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売れない生保レディの哀しみ

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約5分

数年前、
ある有名なマーケターに
こう言われたことがあります。

「神さんのメルマガって
 変わってるよね。
 言いたいこととか
 わかりにくいし…」

「ええ、そうですわよ。」

小学生の頃から、作文は苦手で、
夏休みの宿題、読書感想文は
ほぼ出したことがない。

なんとなく、有耶無耶にして…

卒論…

3日間くらい徹夜で、
構成とか関係なく、
必死に、でも内容はテキトーだった。
(に違いない。)

文章を書き出すのに
めちゃ時間がかかり、

結論まで辿り着かない。

ネタがない。

今でもそうです。

だから、
2020年の終わりまで、
メルマガは不定期でした。

2020年11月26日に
あることが起きて…

僕にはそれが何か
思い出せませんが、

そこからもうすぐまる2年。

ほぼ日で書くようになった。

習慣づけられた。

でも
アウトプットし続けるって
習慣化されたとはいえ、
大変でした。

誰に向けて書くか、を
決めることで、

少し楽になるまでは…

もっとも、
それもここ最近のこと。

そして今日、
ある人に言われたんです。

思いがけない一言。

『文才ある!』って

文才ですよ。

うれし~。

シャベ才(喋る才能)は、
言われたことあるけど、

文才は人生初じゃないかと。

書くの苦手。

今まで
そう思っていましたが、

話すことに比べて、
書くのは得意ではない。

そう思えてきました。

この
「そう思える」って
すごく大事だな。

と思うんですよね。

今日、
生命保険会社の人が
担当になった、と

わざわざご挨拶に
来てくれました。

うちの亡くなった
かぁちゃんが、

僕が22才くらいの時に
かけ始めた年金です。

遺言で、
これだけは解約したらアカン。

そう言われてたので、

独立直後の経済的に
しんどい時期でも

解約せずに残しました。

「こんな利率、
 今時ありえないですよ。」

そう生保レディの人も
教えてくれました。

その生保レディさん、

入社半年。

3人の子供を育てるママ

そして頑張り屋さん。

ですが、

話の端々に「あきらめ」を
感じるんです。

僕のオフィスのある
エリアは都心から
ちょっと離れた、

閑静な住宅地。

彼女は、気に入ったようで、

「こんなところに住めたら良いなぁ。」

と言ってたので、

「良いところですよ!」

とお伝えしたら、

「私たちではとても住めません。」

「じゃぁ、
 お仕事頑張らないとね。」

そういうと、

「はい、頑張らないとですが、
 なかなかコロナのご時世で
 会ってお話しできないので、
 思ったようには制約できないんです…」

実際入社して、
初めての訪問だったそう。

さらに衝撃だったのは、

僕の保険の仕様を説明して
質問に答えてくれたあと、

「あと、すみません
 上司に持っていけって
 言われたんで…」

と保険の設計書?みたいな
提案書をすまなさそうに
渡してくれました。

あなたはどう思いますか?

ひょっとしたら
トレーニングを受けてないのかも。

でも、半年間猶予があった。

自分で練習するとか、
チャンスもあったろうに。

せっかくの来社の機会で、

「上司が持って行けって…」

それを言っちゃぁ、おしまいよぉ。

そもそも、
売りたくない。

売れるとも思ってない。

もったいないです。

きっと継続して
販売されているものなんだから

悪いものではないはず。

そして何より諦める前に、

僕のことを
もっと調べたり、聞き出したり
いろんなことができると思うんです。

挙げ句の果てに

「誰かいい人がいたら
 紹介してください!」
って…

おいおい、
その前に、僕を買う気にさせんと。

マインドセットの大事さを
改めて思い知りました。

というのも、
その1時間前です。

文才の話をしてたのは。

僕に文才がある、って
教えてくれた人は、

今苦手を克服するために、

『書く』ことに
チャレンジしてるのだそう。

『文才のエネルギーを
 いただきたい』って
言ってました。

もちろん、起業家さんです。

生保レディさんと起業家さん

マインドセットが違う。

自分ではどうにもならない。
と諦めるか。

望ましい世界に向けて、
自分の努力と労力をかけて

『できるようになる』道を選ぶ。

その生保レディさんが
不幸だとは思いません。

3人の子供の成長を見るのは
素晴らしいことだと思う。

そして
そのエネルギーを持っている。

愛もある。(たぶん)

子供の成長を見守る優しさも。
(たぶん)

あとは、
その愛と優しさ、
その期待と好奇心を
ほんの少しだけ、
彼女自身に向けて見ることもできる。

『何が可能なのか?』

エリクソンのマインドを持って。

そして書きながら思い出しました。

先日のザイク博士のセッション。

芸術的なセッション。

そこで博士がクライアントに言った事。

「他人があなたに
 どんなことを言おうとも
 どんなことをしようとも、
 あなただけは自分自身に対して
 優しくあることができる。」

今これを読んだあなたが、
どのような豊かさを感じるかは、
僕にはわかりませんが、

あきらめる前に、
『何がまだやれてないか』
探すことって
価値があることじゃない?

そう思います。

追伸:
僕が次に習慣化するのは
動画なんですよね~。

まだまだ課題は続きます。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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