あなたは今、『幸せ』ですか?
今日、遅い昼ごはんを
食べながら、B Sを見てました。
BSはたまにすんごい当たりの
良い番組がありますから。
今日はその良い番組に当たりました。
この広い世界に、
まだ、我々のような文明と
邂逅していない民族がいるのだそう。
我々側からは未発見の民族です。
そもそもその話題だけで
かなりびっくりしました。
その民族は裸で、
森の中で狩猟生活を送っている。
ラジオもテレビもインターネットも
携帯も、もちろんスマホもない。
火を起こし、小さな集団で移動し、
そのエリアの食物を取り尽くしたら
他所へ移動する。
その民族はペルーとブラジルの
国境沿いにいたそうです。
その未発見の民族が、
文明化された僻地の村に現れて
その村を襲撃して壊滅させた。
そういう描写がされていました。
その後の映像で、その僻地は、
元々は未開の民族の狩の場所で、
襲撃された側は、
政府の勧めによって
その場所に入植した。
だから向こう側の言い分としては、
襲撃ではなく、取り戻した。
その事件をきっかけに
政府が未開民族
『マシュコピーロ』の調査を始めたのです。
『マシュコピーロ』とは
野蛮な振る舞いをする奴ら
という意味。
そしてついにその彼らに
接触する時が来ました。
NHKのカメラマンも
同行してました。
そこで彼らに投げかけた質問は、
「あなたたちは『幸せ』か?」
でした。
彼らはこう答えました。
『幸せが分からない』
これ聞いて、
興味深い!って思いました。
そもそも
『幸せ』っていうのは
『概念』だから、
どうやってその民族の言語に直したか?
それも疑問です。
そして当然なのは、
日々の生活を自然とともに
生きているなら、
『幸せ』とはどんな状態を指すのか?
わかんないですよね。
言語と文化の質の違う
民族同士だったから、
そのことが明確になった。
これって、
僕たちのコーチングにも
当てはまるんです。
『幸せ』になりたい。
そう言っても
『概念としての幸せ』
多くのコーチたちは、
その幸せという言葉を
どうやったら達成できるか?
その具体的な方法をめぐって
クライアントと堂々巡りの
会話を続けてしまう。
『コンセプトに構うな、
その要素に注目せよ。』
ザイク博士の言葉です。
あの未開の人たちに
『幸せ』は?と聞く代わりに
『1日のご飯にありつけた気持ちは?』
『子供の寝顔を見るとき
どんな気持ちになる?』
そういう具体的な
行動や瞬間を特定して、
その時の気持ちを言語化してもらう。
そういうことを西洋では
『幸せ』と呼ぶんだ。
そう伝えることで
『幸せ』を感じられると思うんです。
コーチングでも
『幸せ』の決定的瞬間を引き出せば、
それを実現することは
可能になるでしょう。
幸せに限らず、
『一生懸命』、『ちゃんと』
モチベーション、やる気、
チームワーク、貢献
こんな言葉は全て『概念』です。
それは何も示さない。
『決定的瞬間』を見つけ出さない限り。