立春を過ぎてもまだまだ寒い…
昨日、個人的な理由で
大阪に行ってましたが、
今朝新幹線で超えた米原は雪国でした。
新幹線の車窓から見ると、
全てが真っ白な平原…
どこが道で、どこがそうでないか。
それがわからなくなります。
こんな状態では、
どれだけ高性能の車でも、
高性能のタイヤを履いて、
チェーンをつけても、
目的地までつかないだろうなぁ。
そんなことを思いながら
その雪国にも似た風景を
ぼんやり眺めていると、
ふと、
「こんな雪がすごいのに、
新幹線は、20分遅れでも
名古屋に行き着く…」
「今日、車だと立ち往生する
可能性が高いのに、
新幹線なら少しの遅れですむ。
この違いはなんだろう‥」
そう思いました。
そして…
これって…
「セッションと同じ。」
雪国の道なき道と新幹線…
何が違うか。
『レール』の存在がありますね。
始まりから目的地まで
たった一つの道筋を進む。
だから、持てる全てのリソースを
線路の環境保持に充てられる。
困難な状況においても
上手くいくセッションは、
ゴールに向かう『レール』を
どのように引くのか。
それを決める必要があります。
エリクソン財団の理事長で、
エヴォカティブ・コミュニケーションの
提唱者、ジェフリー・ザイク博士は、
それをエリクソンがしていた
心理療法の研究から、
一つのフレームワークにしました。
それがエリクソン・ダイヤモンドです。
僕たちはゴール設定をするときに、
「ゴールは何か?」を
クライアントから引き出そうとしますが、
これがうまくいかない元だ、と
エリクソンやザイク博士の
セッションをしていると
そう感じざるを得ません。
なぜなら、
クライアントは、
ゴールそのものを本当には
表現していないからです。
いわば、
行き先が見えない雪国で
立ち往生してしまう。
セッションのゴール達成で
ぐるぐるした経験が、
あなたにもないでしょうか?
こんな時、
エリクソンを学んでいると、
こう考えてセッションを
進めることが、
セッションのグルグルを
打開できたりします。
「何をコミュニケートすることで、
ゴールを形にしたら良いか?」
通常のセッションは、
僕たちは同じ人間で、
同じ言語を使うので、
ほとんど同じ考え方をするだろう。
という暗黙の考えがあるようです。
でも、エリクソンは違います。
『人は指紋のようにそれぞれ異なる』
だから、単に
クライアントが言語化した
ゴールではなく、
人それぞれ異なる
認知の構造を把握して、
それに相応しいやり方で
ゴールについて
コミュニケーションしたいのです。
ゴールの内容だけでなく、
ゴールに向けて
何をコミュニケーションしたらいいか。
それを考える必要があります。
ザイク博士が教える、
エヴォカティブ・
コミュニケーションでは、
「何をコミュニケートしたら良いか」
についての使えるガイドラインを
示してくれます。
雪がこれ以上ひどくなりませんように。
では!