さて、
一昨日のエリクソントークライブ、
二日経って、
いろんなフィードバックを
いただいています。
嬉しいのが
トークライブの後、
翌朝になって、
あるいは今日になって、
じわじわ来てる。
そう教えてもらえたこと。
「普段と違う、
いろいろな思い出がやってきました。」
「良くわからないけど、
『幸せだなぁ』と感じています」など。
エリクソンが伝えたかった、
であろうことを、
僕は、今回のトークライブの
ストーリーを語ることを通して
しようと思っていました。
それがうまくいった。
これこそが、僕がしたかったこと。
来月には販売が始める予定の
発見された貴重な映像、
晩年の心理療法セミナー、
ミルトン・エリクソンが
行ったセミナーの様子が
白黒の映像ながら
綺麗な音声で収録されています。
そこで行われているのは、
当たり前ですが、僕のトークなど
足元にも及ばない、
3重構造になった、
深いセミナーです。
3重の構造??
そう思われたかもしれません。
僕もそれが本当かどうか
わかりません。
でも、
セミナーの中で、エリクソンは、
参加者に対して、明らかに異なる
3つのことを行っています。
一つは参加者に対して
ストーリーを話すということ。
そしてもう一つは、
ストーリーを話しながら、
参加者に催眠現象を実演したり、
心理療法に関連する、
さまざまな知識を伝授しています。
そして、3つ目に
これは僕の勝手な推測ですが、
この2つを通して、
参加者の無意識に、
重要なメッセージを届けている、
そう思えるんです。
実際ザイク博士が書いた
『ミルトンエリクソンの
心理療法セミナー』(星和書店)でも、
ある希死念慮を持ったとされる
うつの患者さんへのエリクソンの
催眠デモセッションについて、
エリクソンが解説をしていますが、
その中で、エリクソンが、
こう言っています。
「催眠デモセッションを見ている人も、
その被験者でさえも、
私が時間の歪曲や視覚的、
聴覚的な幻覚を実際に
やって見せているだけなのだと
思っていました。
私が意図的に、
心理療法をしているとは
気づきませんでした。」
エリクソンは、催眠の実演を通して、
クライアントの心理療法を行っていた。
希死念慮に対して、
直接『命の価値』を話すことなく、
『生きる』ということを
作り出された催眠現象の
イメージによって、
それを伝えていた。
『催眠的心理教育』ですね。
ザイク博士が
エリクソンのセッションを
分析した、
エリクソンダイヤモンドにおける
ゴール設定とは、まさにこれ。
クライアントにすら
知らされない、
隠れた意図によって
心理療法が進むのです。
エリクソンは、このことについて
さらに興味深いことを述べています。
『治療者は、患者が心理療法を
受けなければならない理由を
知る必要がないのです』と。
もちろん、
患者にも心理療法が
行われていることを知る必要もない。
そう述べています。
別の言い方をすると、
『うつ』を治そうとしたのではなく、
『希死念慮』を治療対象としたわけではない。
ただ、『生きる』という観念を
相手の中に引き起こすことを
目的として、ストーリーや
催眠現象を引き起こす。
催眠は『乗り物』である。
今後、この三重の構造を体系化して、
エリクソン流のセミナー作り、
スピーチの構造につなげようと思います。
まもなく、
エリクソンのセミナー映像の
販売に先駆けて、
先行販売のエントリーを受け付けますね!
ぜひ楽しみにしててください!
では!
追伸:
8月21日、22日に行われた
私、神がお伝えした、
エリクソン催眠のワークショップ
『変化を生む言葉のアルケミー』
もうすぐ動画編集が終わります。
動画視聴コースを作りました。