神崇仁 公式サイト

セッションの恥ずかしい失敗

517 views
約4分

今日も暑いですね。

昼過ぎまでホテルにいたのですが、
ホテルの外では、
救急車のサイレンが
ひっきりなしに聞こえてきました。

救急隊員の方の存在…
本当にありがたい。

そう思います。

昨日は、
大阪で仲間の起業家たちと食事でした。

荒井さんからご紹介いただいた、
お一人の起業家さんは、

わざわざこのために、
宮崎からお越しになったと。

すごいバイタリティです。

そして初対面でも、
とっても楽しい時間が過ごせる
聴き上手の方でした~。

そのかたは、美容、健康分野の
プロデュースをされているらしく…

お話も興味津々でした。

また今度、ご紹介しますね。

そして会話の中では、
カウンセラー起業矢場田さん、

自己変容メソッドをされている
マリオさん、

お二人から、今月10日
プロモーションがスタートする、

トランス・コーチングメソッドについて

たくさん質問いただきました。

その質問に答えているときに、ふと

ある時のことを思い出しました。

エリクソン催眠と、
いわゆる催眠とはどう違うの?

その質問に、

「エリクソンの特徴的なことは、
 ダイレクトに言わず、間接的に
 伝える
ことで、
 その意図するメッセージは、
 こちらからの『指示』ではなく、
 聴き手の内側から、生まれてきた
 『気づき』として認識される。

例えば「目を閉じなさい」
と言う代わりに、

「あなたの瞬きの早さに
 意識を向けた時、
 いつも同じではないことに気づくでしょう。
 素早いまばたき、
 ゆっくりとした、…
 あるいは、眠りに落ちるときのように、
 気がついたら、まばたきをしながら、
 目を閉じたままでいる
 さまざまなまぶたの使い方を
 していることに気づくでしょう。
 そして今、しばらくの間
 ゆっくりとしたまばたきを繰り返します。」

こんな感じで伝えることで、
まぶたの動きに意識が向き、
徐々に閉眼の方向に向かう。

そしてこれだけではなく、

『相手の中で生まれる』ことを
可能にするためには、
指示的な表現ではなく、
許容的な表現をすることで、
聴き手は押し付け感なく、
メッセージを自分の中に取り入れる。

先の文章で言うと、
『目を閉じます』ではなく、
『目を閉じることができます。』

と「できる」を使ったり、

あるいは、
間接的な表現に許容的な表現を加えると…

「あなたは今、
 あなた自身のまばたきの
 早さに意識を向けることができます。

 そしてしばらくの間
 そこに意識を向け続けていると…
 興味深いことに気づくかも知れません。

 いつも同じ速さではない…ということに。

 素早いまばたき、
 あるいは、
 ゆっくりとしたまばたき…

 ひょっとしたら今は、
 あの眠りに落ちるときのように、
 気がついたら、まばたきをしながら、
 目を閉じたままでいる…

 そんなまばたきの仕方を
 選んでいることに気づくかも知れません。

 今、それがどういう状況なのか、
 私にはわからないのですが…

 あなたには、
 その時々の状況に合わせて
 さまざまなまぶたの閉じ方を選ぶことができる…

 そして今、どのまぶたの使い方が、
 最も相応しいのか、に
 あなたは気づき始めているかも知れません。

 そうしていると今、しばらくの間
 ゆっくりと瞼を開けたり、閉じたりを
 繰り返している自分に気づくかも知れません。」

こんな形で、「かもしれません」
を使うことによって、

『目を閉じる』ことに
変わりはないのですが、

『命令』ではなく、

可能性として相手に選択肢を
委ねる
ことができるのです。

そして3つの目の特徴は、

その場にあるものを使う…

ユーティライゼーションです。

これがエリクソンの最大の特徴。

伝統的な催眠のお仕着せの『台本』
=スクリプトではなく、

目の前の人がいま、行っていること。

その人の世界の中で起こっていること。

これを催眠の誘導内容に含める。

含めるというよりも、
誘導内容のほとんどが
相手の世界の中にあること。

そのことについて、話していた時、

大失敗したセッションのことを
思い出しました。

それは次のメルマガで!

追伸:
8月31日のマンスリーウェビナー
久々のプレゼンです。

一対一、一対多に関わらず、
『伝える』ということが、

コミュニケーションの
重要な要素であることは、

あなたもご存知だと思います。

それを催眠的にする。

聴き手を没入させて、
こちらの世界に引き込んでいく。

そんなやり方をお伝えします。

近日中に申し込み開始です。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
FacebookでシェアTwitterでシェア