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態度の悪い高校生バイト…それとも

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約4分

今日はさっきまで、
言語学のグループコンサルでした。

グルコンって楽しい。

というのも、
質問に答えながら、
相手のマインドセットを
新しいものにしていく
またとない機会だからです。

「お土産を持ってきてくれる
 患者さんへの応答は?」

その人は、毎度お土産を
持ってきてくれる患者さんに、
申し訳なさを感じてしまう。

あなたならどう答えますか?

こういった
振る舞いの選択の裏にある
その人のマインドやビリーフ
それとなく気づいてもらうこと。

加えて参加者全員の役に立つ
理解をしやすい背景情報を
同時に伝える。

そのやり方を
毎度異なる問いに対して
即興で行うことは、
僕にとってはまさにライブ。

楽しくないはずがない。

なので、
今日も参加者の役に立てている
実感を持ちながら、
1時間強の時間を
たっぷり満喫しました。

一方で、昨日…

新しくチームの一員になった
通子さんと堀くんと3人で、

ザイク博士の打ち上げに
行ったんです。

地元にこんな素敵な
お店ができたんだ!

とってもおいしい料理とお酒

大満足で店を後にしました。

そして恒例の…

デブ活!

大好きな“サーティーワン“

あの、体に悪そうな
カラフルな色のアイスが、

ひとときの幸せを…

そう思いながら、
皆とワクワクしながら
お店に入ったのですが…

店員が!!

なんとも言えない態度。

もてなす気なく、
イライラした非言語
専門用語で質問して、
注文の仕方をいちいち指定する。

楽しい気分が
一瞬で吹き飛びました。

僕は『むっ』としましたが、

堀くんが、

「まぁ、女子高生バイトくんですから。」

通子さんが

「いろいろあるんですって!」

大人な態度…

僕も一応社長として(笑)

冷静に振る舞おうと思った時、
ふと、

これって

バーンアウトじゃない?

そうおもいつきました。

ところであなたは
『バーンアウト』って
ご存知ですか?

日本語では
『燃え尽き症候群』と呼ばれ、
サービス業、特に
ヒューマンサービスと呼ばれる
支援業に起こりやすい症状です。

『ストレス』…
1900年代半ばに
ハンス・セリエが提唱した、
外部環境からの
刺激によって起こる、
歪みに対する非特異的反応。

特に、
さまざまなストレッサーに
共通する反応、

これを
汎適応症候群(GAS)と呼び、

その症状こそ、
僕たちが知っている
典型的なストレス反応なのですが、

バーンアウトは、
その結果の一つで、

使命感を失った状態です。

ちなみに
バーンアウトには、
一般的には3つの特徴が
あるといわれます。

一つ目は、『情緒的消耗感』

力を出し尽くし、
消耗した状態。

そして二つ目が、
『脱人格化』

相手の理解を考慮せず、
事務処理的な対応と
難解な専門用語で
応答する態度。

そして3つ目に、
『達成感の低下』

これは有能感であり、
達成感
といった、

人が
仕事をしていく上で感じる
重要な感覚が失われていく。

そんな状態を指します。

そりゃそうですよね、
消耗して、相手のことを
考えられないなら、

パフォーマンスが低下する。

だからこれまで当たり前だった
自分の期待を下回る結果になる

当然、達成感や有能感は
失われるわけです。

昨日の学生バイトさんは、
明らかに疲れて、
イライラして、

専門用語…

「スプラトゥーン3の
 どのカップにしますか?」

そう聞かれたので

「いやいや、3つじゃないよ。
 ダブルだよ。」

と答えたら、

落胆した様子で、

無言で3種類の
アイスの入れ物を指で示された。

スプラトゥーン3??

なんかの
キャラクターみたいです。

知らんがな!

なんです。

でも。

ムカつくバイトと
捉えるか、

バーンアウトするくらい
頑張ったのかもしれない。

そう捉えるかで

全く異なる
応答になりますよね。

僕たちがコーチングで
提唱しているのは、

『識別』です。

専門的にならなくても、
この『識別』ができることで、

クライアントの問題を
その人の性質、個性に
帰属させずに済む。

さらには、識別して、
因子や構成要素と呼ばれる

より細かな情報に
分解することで

問題として
大きく捉えることをやめ
対処、解決可能な
『課題』として捉え直すことができる。

それは専門知識ではなく、
『フレーム』によって
識別可能になるんです。

また、機会があれば
フレームについても
お伝えしようと思います。

問題のある人として
相手を捉える代わりに、

『リソースが欠けた状態』

そう捉える重要性を、
アイスクリームから学びました。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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