『コーチング4.0』レター 第29話
こんばんは、神 崇仁です。
先日、AIにボコられた話をしました。
もちろん実際に
殴られたわけではありませんが、
AIに僕自身のセミナーの動画を渡して、
自動で文字起こしをさせ、
その中の論理構造を捉えてもらいました。
そこにどんな抜け漏れがあるか、
あるいはオーディエンスが
誤解しやすい点はないか
といったところを監査してもらう
「AI監査」というものをやったのです。
これまでAIというのは、
例えばマーケターの人が
「メルマガを自動化できました」
「インスタやYouTubeのシナリオを
どんどん自動で書いてくれます」
と教えてくれるような、
そういった用途が中心でした。
ところが今月(10月)の初めに、
Googleがそうではなく、
出力された内容の論理の矛盾や誤解、
飛躍といった書き手の論理構造を
見つけていくことに長けたAIを
発表しました。
というのも、
これまでAIが「書く」「表現する」側に
立っていたことで、
論文の数が爆発的に増えたそうです。
そして、
「その論文がおかしいのではないか」と
チェックする仕組みを持ったAIは、
従来の生成AIに
プロンプトで指示することはできても、
実際に査読する専門家たちが
やっているような検証ができる仕組みには
なっていなかったらしいのです。
そのため、
論文は大量に増えたものの
チェックする人が全然いない、
という状況になっていました。
それをGoogleが
何とかしようとしたわけです。
どういう仕組みを作ったかっていうのは
ともかくとして、
例えば普通のChatGPTとかGeminiが
長文の論文をチェックした場合、
間違いの検出率は
約半分の55%しかできませんでした。
ところが、Googleが新たに作ったものは
9割の検出ができるそうで、
検出率が圧倒的に増えたそうなんです。
しかも、従来のAIの検出が
誤字脱字や文章の揺らぎを
見つける程度だったのに対して、
今回のものは
隠れた論理の飛躍や歪曲、
データがない・回収していない
といったところまで
全部チェックしてくれる
画期的なAIです。
その違いは、
複数のAI作業者(エージェント)がいて、
それぞれ役割分担をするのと
統括役が論文をまとめていく、
という仕組みにあるようです。
僕が今回それを
最初に活用したわけですが、
面白いのが、
自分の論理構造を反映できる能力を
持ったAIに、
まずそれがどのようなパターンで
チェックしているのかという
Googleレビューを調べさせたんです。
というのも、
このGoogleレビューって人気なのと、
多分いろんな能力やリソースを
食うんでしょうね。
週に2本しか
論文をチェックしてくれないんです。
論文の量がどれくらいかにもよりますけど、
週に2件しかやってくれないんだったら
全然意味がない。
そこで、それを調べてもらう
ということをしたわけです。
Googleレビューに入って、
どういう調べ方をしているのかを
調べてもらいました。
そして論文向けではなく、
僕らのようなマーケティングや
プレゼンテーション、
コミュニケーションのセミナー
といったものに合わせて、
緩めるところ・強めるところを決めて、
僕の仕事用のGoogleレビューみたいなものを
作ったんですね。
そうしたら
89箇所の指摘が出てきて、
さらにそこに
僕自身のPowerPointのスライドを加えて
進めていったら、
指摘の幅が広がって
190個になりました。
それを1個1個AIに説明しながら、
指摘を取り下げたり増やしたり
という作業を半日かけてやっていきました。
その結果をもとに、
スライドはAIが書き換えてくれます。
「この部分のスライドは
こう書き換えましょう」と言えば
AIが書き換えてくれるので、
あとは振り返って
チェックするだけなんです。
何が変わったかというと、
圧倒的に僕自身のプレゼンと理解が
変わりました。
自分自身のコンテンツだから
分かっていると思っていたことも、
僕の論理構造を持ちつつ、
論文の査読をするような論理構造を持った人に
プレゼンテーションを見てもらって
改善したら、
話していて全然違う感覚を持った
というのは本当に驚きです。
僕はこれで確信したんです。
もうエグゼクティブコーチは
確実に駆逐されます。
動機付けたり人を成長させたりすること、
そしてその人の課題を
建設的にフィードバックできる人材
という点でも、
人間よりAIの方が
はるかに優れています。
今後、コーチングのビジネスは
言葉だけでやっていると、
ますますAIに逆転される、
そんな風に思いました。
先日、論理構造の「タカヒトレビュー」
(論理監査と呼んでいましたが、
名前はタカヒトレビューとしています)
を元に、
自分がお客さんに向けて書いた手紙を
見直してみました。
僕自身の脳である催眠的な文章を
タカヒトレビューにかけて
作り直したところ、
僕自身のエッセンスを残しながらも、
さらにクライアントに語りかける状態を
体感することができたのです。
もうこのままでいくと、
僕たちの催眠の仕事も
だいぶやばくなってきた、
そう思っています。
今後、マンスリーウェビナーや
プロモーションなどでも、
AIとどのように付き合っていくのか
というスキルややり方、
僕ならではの考え方みたいなものも
皆さんに知ってもらおうと思っています。
AIの使い方次第で、
僕たちにはまだまだ可能性が
残っています。
それと同時に、
間もなく60歳になる僕自身、
AIの指摘によって
微妙な差をより美しく
作れるようになった自分がいる
というのを、
今日改めて実感しました。
本当にすごいことです。
あなたもぜひ、
AIを自分のメンターに迎えてください。
では。
追伸:
26日(月)に
“アンコール企画”について発表します。
楽しみにしてください!
神 崇仁(こう たかひと)/このページはメールでお届けした文章です。