徹底(T)的(T)にパクる(P)…
嫌いなんだよなぁこの響きでも…
今日は一日中インタビューでした。
実は今、
この冬にリリースする予定の
新しいプロジェクトのリサーチを
行っています。
その分野のロングキャリアの人や
短期間で成功した人に
インタビューして
成功の秘訣を探ります。
講座を作るとき、僕はいつも
その分野で活動する何人もの人に
インタビューします。
プログラムを作るときに重要なのは、
~~~~~~~~~~
その人の勝ちパターン
~~~~~~~~~~
それは成功のマスターキーです。
これを何人も、何人も
インタビューを続けることで
発見していくのは、
とても楽しいことです。
そしてほとんどの場合
マスターキーは、
一般的に信じられていることとは違う。
だから難しいのは、
一般的な常識からすると
外れたところにある真実を
どうやってそれを
常識を信じている人に
マスターキーが真実であると
信じ直してもらうか。
です。
このことはその道で
成果を出している人や
たくさんの学びを
続けている人ほど
信じてもらえないことが多い。
施術家の言語学を始めたとき、
著名なマーケターに
こう言われました。
「これは売れないでしょ。
だって施術家は手技の向上に
お金を使うのであって
コミュニケーションじゃない。」
そう言われました。
催眠を一般公開するときも、
「催眠って怪しすぎて、
一般的には広まらない。」
そう言われました。
僕に確信があったわけでは
ありませんが、
一つ自信があったのは、
「僕には本質が見えていて、
彼らには表面しか見えていない。」
なぜそう言えたのか。
それは僕が
その分野で活動している人を
直接リサーチして、
何が必要なのか?
それを耳にしていたから。
当人たちに会うのは、
誰かからの伝聞や、
誰かのプロモーションの結果や
数値データとは全く違います。
その世界の最前線で活動する
喜び、悔しさやもどかしさ。
相手の言葉から見えてくる
現実の世界を会話によって
引き出していく。
リサーチシートだと
いくらでも「キレイ」に
書けることも、
実際にどんな声のトーンで
語られるのか。
どんな表情で、
そこにはどんな間があるか。
そこから開かれていく
会話にこそ価値がある。
よくマーケター界隈で
TTPという言葉が聞かれます。
徹底的にパクるの略だそう。
僕はこの響きが嫌いです。
というのも『知的』じゃないから。
そもそも徹底的という一文字を
“T T”に分割することからして
センスなさすぎ。
しかも、パクるって…苦笑
ほんと品がない。
だから好きじゃないんですこの言葉。
でも…
言葉の響きではなく、
その意図は礼賛します。
徹底的にモデルする。
言うならTTMです。
昔、催眠言語のパターンを
身につけるために、
当時、頻繁に来日して
言葉の魔術師と名高かった
クリスティーナ・ホールの講座に
何度も通いました。
14日間の
NLPトレーナートレーニングには
再受講を含めて3回ほど参加しました。
一度はその講義を。
二度目は、彼女が話す
言葉のパターンを
全てを書き留めて、
必要な項目に分類し、
それを自分の文脈に置き換える。
これを14日間ぶっ通しで。
そして三度目には
再び講座内容に没頭する。
スティーブン・ギリガンの
講座でも同じことをしました。
徹底的に、彼らの話す言葉を
そのまま受け取り、
それを口にして、
書き留めて、
それを分解し、再構築しました。
僕が言う、徹底的にモデルする。
決して、表面的な言葉を
ミミッキング(猿真似)するのとは
全く違う方法で、モデルします。
何度もそれをして、
口にする間に、
体が覚えます。
体が覚え始めると、
その体の動きに従った
思考が生まれます。
思考が変わると
その人のアイデンティティが
自分の中に場所を作り出します。
その人のアイデンティティが
定着し始めると、
ある文脈に置かれると、
そのアイデンティティが
自然と主役の座に着くことになります。
僕が思うT T Pとは、
表面をなぞるものではなく、
行動をモデルする間に
アイデンティティを身につける
“リバース・エンジニアリング”
なんです。
今日、インタビューで
それを自然としている人に出会って
とても興味深かったです。
ではまた!