神崇仁 公式サイト

どんな人とも良い関係を築く方法

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約4分

ある人に、
「超一流の雑談力をどう思うか?」

と聞かれて、
それが書籍だと知らなかったので、

購入して読もうと思ったら、
新品のはずが、見開きページに落書きが…

Amazonってどうよ。

に変わりました。

で、超一流の雑談力

読後の感想は…

「さすが超一流!」でした。笑

まぁ、書籍のタイトルなんで、
著者が付けたわけでは無いのですが、

さすが!なのは、タイトルからして
めちゃアイマイ

超一流(の人)の雑談力なのか

雑談には超一流があるのか?

書籍に入ると、
雑談というものが
レーティング(格付け)されていて
超一流、一流、二流

まぁこの段階で、
これがいかにウソなのかが
解っちゃいますよね?

誰が超一流なのか?

これを決めた人…つまり著者なわけです。

著者は、何かの世界的雑談大会で
圧倒的な30回連続優勝した…

とするなら、
間違いなく超一流の雑談力ホルダーですよね。

でも、
どうやらそうではない。

単に研修会社の社長さん、な訳で
雑談研究の世界的権威でも無いらしい。

あ、もちろん内容はすごく面白い。

ぼくが12年前にプレゼンメソッド
開発した時からやっている、

『先に頷く』という方法や、

後藤メソッドとボクが呼んでいる
フットボールアワーの後藤さんがやる、
ひとりごとで「褒めちぎる」やり方など

たくさんのティップスが紹介されています。

でも、

この中に入っていても良いのに
入ってない最強の方法があります。

あなたの意見に反対しそうな人

あからさまに反抗的な態度を取る
セミナーや講義、研修の参加者。

あなたの支援に抵抗を示すクライアント。

あなたの進めたい考え、アイデアに
非協力的な人たち。

こういった人たちが…

良い関係が築けていて、
理解されているという感覚を持ち
ゴールを共に達成できるという期待

こういった建設的態度に変える方法。

これが載ってないんです。

だから、この方法は、

ひょっとしたら、

超一流を超える方法…なのかもしれません。

それをYESセット
と呼びます。

あのミルトン・エリクソンが、
治療に抵抗する患者、

催眠にかからないと豪語する患者

彼らを力づくで押さえ込むのではなく、

相手自ら協力する態度に変える

非協力的、抵抗、反対建設的態度に変える
合気の精神を開発しました。

それがイエスセット。

ある患者が、エリクソンの
オフィスに入ってくるや否や、
開口一番、大声で
精神科医の悪口を言い始めます。

「全ての精神科医はクソ野郎だ!」

もちろん、エリクソンが
精神科医であることを
知ってのことです。

あなたなら、どうしますか?

「全てのコーチは嘘つきだ!」とか

「全てのコンサルは、ヘボばっかだ」

「全ての施術家は、金目当てだ!」

あなたの仕事を罵倒し始めたら…

焦りますよね?

どうやってなだめよう…

どう説得したらいい?

あるいは、
どうやってやり込めるか?

でも、エリクソンはそうしません。

じゃぁどうするか?

「全ての精神科医はクソ野郎だ!」

そう言われたらすぐに、

「あなたがそうおっしゃる
 まさにもっともな理由が
 おありなのは、疑うべくもありません。
 それどころではないでしょう?」

こう返して、患者をさらに煽ります。

そして患者はこれまでの
様々な体験を話すのです。

そして全てを吐き出したかに思える
「ふぅ~」という一息が聞こえた時、

エリクソンはさりげなく、
こう言いました。

「さて、それでも私に
 なんとかしてもらいたいと思う、
 とんでもなく正当な理由が
 あなたにはあるはずですよね?」

たった一言の
イエスセットですが、

患者は一つ言葉を発するたびに、
エリクソンに「イエス」
いっているようなものでした。

超一流を超えるのは、
たった1つの努力だけをしてください。

相手の言葉に対立せず、
YESを引き出し、仲間にする。

これが雑談なんて、
あってないようなものではない
相手を味方につける最強のツールです。

ない

では!


この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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