ポケットに手を入れると、
思考力が低下するって
知ってましたか?
米国コロンビア大学の
非言語研究の権威、
ロバート・クラウス博士が、
面白い研究を発表しました。
それは
『手を動かすと思考が回る』
です。
これ、先日のメルマガ、
『なぜセッションで
ジェスチャーを使うと効果的なのか』
でお伝えした、思考実験と同じ
研究者なんですが、
その先生が
別の実験をしたんです。
その実験とは、
学生にポケットに
手を突っ込んで
あることをしてもらう
というものでした。
さて、
現在、1日でも早く、
あなたに伝えたいものがあります。
それは、
『クライアントから確実に変化を導く
エリクソンのセッション技法』
です。
嬉しいことにこのメルマガを
見てくれているということは
きっとあなたも
エリクソンという名前や、
エリクソンという
心理療法家が
『すごい人』
ということは知っていると思います。
親や先生はもとより
地元の精神科医でさえ
更生に手を焼いた非行少年を、
たった一言のやりとりで
その少年自ら校正の道に進み始めた。
そんな関わりを可能にする人です。
自分の顔の醜さ故に
自殺願望がある人が、
たった一月やそこらで、
自殺願望を捨て去り、
結婚願望に変え、
1年後には
可愛い赤ちゃんが授かる。
自分の体型に
強いコンプレックスがあり、
特にお尻の大きさのせいで
誰も自分を愛さないと
決めつけて動かない
女性の患者に、
たった1回のセッションで
お尻=子供のゆりかごという
概念を植え付け、
あっという間に
婚約者を見つける。
そんなマジックのような
セッションをする人でした。
セッションをする際、
エリクソンには、
大切にしていたことがあります。
それは
クライアントを信じるということ。
素晴らしいスキルや
さまざまな介入技法を持っていた
エリクソンは、
何よりも、『ありよう』を
大切にしていました。
エリクソン財団の
ジェフリー・ザイク博士は、
エリクソンと
出会った日のことを
自分の人生を決めた日。
と教えてくれます。
スティーブン・ギリガン博士は、
エリクソンと出会った時、
雷に打たれたようだ。
と45年近く前のことを
ありありと教えてくれます。
ザイク博士が僕に
こう教えてくれるんです。
「心理療法家として、
ほんの少し言葉を
交わしただけで
自分自身の困りごとが
自然に変容する…
そんな関わりをしたい。
エリクソンがしてくれたように。」
エリクソンの関わりを
映像を通して以外、
僕たちはもはや
目にすることは叶いませんが、
エリクソンは本当に
素晴らしいありようを
持っていたようです。
そして
エリクソンの技法は、
多くの研究者にとって
パターン化するのは
困難だった。
なぜなら、エリクソンは、
毎回クライアントに合わせた
介入の仕方を開発してたから。
だから誰一人として
『介入スキル』として
パターン化
できませんでしたが、
あの素晴らしい
セッションを構成する要素を、
50年近くの探求の成果として
ザイク博士が特定したのです。
その要素は5つでした。
その5つとは、
まさにセッションの青写真。
その青写真を
手に入れることは、
これまでの
あなたの支援の仕方を
決定的に変えることになる要素です。
これまで断片的にしか
語られてこなかった、
エリクソンの関わり方…
この5つの要素が、
エリクソンの関わり方を
僕たちに『伝承』してくれるのです。
もちろん、
たった5つが、
魔法のように、
あっという間に
あなたのセッションや人生を
劇的に変える…
その保証はありません。
素晴らしいセッションを
芸術のようなセッションを
僕たちに見せてくれる先人たち、
ザイク博士、
スティーブ、
みんな50年近く
これを探求しているわけです。
だから
「あっという間」に
というのは言い過ぎでしょう。
でも、この5つの要素を
詳しく知ることで、
先人たちが50年かかって
切り開いてきた道を
僕たちは舗装された道として
歩むことができる。
魔法のように
上手くなるかどうか、
それはこれを
知った時から始まります。
知っているか知らないままか。
これは支援者として、
大きな違いがありますね。
明日はその5つの要素を
お伝えしていきます。
さて、コロンビア大学の
クラウス博士は、学生を
2つのグループに分け、
一方は
ポケットに手を突っ込んで、
一方は自由に体を動かして、
自宅から駅までの道のりを
説明させたそうです。
そしたらなんと、
ポケットに手を
突っ込んだままの学生は、
駅にたどり着く道筋を
上手く伝えられなかった。
人は空間を認識して、
それを言葉にするのに、
ジェスチャーなしでは苦労する。
そういうことがわかったんです。
『思わぬところに答えがある』
エリクソンの介入の扉を見つけるのも同じ。
では!