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財布を落として訴えられた男

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約4分

あなたは最近誰かを応援しましたか?

昨日は一日メルマガをお休みしました。

明日の撮影に合わせて
髪の毛を整えて、

その後大切な仲間の
新しい門出を応援しに行ってたから。

昨年、
言語学の講師トレーニングに、
大阪の尼崎へ行きました。

実際は兵庫県なんですが、
ついつい「大阪の」と
呼んでしまいます。

言語学の講師となる
施術家さんの治療院でのトレーニング。

駅からタクシーに乗って、
治療院に向かう車内は、最悪でした。

タバコくさい、

運転荒い、

さらにはタメ口の運ちゃん。

「乗るんじゃなかった…」

と思わず後悔してしまう。

そして目的地について、

こちらも無愛想に、
さっさとタクシーを後にして、

「こういう態度の悪い運転手、
 人間としてどうなんやろ?

そんな悪態を心の中でついてました。

さて、

最近大阪の裁判所で、
財布を落として訴えられた男性に、
7万円の支払いの和解がなされました。

財布を落として訴えられた上に、
7万円の支払い…

いったい何が起きたのか、
と思いました。

どうやら、落とした財布の中に、
40万円以上の現金が入ってたらしい。

しかも、

落とし主は、財布を拾って届けた
70代の人からの電話に出ようともせず、

そして訴えられた。

財布を落としたことがある人なら、

あるいは、
何か予想外の出来事が起きて、

自分自身の大事なものが
突然無くなった…ことに
気づいた時の焦り…慌てよう。

それは大変なものですよね。

財布の中に入っているのは、
現金だけじゃない、

キャッシュカード、

クレジットカード、

さまざまなものがある。

不正利用、

不正引き出し…

未来の不安がどんどん大きくなる。

そんな時、
見つけてくれた人がいた。

そう警察から連絡があったら、

めちゃくちゃ嬉しかったはず。

尼崎の治療院で
指導をしている時、

カード会社から電話がありました。

「忙しい時になんなん?」

邪険な応答をしていた時、

「神様、お手元にお財布はありますか?」

「…当たり前やん!」

そう思って財布を探す…

カバンのなか…

あれ、ない…

スーツケースのなか…
ない…

ポケットを一つ、一つ探す

ない…

ない…

ない…

先ほどまでの邪険な態度は一変しました。

そしてカード会社の人が教えてくれました。

警察署に届いていると。

取りに行き、
拾ってくれた人を教えてもらい、

そして連絡をした。

相手はあの、

タクシーの運ちゃん。

「本当にありがとうございました!
 ぜひお礼をさせてください。」

そう言ったら、
その運ちゃんは、

「いらん、いらんよ。
 あんたの大事な金やろ
 わしがもらう筋合いやない。
 その『ありがとう』で十分や」

そう言って断られました。

人は「感謝」されることで満たされる。

教育学者のジョン・デューイは、
“人間のもっとも深い衝動は、
 有用でありたい欲求である。“

誰かの役に立てた、ということが、
自分以外の誰かが認めた時、

自己重要感が満たされる。

僕たち支援者は、
クライアントが望む
セッションのゴールだけでなく、

クライアント自身の
自己重要感の経験を、

満たされる感覚を、

セッションという
限られた時間に、

その経験を、

その感覚を、

思い出してもらう。

それも一つのゴール

19日に開催する、
『催眠セッションの構造分析』では、

僕がクライアントのゴールを
表現するだけでなく、

クライアントの中にある
自己重要感ボタン
どうやって押すか。

それを解説したいと思っています。

エリクソン催眠って
ほんとすごい可能性がある。

そう思います。

財布を落とした人は、法廷で

「ありがとう」と言ったそうです。

財布を拾った人は、

「ありがとう」
謝意さえもらえればよかったのに、

電話を無視され、
感謝を否認で返した。

今日そのニュースを見て、
ふと、尼崎のことを思い出しました。

誰かを応援するって、
気持ち良いこと。

それと同時にそれに対して

「ありがとう」
いわれることもまた
特別な気持ちになる。

人というのは繋がり
大事にする生き物なのだと、

発見しました。

では!

この記事を書いた人

一般社団法人 変化と成長のコミュニケーション推進協会代表理事神 崇仁
言葉を通してあなたの存在感を
6.6倍にする【影響力の専門家】

クライアントに変化を生み出せず、
悩み苦しんでいるコーチ、コンサル、
セラピストなどの起業家に、
クライアントの『潜在意識』を覚醒させる
『伝え方』のスキルを教える活動をしている。
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