ジェフリー・ザイク博士の
『戦略的コミニュケーションの極意』
クライアントの心理的抵抗を生むことなく、
あなたの思い通りの変化を引き出す、
支援的会話の『仕掛けと流れ』
セッションの行き詰まりや
無理な誘導、
アドバイスの押し付け、
時間切れで結果が出ないまま終わる…
これらはスキルが
問題なのではありません。
あなたが変化を生み出せない存在
というわけでもありません。
セッションが膠着するのは、
あなたのコーチングで引き出した、
クライアントのゴールに対して
明確な道筋と、それに対する進め方、
つまり流れを作り出せないことが
原因なのです。
その流れを作ることを『戦略』と呼びます。
ザイク博士は、戦略のプロ…
ミルトン・エリクソンに指導を受け、
エリクソンの研究を50年にわたって
続けてきた心理療法界のレジェンド的存在です。
そのザイク博士から、
実践的な戦略の組み立て方の
方向性を学ぶことができる。
世界で唯一、心理療法の戦略を
体系立てて学べるまたとない機会です。
さて、今日はコンサルディでした。
その中である施術家さんが、
興味深い集客方法を教えてくれました。
それは、
『居酒屋集客法』
何をするかっていうと、
簡単に言うと、
自分のお客さんで、
飲食店の経営者がいたら、
店にご飯を食べに行って、
そこで、お客さんを見つける。
何ですが、
これまでは、マスターに
良い顔されてなかったのだそう。
「○○先生、あんまり余計なこと
言わないでくださいよ。」
相手の症状を厳しく指摘したり
日常生活の不規則さや、
不摂生を咎めたり…
そんなことを、
患部の治療を優先させるために
ついつい言ってしまいたくなる。
そんな誘惑は、施術家さんあるある。
でも、
ある時、マスターは何も言わなくなった。
むしろ、
「このお客さん、先生だから、
直したもらった方がいいよ。」
と言ってくれるようになった。
しかも結構な確率で、
お客さんをゲットできるようになった。
言語学で学ぶ、あるスキルを使ったから。
その話を聞いた時、
僕は説明スキルを使ったのだと思いました。
言語学には、
非常にわかりやすく、
自分がやっていることを言語化する
「当院の施術は」というテンプレがあるから。
とても簡単に、
自分のことを説明できる。
自他共に認める説明下手な施術家さんが
「一番わかりやすい先生」と、
Googleのクチコミに書いてもらえるようになった。
そんなやり方です。
だから僕は当然、
その施術家さんは、テンプレを使ったと思ってた。
でも、
違いました。
それは何か?
『承認』です。
相手の置かれた状況を傾聴した上で、承認する。
その承認の仕方が、
施術家さんの人柄に好感を持たせて
来院につながったのです。
もちろん、マスターの後押しもあるでしょう。
でも、売り込みではなく、
相手の苦しい状況を、
まるっと受け止めてもらえたら、
そりゃ、ファンになりますよね。
これもまさに戦略なんです。
最初から売り込まない。
相手の世界を知って、
それを認めて、受け入れて
安心してから、
さらっとお話しする。
このやり方なら、売り込み嫌いの人にも、
居酒屋じゃなくても、
効果が出ます。
ぜひあなたも相手の世界や発言を
承認することから始めてくださいね。
では、