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クライアントが堂々巡りする時、起きていること

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約4分

さて、
昨日はマンスリーウェビナーでした。

多くの人が
『問題をリソースに変える』
探求するために集まってくれました。

問題とは、
それが起きた時と同じような
『何か』が起きると、

それが引き金となって、
同じような心の状態にはまり込んでしまう

ミルトン・エリクソンは、
患者は『頑なさ』を自分で
どうにもできないから
私のところに来る。

そう話します。

『頑なさ』…

つまり他の選択肢を
考えることができない状態。

この状態に知らず知らずのうちに
はまり込んでしまうのですから。

自分ではどうしようもないですよね。

そんな時こそ、
支援者がサポートできる時。

だから、多くの支援者が
色々な『介入』技術を学ぼうとします。

人によっては、
その介入の方法、モデルを
どれだけ学んだか、

どれだけ使えるかを
自分の売りにする人もいます。

私は10種類以上の
セラピー技法に精通しています。

といった内容が、
びっしり書き込まれた
名刺の裏面を見たことがあります。

介入モデルをいくつか知っていることは、
とても価値があることです。

なぜなら、クライアントによって
使いやすいものがあるから。

でも、ザイク博士がいいます。

「多くのセラピストが、
 クライアントが来る前から
 何を使うかを手ぐすね引いて
 待っている。」

大切なことは、
クライアントがどんな人で
何が適切かを見極めること。

それと同時に、
どんな介入を使うにしても、
クライアントの状態束縛を解く。

この観点から、
セッションが選択されるべきでしょう。

昨日のアンケートの中で、
『やって欲しい講座』という
質問があるのですが、それに対して

「神先生の職業が理解できてないので
 何をお願いしたら良いかわかりません」

そういう回答がありました。

確かに。

僕はコーチじゃないし、
セラピストでもカウンセラーでもない。
ましてや、『資格』がある
心理療法家でもない。

そういう人に特別な言葉の力を
使える形で提供する、

支援者の支援者です。

なので、よくあるコーチングを
お伝えすることがないのですが、

参加者の中で、コーチングを
うまく使えない時があると、
教えてくれる時は、

ほとんどの場合、
この状態束縛が解けない時。

でも、
一般的で普通のコーチング、
NLPとかもそうですが、
この状態束縛の視点がない。

だから、
『どうなりたい?』とか
『どうしたい?』という問いで

この状況を打開しようとします。

それが上手くいけば、
ラッキーです。

ラッキーというのは、
仮にクライアントが
「どうなりたいか」を
言語化できたとしても、

その言葉は、
多くの場合その場しのぎ…

あるいは
意識的に思考した産物
無意識の束縛状態があるかぎり
一貫性のあるものには
ならないからです。

ではどうすれば良いか、というと
まずはクライアントが
状態束縛であることを見極めること。

これは、比較的簡単です。

『堂々巡り』

同じ言葉やフレーズ、

辿りついた返答が、
同じところを何度も
行ったり来たりする。

そういう状態です。

その時が状態束縛のサインです。

そしてひょっとしたら
「面倒だなぁ」とか

「困ったぁ~」となるところ
かもしれません。

でも、です。

これはすんごいチャンスです。

何のチャンスか?

クライアントの問題が
リソースに変えられる
チョイスポイント
出会ったとも言えるわけです。

どうやったらそれが可能になるのか。

それは明日、お伝えします。

では!

この記事を書いた人

神 崇仁
しぐさと言葉の専門家 神 崇仁(Takahito Ko)
意識の成長の壁を越えるお手伝い

JR西日本伊勢丹バイヤー、経営企画室でUxと経営を学ぶ
7&i 生活デザイン研究所 チーフディレクター(消費者心理の研究)
2007年からNLP探求を始める(NLPトレーナー)
『砂漠の魔術師』(エリクソンの映画)のアジアプロデューサー
世界的コーチS.ギリガン博士の米国アシスタント
IAGC(国際ジェネラティブチェンジ協会)の日本代表
ハーバード大学R.キーガン博士や
数々のエリクソンのお弟子さんの日本での講座開催を主導
これまで13年、4200時間、6500万円を探究に投資してきた
参加者は『講座づくりの神』と呼ぶ…
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