神崇仁 公式サイト

セッションの恥ずかしい失敗 後編

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約5分

今日も暑いですね。

今日は珍しく、都内のホテルで
今後のプログラムについて、

コンサル先生に知恵を借りながら
アイデアをまとめています。

優秀なコンサルタントって

年齢とか、性別とか関係なく、

こちらのなやみごとを明確にして
自分の持っている知識を
その分野の『原則』と
自分自身の経験値と照らして

浮き彫りになった問題について
解決策を導いていく。

すごいなと思います。

僕も、人のことは支援できるのに、
自分のこととなると、

どうにも……‥…になる。

だからとっても助かってます。

しかも、今日はザイク博士の
11月の滞在の下見も兼ねてます。

高層階のスィートって、
ちょっと素敵。

高層ビルの外側にある地上で
リアルに生きるのと、

ビルの客室から、
眺めているのは、

全然違いますね。

高層ビルから見下ろす…

喧騒が嘘のようです

地に足がつかないのって、
やっぱり落ち着かない。

堀くんに言わせると、
僕は『ビンボーマインド』だそうですから。

まぁ、この感じも
1~2泊ならいい感じです。

さて、昨日のつづき…

大失敗したセッションのことを
思い出しました。

僕がまだNLPのマスターコースを
教えていた時。

今でも恥ずかしくなる失敗をしました。

催眠セッション。

あの頃はまだ、

エリクソン催眠がどうとか、

伝統的な催眠との違いとか…

全く、理解が足りませんでしたが

それなりに頑張って、
クライアントとのデモを見せたんです。

もちろん、一生懸命…

当たり前のことですが、

相手を見ながら、状況に応じて……

ではなく、台本つきです。

棒読みです。

ステップ1~ステップ2~

そんな感じで順番にセリフを読んでいく。

面白いことに、

それでもクライアントは、
どんどん催眠に入っていきます。

そしてクライアントが
『ガクッ』となった時、

大失敗をしていることに気づきました。

なぜそれがわかったか?

それは深く沈み込む
催眠状態のクライアントとは対照的に、

参加者、つまりオーディエンスが
どよめいたからです。

そしてそのどよめきの後、

ちらほら現れるくすくす笑い

そしてなぜそれが起きたのか、

そのことがだんだんわかり始めるにつれて。

笑いが伝染し始めました

何が起きたか。

その時のクライアントさん、

多分「鈴木さん」だったと思う。

その人にこう言うフレーズを…

「さぁ、鈴木さん
 ゆっくりとした、呼吸の後で、

 さらに深~く入っていきましょう」

そう言いたかったんです。

だってその人の名前は鈴木さんだし、

当時は、相手のことを、

「あなた」と呼ことに抵抗があったから

だから
「鈴木さん」

そう言ったつもりだった。

でも、その時の僕は…

トランスに入ってた。

そう、

催眠状態でした。

だから、

本来なら台本に書いてある内容を

「鈴木さん」に置き換えて
伝えなくてはならないところを…

催眠状態のぼくは…

文字通り言ってしまった。

「まるまるさん」

そうです。

全員が鈴木さんではないだろうから、
台本には、そこにいろんな人の
名前が当てはめられるように、

〇〇(まるまる)さん。

となっていた。

でも、

催眠状態では、

理論的に変換をせず、
文字通り受け取る。

と言う特性が優位になるので、

僕はまるまるさんとそのまま読んでしまった。

当然、

周りは気付きますよ。

あれ、

まじで先生、
まるまるっていったよな?

なんで?

ここ、「鈴木」ちゃうん。

そんな驚きの瞬間の後、

そして没入していた
セッションの場を離れて、

思わず周りを見回したら、

ほぼ全員笑いを堪えている…

僕自身も顔が真っ赤になってたと思います。

セッションが終わった後、

この有り得ないミスに衝撃を受けた僕は、

ここから台本を捨てることを決めました。

スクリプトではなく、
目の前の人をみて、セッションをする。

あの経験がなかったら、
いまだに台本棒読みだったと思います。

怪我の功名…

そしてさらに驚きだったのは、

鈴木さんは、〇〇さんと呼ばれたことを
一切覚えてなかった。

「いえ、まったく気付きませんでした。」

のだそう。

トランスの中では、
それすら気づかなかった。

そして今、

台本付きのセッションでも
心地よい感覚は起きるけど、

自分にピッタリ合ったトランスを
あつらえられた方
が、

もっと心地よく、
深い感覚を得ることができる。

まるで自分仕様に
カスタマイズされた、

テーラーメイドのよう。

既製服とは全然違う。

そう言われるようになりました。

台本でもいける。

でもテーラーメイドなら
もっと良い。

僕たちはもっと良いを目指したいわけです。

では!

追伸:
8月31日のマンスリーウェビナー
久々のプレゼンです。

一対一、一対多に関わらず、
『伝える』ということが、

コミュニケーションの
重要な要素であることは、

あなたもご存知だと思います。

それを催眠的にする。

聴き手を没入させて、
こちらの世界に引き込んでいく。

そんなやり方をお伝えします。

近日中に申し込み開始です。

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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