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プロの限界…

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約5分
[クイズ]
成功確率49%

成功確率35%

成功確率19%…

これは、
あること、ある人が
100回行った時の成功の確率を
記録したものです。

いったい誰の何についてだと思いますか?

昨日はトランスコーチ
オンラインでの公開セッションでした。

トランスコーチ第一期は、
本当に驚くくらいの熱気です。

もうすでにオンラインでの
公開セッションには、
毎回50人近くの人が参加して、

違いのアイデアや知見を交換します。

全くの初心者から、
歴数年のコーチ、

プロコーチやカウンセラー
心理療法家、精神科医まで

さまざまなキャリアの探求者が、
学びを深める姿は、

とても触発されます。

いつもの流れは、

1.公開セッションの
クライアントに立候補してもらい、

2.その人と共に行うセッションを見せて、

3.それに対しての考えや質問を出してもらう。

こんな感じで進めます。

1セッションは40分くらいです。

大切なのは、ただ見るのではなく、
セッション上達のために見るのが
重要になりますから、

『どの立場に自分が立つか?』

これを考えることが重要です。

支援者が公開セッションを見る場合、
やっぱり支援者の側に立つ。

つまり、

「私ならこのクライアントと
 どう向き合って、
 どんな関わりをするか?」

これらのことを意識しながら
毎瞬毎瞬見るんです。

これはとても役に立ちます。

刻々と動くセッションの中で
臨場感を持ちながら
自分の戦略を決めていく

戦略性を養うのにすごく役立ちます。

そして一方で、

クライアントの立場に立つ。

これは意識しなくても、
普通に入ることができます。

支援者側の立場に入っていても、
気がついたらクライアントに
共感していた。

同じような気持ちを感じて
自分も涙した。

こういうことはよくあることです。

公開セッションで扱われる内容は、
プライバシーに配慮して、
より一般化して関わることが多いです。

だから、
多くの人がそのテーマに入り込みやすい。

実際僕のセッションでも、
多くのオーディエンスが、

男女の差なく、当たり前のように
心が動く経験をします。

「感動しました!」

「涙が溢れました」

「自分の過去も癒されました!」

そういうコメントを
いただいたりするわけです。

そういうセッションが続くと、
僕たちにはある分岐点が訪れるんです。

それは、

[万能感に浸る]

あるいは

[限界を知っておく]

昨日、参加者からの質問で、

「どんなことを
 支援者として心掛けているのか?」

そういう質問をもらいました。

今溢れる情報の中には、

『世界水準』

『たった1回のセッションで』

という言葉が溢れています。

僕から見て、
スティーブ先生
ジェフ先生のように、

世界各地のコーチや、
心理療法家から
引っ張りだこの存在なら、

世界水準でしょう。

でも、
彼らはたった1回で変わる、
とは絶対に言わない。

なぜなら彼らは
自分のセッションの限界と、

役割を深く認識しているから。

『きっかけにすぎないんだよ。』

僕はジェフ先生から
よくそう言われます。

「エリクソンも、
 誇張されているところがあって、
 たった1回のセッションって
 実はそんなにないんですよ。」

確かにエリクソンの関わりは、

当時の中心だった
精神分析などからすると、

随分とセッションの期間は
短くなった。

実際、
エリクソンのセッションを
モデルにして、

『ブリーフセラピー』というのが
開発されたわけですし。

僕たちができることや、
出せる結果には限界がある。

たった1回…という
回数や期間にこだわることよりも
大事なことがある。

そう思うんです。

大切なことは、
毎回のセッションの落とし所
どこに決めるか。

そして今、
どんな関わりをすれば、
クライアントが日常生活において、

これまでとは違う
振る舞いを選択し、

変化の実感と、
継続への動機を持てるように

セッションを終えることができるか?

それが大事なんです。

あのバスケの伝説と言われる
マイケル・ジョーダンでも

シュートの成功率は
5割を切っていました。

あの誰もが認める天才、
イチロー選手も、

100回打席に入って、
35回ヒットを打つのがやっと。

そしてワールドカップで、
その衰え知らずの天才ぶりを
見せつけた、サッカーの新たな神、
メッシに至っては、

最盛期の成功率がなんと18.7%!

100回シュートを打っても、
18回くらいしか決まらない。

ちなみに、
同期間のクリロナは、13%台だそう。

だからこそ彼らは
飽きることなく

自らの技術を高め、
決定機の量を増やして、

それを成功させるための
技術戦略を練りまくったわけです。

プロの限界を知っているからこそ
僕たちは鍛錬ができる。

ではまた!

この記事を書いた人

一般社団法人 変化と成長のコミュニケーション推進協会代表理事神 崇仁
言葉を通してあなたの存在感を
6.6倍にする【影響力の専門家】

クライアントに変化を生み出せず、
悩み苦しんでいるコーチ、コンサル、
セラピストなどの起業家に、
クライアントの『潜在意識』を覚醒させる
『伝え方』のスキルを教える活動をしている。
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