「私なんて価値がない人間なのよ!」
と言われた時に、エリクソンが返した言葉は…
ノーベル経済学賞の研究がウソだったなんて…
なにが本当かわからなくなりますね…
どうにも体調が戻らない
今日この頃…
仕事は進まず、
やる気が上がらず…
でも、お腹だけは空く…苦笑
人の体とは不思議なものです。
こんな時は…と
つんどくシリーズに目を通したら…
『あなたが知らない科学の真実』
という本の中であのノーベル経済学賞の
ダニエル・カーネマンが取り上げた
『プライミング』の実験について
別の研究者が行った実験で
再現性が見られなかった…
と…
あるいはパワーポーズで有名な
心理学者エイミー・カディ…
この人はT E Dの動画で
史上最も多く動画視聴された
第2位に位置付けられている
すごい影響力の持ち主になりました。
でも、第3者の実験によって
自分を奮い立たせるジェスチャー
『パワーポーズ』は
再現性を得られなかった。
というのを見てびっくり。
2015年のネイチャー誌に
掲載された論文では
100件の研究を再検証すると、
再現に成功した研究は
な、
なんと、
39%…
変な汗が出ますよね?笑
プライミング、
パワーポーズ、
自分で使って効果を
感じていたので、
僕は結構、活用してます。
困ったものです。
僕たちが探究している、
ミルトン・エリクソンは、
このような“エビデンス“から
距離を置いて、
理論ではなく、
クライアントに役立つもの。
つまり、今流行りの
『エビデンス・ベースド』よりも
『クライアント・ベースド』に
焦点を当てていました。
エリクソン自身は、
圧倒的な医学的な知識と
観察に基づく知見を
持ってましたから、
科学による裏付け…などは
不要だったのですね。
だからエリクソンは、
いわゆる
『普通』のやり方を
採用したりしませんでした。
たとえば、クライアントが
「私は価値のない狂った人間だ」と
言った場合、あなたはどうしますか?
「自分は価値のない狂った人間だ」と思うんですね。
と伝え返すでしょうか?
あるいは
普通の人間観や考え方に則って、
「いえいえ、
あなたは狂ってなんかいませんよ。
ほんの少し混乱しているだけです。
そして人は誰でも価値があるものです。」
そんな考えを伝え返すでしょうか?
エリクソンは、
こんなやり方をしたそうです。
「なるほど…あなたは今、
自分が価値のない狂った人だと
思っているかもしれません…
でも私は気付かずにはいられません。
あなたの状況を考慮すると
あなたの無価値な狂気が
どれほど理にかなっているか…を。
そしてそのことはあなたが
まだ知らない理にかなったいくつかを
持っているということなのです…」
こんな風に言うのです。
僕はこれをずっと練習し続けてきました。
まだまだ…
まだまだ…
修練が足りませんが。
このやり方の基本的な実用的原則は、
クライアントの反応を
「受け入れて利用する」ことです。
クライアントの主観的な信念、
価値観、経験を受け入れ、
それらを利用して変化を促進する方法を
見つけようとすることなのです。
これがエリクソンの真髄。
『ユーティライゼーション』
(利用)アプローチ。
これをエリクソンから
受け継いだのが
“ジェフリー・ザイク博士“
これができるようになりたい!
そう思って実践をし続けてるんです。
そしていよいよ、
このエッセンスを学ぶことができそう。
またお伝えしますね!
さて
プライミングも、パワーポーズも
講座でも引用しています。
困ったものです。笑
僕も引用の時は、
気をつけて話そうと思います。
あなたも、
『心理学で裏打ちされている再現性!』
というメッセージを
広告等で見たら、
要注意ですね。
心理学に再現性がない…という
リスクを気にせず、
再現性がない心理学に
裏打ちされた再現性…
そう言ってるようなものです。苦笑
その人が心理学について
より深く探究していない!
と自ら宣言しているようなものですから。
興味深いですね!
ではまた