さっきまで施術家の言語学の
グループコンサルでした。
毎度、参加者の困りごとを
ひとつひとつ詳にして、
それぞれに持っている
思い込みに気づいてもらう
プロセスが楽しくてしかたありません。
思い込み…
この言葉は、
何か特別な意味を持ってるように
聞こえますね。
よくない事…
まるで病気かのように
捉えてしまいます。
でも、
僕も含めてこの世の人は
みんな激しい思い込みを持ってます。
全員です。
この思い込みを信じることで、
世界を迷わずに歩いていけるのです。
これを『信念』と言います。
信念は僕たちをいつも同じ道を
安全に進ませてくれる一方、
僕たちを頑なにさせてもしまいます。
なぜなら、
これがなくなると、
どうしていいか分からなくなるから。
例えば、誰もが信じ込んでいる
当たり前の例…
道路において信号は…
赤は止まれですよね。
それが守られない社会だとしたら…
交差点でいちいち安全を
確認しながら
移動しないといけなくなる。
自動車は左側通行が
当たり前の日本で、
右側を自由に走行する車があったら…‥
これ、今問題になっている逆走です。
これが当たり前になったら
誰も不安で車に乗らないですよね。
これは、誰しもが同じように
行動するように縛る『法律』です。
僕たちの中にも、『法律』があります。
守らなくても
罰則はありませんが、
僕たちは頑なにそれを守ります。
思い込みとは、心の法律なんです。
それもあなた固有の法律です。
今日グルコンに参加した人が
「ドタキャンする人はすぐ分かる」
そう教えてくれました。
すぐ分かる…
これも思い込みですね。
いわゆる代表性ヒューリスティック。
あるグループに共通する特性=類似性
そのグループが起こす行動=頻度
これが歪んでしまうんです。
例えば…
こんなプロフィールを持つ人がいたとします。
“佐藤優子は31歳で独身、
はっきりものをいう性格で、
とても頭がよい。
大学では心理学を専攻した。
学生時代には
差別や社会正義といった問題に
深い関心をもち、
反核デモにも参加していた。“
この人は次のどちらでしょうか?
a.優子はいま銀行の窓口係をしている
b.優子はいま銀行の窓口係で、
フェミニスト運動に熱心に取り組んでいる
当たり前ですが、
選ぶのはb.ですよね。
でも、
どちらかを選ぶのであれば、
人数の多い方を選ぶ方が
確率が高まります。
だから、
窓口係とフェミニスト運動家の
二つの条件の掛け合わせである
b.を選ぶより、
単一の条件のa.を選ぶ方が
母数が多いので当たる確率も上がります。
にも関わらず、
僕たちはb.を選ぶんです。
差別と社会正義のワードに
引っ張られるから。
思い込みが激しい人‥
つまり我々全員がそうなのですが、
目のつきやすいものに引っ張られる
そういう傾向があるようです。
あなたはどんな思い込みがありますか?