ロスのホテルから…
スティーブン・ギリガン先生の
ワークショップのアシスタントのために
一昨日深夜の便でやってきました
カモンベイビーアメリカ!!
どっちかの夜は昼間…
ほんと、海外旅行って
なかなかできなくなるね。
驚きの連続…
両替は1ドル167円!
さらに
ここはすでにアメリカ?
と思えるくらいの空港スタッフ。
ANAのカウンターに行く道に
スタッフシャツを着た若者ふたり
ずっと喋ってる…
僕をみて
「はい、パスポート!」
た、タメ口??
ビジネスクラスのレーンに
進もうとしたら
「ここはビジネスクラスです」
ガーン
ビジネスクラスを使う人には
全く見えなかったらしい。
ビジネスの航空券って
今や7桁に近づいてるのに、
「ビジネスですよ。」
と言ったら無言で道を開けてくれた。
なかなかすごい扱い…です。
深夜便だから、
程度の悪いバイト…なのか…
そして
半年ぶりのチェックインは、
これまでと全くの様変わり…
全てセルフでした。
目の前にANAの
グランドスタッフは
立っているけど、
立っているだけ。
荷物とかは全部自分で載せる。
「あ、横に寝かせてもらって良いですか?」
とスタッフに言われる始末。
同じANAでも国内線だと、
それこそ
スーツケースにカバーして
とか
そんなリクエストしてる人も
いるくらいなのに、
正直驚きました。
高額講座に入って、
初日のセミナーで、
入り口で
ウェルカムされる代わりに、
「うちのセミナーの参加者さんですか?」
とわざわざ聞かれ、
セミナールームに入っても
うちは全部セルフです!
って言われる感じですね。
実際、両替のカタコトスタッフが
一番親切だった。 笑
技術の進歩とホスピタリティは
対立するものではないだろうに、
僕には“劣化“にしか見えなかった。
もちろん、
この感じ方には理由があって、
自分が誰なのか?
というアイデンティティの
選択によって起こるんです。
人はある状況において、
複数あるアイデンティティのうち
最も脆弱に感じる
危機に瀕したアイデンティティを
代表した態度を取る。
つまり、
自分で選択するアイデンティティ。
それは自分の中にある
無数の自分の顔。
その顔のうち、
もっとも危機に瀕してる
アイデンティティを守ろうとする。
のだそう。
この状況で僕は、
どんなアイデンティティを
持っていたのか?
もてなしと丁寧さを
享受し続けてきた
消えつつある“昭和の客“…
あるいは…
かつて8年連続で
ダイヤモンド会員だったという
ANAは認めなくなったが、
私はヘビーユーザーである、
というすでにそうではないのに
上客を気取る愚かな客意識。
あるいは、
単に、費用対効果を
サービスに求めた消費者…
普段表に出てこない
色々な顔を思い出しました。
一昨日までのスペシャルな
バースデーのもてなし。
さっきまで
気の置けないスペシャルな
チームメンバとの時間…
こう言ったものが
丸裸にされて、
“粗末に扱われる”
という感覚に陥るほど、
普段の自分は恵まれている
ということですね。
僕たちのビジネスは
対人支援と言われます。
それは自分が探求してきた
技術を通して、
望む生き方を手に入れる
サポートを行うもの…
時にそれは
相手が失ってしまったものを
取り戻すサポートになる。
でも、技術を通して、
そして
ある決まったやり方を使って
結果を手に入れる支援だけなら
この仕事もやがて
AIに取って代わられるのは
自明のこと。
“あなたじゃないと。“
この意味は、
人の温もりと、
尊敬を感じながら
支援を受けたい。
そんな意味が
含まれているのだと。
僕たちが提供している
『言語学』という
カスタマーエクスペリエンスの
ニーズがますます高まるだろう。
そう確信させてくれる出来事でした。
さて、今後の選択肢は一つ。
ここに期待しない。
空港には長居しない。
ギリギリまで
素敵な環境に身を置く。
これに限ります。
さぁ、これから何が待ってるか。
楽しみです。
追伸:
早速スーツケースが
急なエスカレータから降ってきました。
ホテルのシャトルバスの乗り場が
変わっててわからず、グルグルしたり…
相変わらずバタバタしてます。