れる言葉を選んで、
プロポーズするように
アドバイスするのではないでしょうか?
他者支援も同じです。
相手の人があなたが提供する
変化を受け取ろうとするには、
順序が必要です。
相手の世界観を知って、
それに合わせる。
そして
その世界観にふさわしい言葉を用いて、
相手の世界に種を蒔く。
次にその種が相手の中で芽生え、
成長するように、
相手が自分で
『世話』をするように意識させる。
長くエリクソンを研究してきた
ザイク博士はこのやり方を
『PSMモデル』と呼びます。
相手の世界に合わせ(Pace)
あなたのアイデアを提示し(Suggest)
それが結果になるよう動機付ける(Motivate)
これができるようになると、
セッションがとても楽になります。
言葉がけでいうと、
イエスセットが驚くほど上達し、
相手の心があっという間に
オープンになります。
そしてあなたとともに
創り出した変化が
セッションの場を超えて
持続するようになります。
なぜなら、クライアント自ら
自分を動機づけるように
あなたが関われるようになるから。
『戦略的コミュニケーション』
これは
変化を生み出す『マスター』である
ミルトン・エリクソンが編み出した
変容の方程式です。
エリクソン本人は
自覚していませんでしたし、
パターン化もしませんでした。
それをザイク博士が体系化し
僕たちに使えるように
方向づけしてくれます。
しかも、普通のやり方
いわゆるスキル伝授という
セミナー形式ではなく、
僕たちの中にある『戦略性』を
目覚めさせるようなやり方、
これをザイク博士は、
『オリエンテーション』(方向づけ)と
呼んでいます。
このやり方で学ぶと、
終わった後の感覚が、全然違う。
「スキルを教わった」ではなく、
「生きることが楽しくなった」
という人生が豊かになった。
感じがあります。
ザイク博士の
戦略的コミュニケーション。
どうぞお楽しみに。