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細分化と脱構築の違い

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約4分

「え、エリクソンって催眠の人でしょ。
 話す方がメインじゃないの?」

そんな質問をもらいました。

実はそうではない…

と言いたいところですが、
僕の知っている限り、

エリクソンはセッションの最中、
9割がたの時間、エリクソンが話す、

おっしゃる通りなんです。

では、なぜ『問いかけ』なのか?

いよいよ来週頭から、
正式に募集する、
エリクソン財団理事長、ザイク博士
『エヴォカティブ・コミュニケーション』
エッセンシャル(基礎)クラス

ザイク博士をオンラインで
お呼びするようになって
もう3年目になりますが、

ある時、質問したんです。

「ジェフ先生が作った
 エリクソンダイヤモンドは、
 僕にとってすごく使い勝手が
 良いのですが、一つだけ疑問が…

 それは、ゴール設定…
 エリクソンは質問で
 ゴールを引き出してたのですか?

その時ザイク博士は
懐かしそうな表情をして
こう教えてくれました。

「エリクソン博士は、
 相手の話を聞くだけで
 何が必要で、
 何をしたら良いかが
 分かったようなのです。
 でも、私たちはそうではない。
 エリクソンのやっていたことは
 エリクソン以外にはぱっと見
 魔法にしか見えないのですよ。
 だから、僕たちは
 それを解き明かそうと
 今もまだ研究と実践を
 続けているのです。」

エリクソン・ダイヤモンドとは、
天才エリクソンが
さらっとしていたことを、

できるだけ多くの人が、
その価値を手に入れられるように
ザイク博士がそれを様々な
構成要素にしたもの。

『魔法』のようなものを
それを実現するために
特徴的な要素に分解したものです。

細分化…とは
あるものを『細かく』『分ける』こと。

つまり
細かく分けたものを組み上げると
もとに戻る。

ザイク博士は
エリクソンダイヤモンドを
細分化とは呼びませんでした。

『脱構築』と呼びました。

『脱構築』とは、フランスの哲学者
ジャック・デリダが唱えた言葉。

デリダによると
『哲学者の通った道をそのままたどり,
そのやり口を理解し,その詭計を借り,
その持ち札で勝負し,
思うがままに策略を繰り広げさせておいて,
実はテクストを横領してしまう」戦略

とあります。

「?何のこっちゃ?」

と思われるかもしれません。

あるものをバラバラにして
それらのうち、
有用な枠組みに
当てはまるものだけを抽出し、

組み立て直すことで
元あったものとは
異なる構築をすること。

僕が考えているのは、

バラバラにしたものを
必要なものだけ抽出して
組み立てて新たなものにする。

ということ。

つまり、
元あったものより
『純化』されたり、
元あったものとは違うものになる。

エリクソンの魔法のセッションを
ひとつひとつ細分化して、
無限のパターンを作るのではなく、

エリクソンのセッションに
特徴的なものだけを抽出して
それを分類
したもの。

それがエリクソン・ダイヤモンド。

細分化ではなく、
特徴的なものだけを残した。

つまり脱構築とはエッセンス。

ザイク博士の視点から見た
『卓越したセッションのエッセンス』

それがダイヤモンドなんです。

ワンコインウェビナーでは、
この何ともわかりにくい概念を
具体的にします。

特にエリクソンが催眠という
魔法の杖を振るう前に、
行っていた、

凝り固まった状態である問題を
『別のものにする』

これを『問いかけ』を
使っておこないます。

実際の具体的な方法を見ると
セッションに使えることが
分かってもらえると思います。

エリクソンは細分化しても
理解できないし、
再現できないでしょう。

でも、エリクソンを脱構築した
エリクソン・ダイヤモンドをベースに

状態依存記憶を別のものに変える
このやり方を知れば、

エリクソンほど鮮やかで、
一瞬ではないにせよ、

僕たちもそれに
近づくことができます。

まさに『自信』を持って
セッションに臨めるのです。

ぜひあなたも
マンスリーウェビナーに
参加する価値を想像してください。

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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