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子供をダメにするスポーツコーチの言葉とは?

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約3分

『なんで受けないんだよ。
 やる気ないなら、帰れよ!』

こんな怒鳴り声で目が覚めました。

朝7時のこと。

「またか…」

そう思って外を見たら…

小学生のサッカー練習でした。

その声はサッカーコーチ
発していたもの。

うちのマンションの目の前には、
スポーツ幼稚園があります。

休日にはそのグランドを、
近隣のエリアのサッカーチームに
貸しているようです。

子供たちにスポーツ指導が
必要なように
そのコーチには、
指導についての指導が必要です。

そしてそれはこんな精神論、
「子供のやる気を削ぐな!」

と言うものではありません。

「褒めて育てよう…」

という子育て理論でもありません。

『なんで受けないんだよ。
 やる気ないなら、帰れよ!』

この一言で、言語機能として
コーチの指導が
うまくいかないことが
分かるからです。

あなたもないでしょうか?

「どうしてできない?』

「なぜやらなかった?」

この類の質問は、
原因追求の質問です。

原因追求の価値はともかく、
『なぜ』という質問は、
二つの効果を持ちます。

自分の内側に意識が向くと
『意図』を探索します。

自分の外側に意識が向くと、
環境にある『阻害要因』を
探します。

そして知っておきたいのは、
この質問が機能するには、
ある条件があるのです。

それは経験に、
『ひと区切り』をつけた
後から振り返る、
ということ。

『区切りをつける』とは、
始まりと終わりがある。

これを『イベント』
=出来事と呼びます。

例えば、『試合』なんかは
典型的です。

笛が鳴って、始まり、
笛が鳴って終わる。

そういう経験とは、
終わってから『振り返る』
ことで学びを得ることができます。

逆に言うと、経験の最中には、
『区切り』がないので、
原因は見つからないのです。

経験の最中に必要なのは、
『なぜ』ではなく、
『何』をです。

そして今日の子供は、
「何をしたらいいのか?」

がわからなかったのかも知れない。

つまり、
そのコーチが、
普段から、ある状況において
『何をしたら良いのか?』

そしてそれを
『どのようにしたら』
効果的なのか?

を指導していたら、
それは起きなかった可能性がある。

コーチが『怒鳴る』のは、
自分の指導した通りに
動かなかったことで
感情的になったのかも
知れませんが、

彼こそ、自分の指導が
機能していたのかを
自ら省みる機会にすべきですね。

他者に感情的になる前に、
自分自身の振る舞いを
省みること。

子供の成長を支えるコーチなら
尚更ですね。

子供は理不尽さに対して
論理的に応答できるはずもなく、
そういう感情的な経験が、
自分自身の健全な肯定感を
奪っていく可能性すらある。

他者を支える上で、
『可能性』を開くために
何ができるのか、

何をすべきでないのか。

朝のひと時に
それに気づかされました。

明日はいよいよ、
ザイク博士の最終日

博士のセッションを
しっかりと分析して、
参加者の有意義な学びに
貢献します。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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