さて、
人間関係が長続きするかどうか?
それを見抜く方法に興味はありませんか?
ひょっとしたら、今あなたは何らかの
関係に気を揉んだり、
誰かとの関係の将来に、
悩んでいるかもしれません。
もちろん、そうでなくても
興味本位でも「見抜く」ことに
好奇心が出るかもしれません。
そしてこの方法は、
あまり知られていませんが
アメリカの某機関が調査したものなんです。
某大学が、恋人がいる大学生たちに、
関係の安定性を予想するのに
通常使われるいくつかの質問をしました。
- 今のパートナーのことを
どれくらい愛していますか?
- 今のパートナーとの関係に
どの程度満足していますか?
- 今の関係がどれくらい
続くことを願っていますか?
さらに、通常行わない
興味深い質問を加えました。
- 今、パートナー以外に、
見た目が魅力的な人がいたら、
どれくらい気が散りますか?
あなたは、どの質問が予測を
高めたと思いますか?
既に答えはお分かりですよね?
そう、④の質問です。
興味深いのは、
質問の内容だけでなく、
どうして
あなたが④とわかったのか?
です。
ひょっとしたら④と答えた人は、
“さらに、通常行わない興味深い質問”
という前置きに、
僕の『意図』を感じたのでは
ないでしょうか?
どのようにしてこの前置きが、
あなたに『正解』に
誘導したのでしょうか?
僕たちは、
内容そのものだけに影響を
受けているわけではありません。
その内容を装飾する周辺部分、
『文脈』に強い影響を受けるんです。
この場合、影響を受けたのは2つ。
接続詞、『さらに』
そして『通常行わない』です。
そこに『興味深い』という言葉が
加わることで、
「これが正解なんじゃないか?」と、
思わせたのです。
文章だけでなく、
話す言葉もそうですが、
内容をどのように表現するか、
も大事ですが、
それを包み込む『文脈』はもっと大事なのです。
あなたはどう感じますか?
さて、
調査のニカ月後、
もう一度大学生たちに連絡を取り、
まだ関係が続いているかどうか
尋ねました。
驚いたことに、
最も的確に破局を予測していた指標は、
2カ月前、相手に対して
どれほど愛情を感じていたかでも、
どれだけ満足していたかでも、
どれだけ長く二人の仲が続くことを
願っていたかでもありませんでした。
その指標は、調査当時、
周囲の魅力的な異性に気づいたり
注意を向けたりしていた頻度だったのです。
この調査を取り上げた、
社会心理学者のロベルト・チャルディーニは
こう付け加えています。
こうした発見は、
他の人に色目を使うようになってきたと
配偶者から責められたときの、
使い古された言い訳
「ダイエット中だからって、
メニューを読むくらいは問題ないでしょ」
の信憑性に、疑いを投げかけます。
先々に問題が出てくることが
見込まれるからです。
そうなると、
自分とパートナーとの関係においては、
相手の(あるいは自分の)注意が、
自分(あるいは相手)以外の
魅力的な人たちに、
頻繁に向くようになっていないか、
敏感になっていたいものです。
おそらくは、そうすることによって、
パートナーシップの危機を
早期発見できるわけですから。
(プレスエージョンより)
クワバラ、クワバラ…
そして
ここ最近、
病院の赤字経営のニュースが
かなりワイドショーなどで
取り上げられ始めた。と聞きます。
これも
ある政策を発表する前の
下地込み=文脈作りなのでは?
と感じるのは僕だけでしょうか?
では!