行きたくない飲み会…
誘われたらどうします?
メールで受講生に
こんな質問をされました。
「行きたくない飲み会に
誘われてるんですけど
神さんならどう断りますか?」
「断るの前提かぃ~」
(相手によるよねぇ…)
僕は基本的に
動かせない予定や
重要な仕事がある時以外は、
基本は参加する方なので、
断るときは『仕事』が理由です。
この問いかけって、
悩ましいんですよね。
というのも、
まず重要なことは、
断りたい側と断られる側の
双方の望ましい状態が
ま反対だということ。
誘う側は、「来てほしい」。
誘われる側は、「行きたくない」
どちらにしても、
一方の望みが叶わないわけです。
これをどのように
一方が『勝ち』ではなく、
両者に『価値』が
もたらされるようにできるのか?
しかも、断りたい側の人、
ここではその人をAさん、
断られる側をBさんとします。
Aさんはきっと「断れない人」です。
ですよね?
簡単に断れるなら、
僕に相談するわけもない。
「断ることによる、
相手への心配、気遣いがある。」
そして
「断ることにより
自分の印象や今後にも
気にかかることがある。」
僕の知り合いの経営者は、
「飲み会なんて時間の無駄」と
普段から言いまくってるので、
そもそも誘おうとも思わない。
でもこの人は、
『上手く』断ることによって、
今後の方向を望ましい方向に
保ちたいと思っている。
断り方について
次に考える必要があるのは、
AさんはBさんの誘いを
今後どうするつもりなのか。
ということです。
今後一切誘ってほしくない。
というのであれば、
まぁ流石に
「あなたには誘われたくありません!」
とは言わない方が良いので、
「仕事以外の時間は
自分のために使いたいんです。」
とはっきり伝えることが出来ます。
この場合のポイントは2つ。
明確に断るということ
今回…ではなく、
今後もない!と
解らせる必要があります。
その際には、
曖昧な理由…
例えば、体調とか、家庭の事情とか
たまたま用事…とか。
『イベント』を理由にしない。
それから、
最近ダイエットしてるとか
お酒をやめてるとか。
こういう隙のある答えもしません。
「お酒飲まなくていいからおいで」
とか
「精進料理なら大丈夫??」と
聞かれてしまいます。
そうするとややこしいですね。
さらに理由を重ねることになるからです。
人はいくつも理由を
重ねられると、
それを『嘘』と捉えます。
仮に真実だったとしても。
だから、必ず理由は一つ。
しかも信念や信条を伝えることです。
『仕事の後は、家族を大切にしたいので。』
『仕事の後は、自分の趣味の時間に…』
『仕事とそれ以外は
切り分けることにしています。』
信念を変えようとするのは、
極めて困難だからです。
伝え方は、昨日お話しした
PSMモデル…で伝えると
とても効果的です。
「飲みに行かない?」
「たくさんの社員の中から
その一人として
わたしを選んでくださって
ありがとうございます。
そしてとても
そのお気持ちを嬉しく思います。」
「そしてメールでも、
ラインでも良いのに、
わざわざ直接お声がけくださる…
Bさんは、
人に対して誠実に
関わろうとしてくださるんですね。
ありがとうございます。
見習おうと思います。」
「そんな思いやりと配慮を
お持ちのBさんなら、
きっとわたしの考えを
尊重してくださる人だと思います。」
(言い終えてから相手の目を見て
ゆっくり頷くと効果的)
ここまでがペーシングです。
「そして、(「でも」よりそしてが理想的)
業務時間を超えて、
何かの活動を会社の方とする、
ということを、
わたしはしないことに決めたんです。」
(あるいは決めているんです)
ここまでが暗示。
重要なことは
『Bさん』を名指ししない。
つまり「誰であっても社内の人とは」が
含まれた言葉を使うことです。
そしてここからが
モチベーションになります。
「というのも、
実はわたしには
取りたい資格があって(将来の話)
仕事の後は、
その勉強に自分の時間を
使っているんです。」
「でも、お誘いくださって
ありがとうございました!
とても嬉しいです。」
こんな形になります。
「長っ!!!」
そういう声が聞こえてきます。
大切なことは、
『いきなり』断ることを避け、
イエスを重ねながら、
反論できない気持ちにさせていく。
これがPSMモデルの
パワフルな特徴なんです。
催眠だけでなく、
コーチングだけでなく、
日常会話でも使うことが出来ます。
PSMモデル…
これを手に入れると、
入れないのとでは、
あなたのこれからの人間関係、
影響力に大きな違いが生まれます。
そして同時に、
接続詞、言葉の選び方…
これらもとても重要になります。
次回は
断りにくい相手に
断るやり方を考えたいと思います。
では!