深かった!
エリクソン催眠を体験的に学ぶ講座、
『変化を生む言葉のアルケミー』
2日間の講座が終わりました。
短い時間で、エリクソン流の
セッションができるようになる。
デモに出てくださる多くの人が
自然と涙する。
自分の言葉と、
心の中のイメージによって。
僕が積極的に関わるわけ
ではありません。
癒やそうとしたり、
相手の中にある傷や問題に
介入をしようと積極的になる。
そんなことは一切しない。
それでも人の心は
癒されていきます。
僕たちは鏡になり、
クライアントが
生み出した言葉を返すだけ。
その鏡はあなたが
写っているだけでなく、
あなたの周りも映ります。
僕たちは相手の周りにある、
期待や可能性といったものも
言葉とともに伝え返すのです。
今日、
セッションをした参加者は、
新しいチャレンジを
控えていて、
それを思うと
ワクワクと同時に不安を感じる。
セッションでそう教えてくれました。
あなたはもし、
大切な人が、チャレンジをするときに、
ワクワクと同時に不安がある、
そう言われたら、
どんな関わりをするでしょうか?
クライアントから
そう言われた時、
考えました。
限られた時間の中で、
彼女が何を体験すれば、
その不安が
彼女のストッパーではなく、
行動を止める代わりに、
行動の後押しや、
サポートになるだろうか?
こんな自分への問いを
投げました。
僕たちの提唱するVBCでは、
この問いを『MDQ』と言います。
元々は、アメリカの映画や
ドラマのシナリオを作るときに、
ストーリーの表面には
出てこないものの
ストーリー全体が、
その問いの答えとなる。
それをMDQと呼んでいるそうです。
メジャー・ドラマティック・クエスチョン
例えば、
「もののけ姫」なら多分、
“工業化され、自然を
搾取しながら生きる人間のエゴは、
自然と共存していくことが
どのように可能になるのか?”
こんな問いが聞こえてきそうです。
僕たちはセッションにおいて
このMDQを
メジャー・デベロップメント
クエスチョンと置き換えて、
セッションが、クライアントの
ゴール達成だけでなく、
クライアントの意識の成長に
つながるように組み立てる。
そんな役に立つように
MDQを組み立てています。
今回のセッションは、
不安というものを
どうやったら
クライアントの後押しに
変容できるか?
と問いかけながら
セッションを始めました。
呼吸へのアプローチ、
自明の理を使ったYesセット、
そんな催眠の
基本的スキルを使って
クライアントの催眠反応を
引き出しながら、
会話をしていたとき、
ある思いがひらめきました。
この不安は、新しいこと、
つまり未来が見えない
クライアントの『松明』と
なりえるのでは?
そんなアイデアが
出てきたので、
こう伝えました。
新しいことに
チャレンジするとき、
不安があるのは当然です。
不安がないほど、
楽勝なプロジェクトなら、
チャレンジと言わないから。
そして不安は、
失敗しないように
あなたに何かを伝えようとする
存在でもあると。
だから不安が悪いのではない。
不安を言い訳にして、
行動を後回しにすることが
よくないのではないかと。
その不安をもとに、
やりながら修正をする。
そんな考え方を
これまでの人生で
作り上げてきたのではありませんか?
と。
だから、
行動を引き止める不安ではなく、
その不安の先にあるものを照らす、
松明…
あるいは懐中電灯。
そう捉えることもできるのです。
残念ながら、
サーチライト、という洒落た表現は、
セッション中はでてこず、
終わってからの振り返りで
出てきましたが。
セッション後、
クライアントの不安が
『ワクワクした不安』という
心の状態になったのは、
人間が同時に二つの感情を
楽しむことができる、
という興味深い事実でした。
僕たちは誰かの可能性を
方向を変えることなく、
増幅させる支援をすることができる。
いろんなやり方がある中で、
僕はこの10年探究を続けてきた
ミルトンエリクソンのワークが
一番しっくりくる。
あなたはどんなワークが
自分にとって探求のしがいがあるでしょうか?
もうすぐトークライブです。
ぜひご参加ください!
神崇仁チャリティートークライブ
次世代に残したい
エリクソンのレガシー
では