エリクソンのトークライブで
誰が一番の恩恵を受けたか?
先日ザイク博士に連絡しました。
とっても喜んでくれました。
トークライブの収益を合わせて
3,000ドルを超える募金が
集まったから。
もちろんエリクソン記念館が
経済的に一番恩恵を
受けるのでしょう。
でもそれ以上に恩恵をうけたのは…
僕です。
エリクソンのストーリーを
学び直しながら、
そこに横たわる深いメッセージに
気づくことができた。
そして
ストーリーテリングの技術を
現時点で最高のものに
磨き上げることができた。
これは、
9/5から始まるザイク博士の
ストーリーの解剖学で、
ザイク博士による
エリクソンの研究を踏まえて
『感動を生むスピーチの作り方』
として形にできそうです。
嬉しいことに、
「毎月でもやってほしい!」
「Youtubeで話して~」と
リクエストもらってます。
そして恩恵の3つ目
それは僕自身の心境と
行動の変化です。
なんだか「生きる」ことに
これまで以上に真剣になった。
そして本当に大切なものが
はっきりと感じられるようになった。
だから、
整理整頓をし始めました。
普通の人からすると当たり前。
僕からするとすんごいこと。
人生の4分の1は
探し物の時間の僕は、
散らかってる方が、
落ち着けたんですが、
あのトークライブ以降、
なぜか出したものを
片付けたり、
いらないものを
捨てたり…
思えばその一環で
不要のもののオークションを
することにしたのでは、と思う。
心の中もスッと抜けて、
頭もクリアになっています。
ほんと、やってよかった。
トークライブを見たいと
思っている人のために、
今、何ができるかを検討中です。
そして今日、
すっきりとした頭で、
セッションのスーパーヴィジョン。
僕はいわゆるコーチングとは
全く異なるアプローチで
セッションをしますし、
コーチングという
短期の変容モデルに、
積極的傾聴やら
肯定的関心などという、
超長期のロジャーズの
やり方を安易に
取り入れるような
おかしなこともしません。
気分を害する人が
いるかもしれませんが、
真面目な話、
ロジャーズの心理療法を
チラ見するだけでも、
傾聴という手段だけで、
変容を導き出すやり方に
どれほどの時間が必要になるか。
すぐわかると思います。
非指示的療法です。
質問すら
指示的であるわけで、
解釈した伝え返しや
リフレーミングなどは
もってのほかです。
だからコーチングで
当たり前かのように教えると
当然、結果なんて出ないんです。
ロジャーズでも
時間をかけたものを
専門的なトレーニングを
何一つ受けていないコーチが、
ロジャーズの何倍も
早く結果を出せると吹聴するのは、
かなり厚顔だと思うんですよね。
非指示的な、聴くことで
変化を起こすのは、
間違い無く可能ですが、
それをコーチングでするのは、
上手くいかない、と言うこと。
一方、
エリクソンは当時の中では
超短期療法でした。
だからエリクソンは
『指示的』心理療法と呼ばれた。
また、問題ではなく、
ゴールを決めて、
そのゴールの方向にどうやって
着実に進めるように
『指示できるか』と言う視点で、
『戦略的』心理療法と呼ばれた。
だから、
質問や催眠といった、
ある方向に思考を向ける方法は、
とても効果的だと考えていました。
あとは、
どのようにして
質問や催眠という
恣意的な関わりに対して
抵抗感を持たれないようにする。
だからエリクソンは、
それをすんなり受け入れて
もらえるような関わり方を
開発してきたんです。
それがイエスセット。
質問をして、
その答えを伝え返して、
というシンプルなやりとりでさえ、
重要なイエスセットになる。
しかも
クライアントの返答の中でも
意味のあるところを
伝え返すことで、
イエスの質を変える。
それが変化を生む
原動力となるのです。
今日、参加していた
一人の施術家さんの問診を
スーパーバイズしました。
おかげで、
何が問診の肝なのか、
何をするのが得意で
何をするのが苦手かも
つかめました。
近い将来、問診の
スーパービジョンを
しようと思います。
多分、コーチも、
お医者さんも、
歯医者さんでも、
役に立つ問診術。
情報を収集して、
その間に解決(介入策)を導き、
さらに変容の期待を提供する
ついでに『痛み』さえも
軽減させてしまうやり方。
それを
今日1日で作れました。
仲間の施術家さんにテストして
形にしたいと思います。
今度、『問診の言語学』について
本を書こうと今、決めました。
変化にとって
質問+伝え返しのイエスセット
これらを学ぶことは、
傾聴よりも重要です。
なぜなら、
ただ聴くのではなく、
話されていることや
話されていないこと、
背景なども含めて、
情報を収集しようとする
意欲が高まり、
結果介入の精度が高まるから。
僕たちは変化を生むきっかけを
クライアントの中に
クライアント自身が発見する、
それをすることをサポートします。
それが僕たちの価値。
そのためには、
『聴く』以上のことが不可欠です。
世の中の風潮や一般論に
流されず、
本当の価値に気づくことが大切。
エリクソンを知っているなら、
このことがわかってもらえるはずです。
なぜなら、エリクソンは
セッションの9割の時間、
話していたから。
そして拒絶されず、
無理強いせず、
変化を相手の中に生み出したから。
今度のウェビナーでは、
質問についてお話しします。
では、