今日は
エリクソン催眠に
熟達する入口となるセミナー
【変化を生む言葉のアルケミー】
フォローアップ講座でした。
催眠と他者に
影響を与える言葉の使い方
それを使いこなすことに
並々ならぬ関心を持った
探求者が集まって、
熱のこもった質問が出されました。
その質問に対して、
見本となる答えを実演しながら
応答するのは、とても面白い。
と言うのも、
その機会を通じて
自分自身の技術の鍛錬にもなるから。
さて、あなたは今から僕が話す
トンデモ話を信じますか?
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20XX年6月下旬から7月上旬に、
アメリカは6つの地域に分割される。
まず、アラスカは
ロシアの支配下に戻る。
カリフォルニアは
カリフォルニア共和国と呼ぶ
複数の州の中心となり、
中国に帰属するか影響下に置かれる。
南部テキサスは、
『テキサス共和国』と
呼ばれる州の中心となり
メキシコに帰属するか影響下に置かれる。
ワシントンDCとニューヨークは
欧州連合に加盟する可能性のある、
『大西洋米国』の一部となり、
カナダは北米国中央共和国と呼ぶ
北部の州の中心となる。
ハワイは日本か中国の保護領となる。
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ね、トンデモ話。
よくある陰謀説みたいなもの
そう思いますよね?
では、この話の出どころはどこか?
れっきとした大学教授の話。
そして
これは2ちゃんねるとか、
カルトの会合でもない
もちろんマイナーな
陰謀論者のブログなんかでもない。
書かれた場所は
『WSJ』
経済に関して世界的権威である
あのウォールストリートジャーナル。
そして1面の記事です。
書かれた日付は
2008年12月29日。
あのリーマンショックの年の
終わりに寄稿された記事です。
タイトルは、
『世界はまだ、本当の恐怖を
目の当たりにはしていない。』
そんな記事でした。
恐ろしいですよね。
僕たちは悲観論や
ネガティブなものの見方には
敏感に反応する。
しかもその現状が、
これまでの想定を超えた
ひどい状況なら尚更
その話に耳を傾けてしまう。
イギリスのジャーナリスト
マット・リドレーは、
『悲観論が鳴り響かせる
絶え間ない鼓動は、
どんな勝利の歌もかき消してしまう。』
そう言います。
功利主義や自由論を打ち立てた
哲学者JSミルも
『賢者として賞賛されるのは、
他人が絶望しているときに
希望をいただく人ではなく、
他人が希望を抱いているときに
絶望する人である。』
そう
ネガティブな考え方を
持つ人の特徴を述べます。
僕たちは
楽観的なものの見方を
お花畑、とかお気楽とか
無責任という傾向があります。
一方で悲観的な考えを持つ人を
思慮深い人と捉える傾向も。
行動経済学者で
ノーベル賞を手にした
ダニエル・カーネマンがいう、
利益よりも損失を大きなものとみなす。
そういう本能があるからですね。
でも、
別の意味で分断されていますが、
アメリカは6分割されなかった。
他の国の支配下には置かれなかった。
過度な悲観主義を持つ代わりに、
時には楽観主義で世界を眺めてみる。
悲観主義に陥りがちな僕が
現在こうしていられるのも、
ミルトン・エリクソンの
建設的楽観主義と出会えたから。
エリクソンが伝えたかったこと。
僕が催眠、コーチング、
プレゼンを通じて伝えたいのは、
そういうことなのかもしれない。
今日、フォローアップを受けた
探求者の顔を
ズーム越しに眺めながら
ふとそう思いました。
あなたは楽観主義。
持っていますか?
では!