先日京都、祇園にある
お馴染みのお寿司屋さんに
行ってきました。
たまの贅沢…
京都ならではの
ホスピタリティを頂いてます。
「神さん、これ試してみて。」
僕の目の前に二つのグラスが。
「まずこちらから飲んでください。」
そう言われて飲んだら…
美味しい!!
そりゃそうですよ。
モンラッシェっていう
美味しい白ワインなんですから!
「いやぁやっぱり
美味しいワインは
美味しいですね」
と、全く評価にならない評価を。
実際のところ
僕は食レポが大の苦手。
美味しいものを食べると
「美味しい」しか言えない。
ワインも、いろいろと
講釈つけてみたいのだけど
残念ながら
「美味しい」しか言えません。
違いの分からない男です。
「そりゃ、神さん
美味しいのは美味しいですよ。
このワイン、素晴らしいですから。」
と店主の松田さん。
「でもね、今度はこっちで飲んでみて。
味の違い、わかるかなぁ…」
いつも美味しいしか言えないので
松田さんも少々心配気味…
そしてさっきのワインを
もう一つの別のグラスに注いだ…
それを口にした時…
「あっ!全然違う。」
その日初めて、
『美味しい』以外の言葉を
口にしました。
「ぜ、全然違う。
同じワインなのに、味も
風味も温度も違って感じます。
なんなんですか?これ」
で、
よくよく見ると、
ステム(茎)つまりワイングラスの
足の部分の太さが全然違う。
そして
驚くべきはグラスの薄さ…
最初のと比べると
ほぼ半分くらいの薄さ…
さらに重さも半分くらい。
あとの方は
持った感覚がないくらい軽い。
薄くて、軽い。
そしてすごく口当たりが柔らかい。
何でこんな違いを生むのか?
店主が教えてくれました。
どちらも
ガブリエルグラス
ですが、
最初の方がマシンメイド。
あとの方がハンドメイドです。
https://abfll.biz/brd/archives/enjrhj.html?s=277&u=379
どちらも、
ワインと最高の会話ができるよう、
アロマ(かおり)が
最大になるように
設計されているんです。
ハンドメイドの方は、
ひとつひとつ形が違うんだそう。
一人の職人が
ボウルの部分も、ステムも
ベースも全て手作りで
一度に作り上げる。
だから不思議と
安定感があるんです。
華奢なのに。
さらに素敵なのは、
『ワインと会話』
「すごいメタファーですね。」
と驚きながらいうと。
「あ、これは
販売メーカーの受け売りです。」って
笑
でも
こういう思い入れがあるのって
素敵ですよね。
使う人の『体験』を
最高のものにする
職人の思い入れが形になった
ある種の芸術です。
変化を生み出すときに、
それを提供する人間が
知っておく必要のあること。
それは、
『違いを生み出す違い』を知っておく。
何が違いを生むのか?
それを熟知して、
再現できるように作り上げる。
素晴らしいものには
有形無形のものを超えて
共通するものがあるんだと
感動しました。
仕事大好きですが、
時にふっと
息抜きしにいくのに、
馴染みの店があるのは、
とっても落ち着きます。
では
良い週末を!