さて、
昨日はエリクソンが言葉よりも
すごかったものとして、
『観察』があると言いました。
エリクソンは、
圧倒的に秀でた支援者でした。
フロイド、ユング、アドラー、
と言った精神分析家や
ロジャーズやパールズといった
新たな流派の心理療法家とも、
エリクソンは
全く異なるスタンスでした。
『アメリカンヒーラー』の著書、
ブラッドフォードキーニーは、
かつて、
グレゴリー・ベイトソンと
ミルトン・エリクソンという
巨頭から学びました。
その彼がこう言っています。
フロイド、ユング、スキナー
パールズ、ロジャーズといった
『エリクソンが歴史に占める位置とは、
仮定や一般化、大理論を
数多く発表した理論家集団とは
異なるでしょう。 むしろ、
昔のシャーマンに近い存在だ。」
と述べています。
つまり、
優れた支援者とは、理論家とは違う。
シャーマンとは魔術師とは違います。
シャーマンとは、
自然界にあるものを尊重し、
それらを活用し、
人を治癒に導く存在です。
キーニーはエリクソンを、
シャーマンと同じように
途方もなく大きな感受性、
認識力、創造性、
そして他の人に対する敬意を持った
高度に訓練された人間だった。
そう呼んでいます。
エリクソンのありよう。
それは誰からも学ぶことができない。
エリクソンその人以外に
これを学ぶことはできない。
なぜなら、
エリクソンの技法を
学ぼうとすれば、
あるいは
体系化していくためには、
『ありよう』ではなく、
『やり方』に焦点を
当てるしかないからです。
だから僕はエリクソンの映像を
あなたに紹介できることが
本当に嬉しいんです。
すでに発売されている
『伝説のグループトランス』
これはエリクソンの
『教育者』としての姿勢、
ありようが体験できる。
そして
『ミルトンエリクソン催眠の芸術』は
『治療者』としての
エリクソンの佇まいを
あなたが体験することができる。
僕が伝えられるのは、
技術=やり方と、
僕がエリクソンや、
そのお弟子さん達から吸収して
僕自信が表現しているありよう
これは僕の経験や解釈がある。
だからこそ、
エリクソンその人から学んでほしい。
そう思うわけです。
エリクソンのありよう
それは一言で言うと、
『レインメーカー』
雨を降らせる祈祷師だ。
そういう人がいます。
そして実際エリクソンもこう言います。
『走るのは患者。
我々は号砲を鳴らすだけ。』
そしてこうも言います。
『直すのは患者自身。
治療者はただ気候や
天気を提供するだけ。』
まさにレインメーカーです。
あなたもぜひ
源流から学んでください。